山陰・大山の旅【D-club】


■2005年6月18日 大山ミュージックリゾート2005 大山王国・夏至祭
ステージは湖上。美しい音色が響く癒しの森の音楽祭。メインゲストは、日本が誇るパンフルート奏者・岩田英憲さん


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大山ミュージックリゾート2005 大山王国・夏至祭

癒しの森の音楽祭
夕暮れの湖畔に響く感動のハーモニー

大山ミュージックリゾート」構想の一環として、今年で6度目の開催となる「大山王国・夏至祭」。毎年地元で活躍中のアマチュアミュージシャンはもちろん、プロの演奏家を招待し、湖畔のスイスシャレー「大山レークホテル」前の芝生広場で開催されるこのイベント。美しい大野池と北壁を望む大山の勇壮な姿を背景に、透明感のある演奏、クリスタルヴォイスが披露されました。



スタッフ画像


文章1

午前9時、関係者が集まってステージ設営の開始。すでに30度近くにまで気温が上がる暑さの中、車に積まれた機材が次々と運ばれてきます。

スタッフ一同、とても役場関係者の人間とは思えないプロの仕事っぷり(笑)。続々と手慣れた作業で見事なステージに仕上げていきました。



高専画像


文章2

一方で、こちらも恒例となった米子高専建築科の学生たちによる会場設営。夏至祭のふるさとフィンランドの森の妖精・ムーミンの住む村(ムーミンヴィレッジ)をイメージし、夜には淡いキャンドルの灯りが会場全体をやさしく照らすという異空間デザインにも注目が集まりました。

朝早くから集合し、初々しい表情の中にも真剣な眼差しで、また時には笑顔で、楽しい時間の中、会場に1つ1つ丁寧に設置されていきます。

夜空を幻想的に染め上げるキャンドルの灯り。これは学生たちの努力の賜物だったんですね。



文章3
そんなこんなでステージも完成。出演者による綿密な打ち合わせも終了し、後は開演を待つばかりとなりました。開演を前に、会場周辺には屋台なども登場。冷たいドリンクのほか、牛すじの煮込みやおにぎりなどの軽食も販売されお祭り気分を賑やかに盛り上げています。


そして午後5時30分、北欧のような雰囲気に彩られた大野湖畔で、いよいよ夏至祭のスタート。

主催者、大山町長による挨拶の後、今回のゲストでもある「島根ホルンクラブ」による開会セレモニーが華やかなステージの幕開けを告げます。



ウエールム

トップバッターは、この大山ミュージックリゾートを中心に活動する「ウエールム」。女性3人によるグループで、ポップソプラノの透明感いっぱいのクリスタイルヴォイス、バイオリン、ピアノの美しい澄んだ音色が大自然に深く染み渡ります。身に纏ったドレス同様、可憐なステージを披露してくれました。



島根ホルン

そして2番手は、オープニングでも見事な演奏を披露してくれたお隣り島根県より参加の「島根ホルンクラブ」。演奏が非常に難しいと言われるスイスの伝統楽器ホルンの愛好家たちが集まったグループで、高らかに鳴り響く重低音は湖畔の風景とも見事にマッチしていました。リーダーによるMCが場内に笑いをもたらし、またステージでは3m40cmもあるもみの木を手作業でくりぬいたという、珍しいアルプホルンのパフォーマンスも披露。急遽飛び入り参加でチビッコたちによる実演も行われましたが、なかなか鳴らない演奏の難しさに悪戦苦闘の様子。やっとの思いで鳴らせた時の、あの喜びの笑顔が非常に印象的でした。



岩田さん

すっかり日が暮れ、周囲が闇に包まれ始める頃、いよいよ今回のメインゲスト、岩田英憲(いわたひでのり)さんの登場です。ラジオ、テレビのコマーシャルやBGMをはじめ、NHK音楽の広場、テレビ東京「タモリの音楽は世界だ」などに出演。映画「魚影の群」のテーマソングにも参加するなど日本を代表するパンフルート奏者として、今も一線で大活躍されている岩田さん。今回のこの夏至祭には、実は特別な思いを持って参加される理由がありました。

それは、1998年2月に大山北壁・天狗沢で転落死された高名な登山家・故高見和成さんを偲ぶため。生前より非常に親交が深く、亡くなられた翌年のクリスマスには自ら大山を訪れ、感謝の演奏を雪の中でされたほどで、七周忌にあたる今年、追悼の意味合いを込めてこの夏至祭に参加されているという訳です。
ちょっと乾いた、それでいて奥行きのある澄んだ音色は、まるで小鳥のさえずりのよう。きっと空を飛び、天国の高見さんのもとへも届いたのではないでしょうか。



Joint
岩田さんのステージ終盤には、「ドリーム3002」によるシンセサイザー、ウエールムが加わり、豪華コラボによる臨時ユニットが完成。パンフルートの調べとポップソプラノによるクリアな歌声。見事な競演でステージを締めくくってくれました。アンコール曲、童謡「ふるさと」の演奏では、会場に訪れたみなさんも一斉に合唱。会場と一体になった見事なパフォーマンスでこのコンサートは華やかなフィナーレを迎えました。



キャンドル画像



キャンドル

ステージが終わる頃、すっかり湖畔は濃い暗闇に包まれています。そんな会場を明るく浮かび上がらせているのが、米子高専の学生プロデュースによるキャンドルライティング。ステージにつながる小道にはグラスに入ったキャンドルのディスプレイもあり、このやんわりとした灯りが何とも幻想的な雰囲気を醸し出していました。

ご覧の通り観客もいっぱい。当日の観客数は、予想を大きく上回る380人。

お天気に恵まれたこともあり、会場では直接芝生に腰掛け、自然と直にふれ合いながら美しい音色に耳を傾ける方も多かったようです。

また笑顔で帰路につく観客の表情が、何よりこの音楽祭の素晴らしさ、満足度を物語っています。
森の妖精たちが見守るなか、大自然と音楽の融合をテーマに行われた野外音楽祭もこれにて終演。


また来年、癒しのステージでお会いしましょう。



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