大山寺に蘇る古の王朝絵巻
新緑の大山を彩る春の風物詩
平安時代以降、山岳信仰の仏教化が進むに連れて寺院が増え、最盛期には100を超える寺院と3000人以上の僧兵をかかえるなど、比叡山、吉野山、高野山に劣らないほどの隆盛を極めた「大山寺」。
そんな山岳信仰に帰依する修行道場として栄えた古刹を舞台に、毎年5月、夏山開き間近の新緑まぶしい大山で繰り広げられる御幸(みゆき)は、古の装束をまとった男たち、また煌びやかな御輿が参道を練り歩くこの地方独特の時代行列。
平安時代に始まったと言われる大山寺の祈願法要で、地元の人からは「大山さん」と呼ばれ親しまれるなど長きに渡り受け継がれてきた伝統行事です。
華やかによみがえる古の物語
ココ大山が歴史ロマンのステージに
僧兵や猿田彦、奉行、鉄砲持、カラス天狗などに先導され、威勢よく担ぎ上げられた御輿行列がゆっくりと参道を練り歩きます。
その数、約100人。
古の衣装を纏った雅な行列は、まさに時の面影を彷彿。平安・鎌倉期の時代絵巻がココ大山寺の参道でよみがえる瞬間でもあります。
行列の主役は愛するわが子
パパママ興奮!
お手々つないでチビッコたちが大行進
クライマックスは御輿の石段登り!
一歩一歩かけ上がり、感動のフィナーレへ
行列は、参道の旅館街を抜け、境内へと続く石段へ。
一歩、一歩、時代行列は階段をかけ上がります。
見上げるほどに続く石段の連続。約200kgの御輿を担ぐ者にとっては一番の正念場を迎えます。
ここぞとばかり歯を食いしばり、踏みしめるようゴールへ。
そして汗だくの中、終着点となる本堂に無事に到着。
ゴールの余韻に浸る者から、参拝を済ませる者、記念撮影に興じる家族まで、それぞれにその達成を祝いました。
追加で・・・
70年ぶりのにぎわい「市」
大山の“おいしい〜”が勢揃い!
今年の「御幸」はお楽しみも2倍。
行列の出発点となる博労座では、なんと70年ぶりとなる「市」が復活!その名も「大山の恵み からす天狗市」として、自然豊かな大山、また間近の日本海で揚がる地元の特産品が勢揃いしました。
地元農家直送の「朝採れ新鮮野菜」に、有機栽培で安心安全な「大山米」、今まさに旬の「大山で摘み取った山菜」、そして県内一の水揚げを誇る「御来屋のサザエ」を使った壺焼きに、パリパリとご飯にかければ最高の「みくりや板わかめ」、大山屈指のご当地飯「大山おこわ」、炭火で豪快串焼きにした「鳥取県産牛」、大山高原の味「香取ののむヨーグルト」などなど、その顔ぶれは、まさに地元産品のオールスター!
われ先にとばかり、お目当ての商品目指し、会場は大にぎわい。
昼を待たずして、売り切れごめんとなる商品も続出していました。
秀峰大山をバックに、迫力のステージを披露する「漁火太鼓」の面々、そして大山西小学校のかわいい児童によるからす天狗ダンスが会場に花を添え、また、この日は国指定重要文化財「大山寺 阿弥陀堂」の一般公開も実施。
来客数、約3000人。
神聖な空気漂う大山寺が大いに湧いた一日になったことは言うまでもありません。