読書アンケート

教育委員会では、平成18年に策定した「大山町子どもの読書活動推進計画」を受けて、家庭・地域、教育機関、行政が連携して子どもの読書活動を支援していくため、毎年、「大山町子どもの読書活動推進委員会」を開いています。今年度は、家庭における子どもの読書の実態を把握することで、読書習慣の定着につながる手立てが見えてくるのではないかとの考えから、アンケート調査を行い、集計結果から見えてきたものを考察しました。

 

☆実施時期

平成21年9月

☆対象者

@3歳・5歳児の保護者

A小学校2年・4年・6年生の児童と保護者

B中学校2年生の生徒と保護者

☆アンケート調査の回収率

〔保育所保護者〕81.3%

〔児童・生徒〕 99.2%

〔学校保護者〕 80.6%

 

<読書は好きだけれど…>

『あなたは、本を読むことが好きですか?』という質問(表1)に、「好き」「どちらかといえば好き」と回答した中学生は83.1%、小学生は90.2%で、全体として大山町の子どもたちは読書が好きだと言えます。

一方、『この一か月間に本を読みましたか?』という質問に対して、「読まなかった」と回答した中学生は25.5%、小学生は9.5%でした。 

さらに、読まなかった子どもに着目し、「読みたいのに読めなかった」と回答している子どもたちにその理由を尋ねたところ(表2)、中学生は「本が家になかったから」、小学生は「何を読んでいいのか分からなかったから」という回答が多くありました。

また、学校保護者に対する『ご家庭でお子さんが自主的な読書をしていますか?』という質問(表3)では、「あまり読書をしていない」という回答が多く、学年が上がるほど家庭で本を読む姿が見られなくなるようです。

大山町の子どもたちは、読書は好きなのに家庭ではあまり読書をしないという実態があり、家庭でも本を手に取りやすいような環境を整えたり、声かけをしたりすることが必要です。

 

<広がる絵本の読み聞かせ>

3歳・5歳児の保護者に対する『家庭での読み聞かせ』についての質問(表4)では、週に1・2回以上読み聞かせをしている家庭が約9割を占めています。

しかし、『読み聞かせは何歳くらいまで必要だと思いますか?』という質問(表5)では、「小学校入学まで」という回答が一番多くなっています。一方で、「その他」と答えた保護者の多くは「読んで欲しがる間は、いつまでも読んでやりたい」と回答しており、自主的な読書が始まるまでは子どもに寄り添う姿勢が多く見られます。読み聞かせの浸透とともに、家庭での取り組みも徐々に高まっているのではないでしょうか。

 

<読書をすすめる家庭での働きかけ>

学校保護者に対する『お子さんの読書をすすめるためにしてきたことは、なんですか?』という質問(表6)では、「子どもを図書館へ連れて行く」「読み聞かせをする」「子どもの周りに本を置く」「子どもと本のことについて話をする」など、子どもの年齢に応じて、いろいろな働きかけをしている家庭が多いことが分かりました。

 

<本のある暮らしを習慣づけるために>

調査結果から、小・中学校、保育所、図書館など関係機関の様々な取り組みや3年間の文部科学省委託事業によって、家庭での絵本の読み聞かせは確実に広がり、大山町の子どもたちが本に親しみながら成長している様子がうかがえます。一方、子どもがより手に取りやすい身近なところに本がある環境を大人がつくっていく必要性も感じます。

子どもの生活の基本は『家庭』です。本のある暮らしを子ども時代に習慣づけるには、家族が温かく寄り添い働きかけることが欠かせません。

子どもの心を育む読書の芽を、しっかりと見守り育てるために、全ての大人が協力して取り組みを進めていきたいと思います。