大山恵みの里公社

大山の恵まれた風土の下に産まれる、作り手のこだわりと温もりがぎゅっと詰まった安心・安全の地元産 。 大山恵みの里公社は地元の思いと愛情を繋ぎます。

【イチゴ】 森田 裕一さん

森田さん

ここ理科室?と思うほどの実験設備
分析に裏づけされた栽培方法を徹底

いちご R9沿い、真っ青な海と巨大な風車に挟まれるように並ぶ3連棟のハウス。
コチラでイチゴ作りに精を出す方こそ、平成14年に医薬品卸会社を退職、農業の世界へと飛び込んだ森田農園の森田さん。

「30年前、大山町はイチゴの特産地だったんですよ」。
そう話すご本人は、そんな記憶も影響してか、「この大山に再びあの赤い実を」とイチゴ栽培に夢を描き、平成16年に正式に就農。自らを「理系頭の文系」と分析するとおり、すべて理論に基づいたやり方で、独自のイチゴ栽培への道を切り拓いていきます。

森田さんのハウスの中へ入って、それはも〜、驚きました。
ビーカーに、シリンダー、実験用のタンクに、フラスコ・・・、森田さんがどこに行くにも持ち歩くというケースに入った様々な計測器。
「ここ、理科の実験室?」
そう勘違いするほどの充実した器具、決して趣味ではありません。もちろんこれもイチゴを栽培する上で必要な道具。
栽培過程を克明に記録し、その際生じた問題、状況などをすべてそうした道具を使って調べ上げ数字として残すことで、次の栽培に生かしたり、新しい技術を開発したり・・・。
とにかく数字として残すことで、どうすればおいしいイチゴができるのか、問題が起こった時、どう対応すればいいか、それを天候や気温、状況において使い分けるためのサンプルを集めているようにも思えます。

やさしい イチゴ作りのため
工夫の連続でつかんだ安心・安全のノウハウ

「安心」な食材を作るために 森田さんはおっしゃいます。
「農業って理科(科学)ですよ」

イチゴの栽培においてハダニなどを予防するために必要な農薬。
農薬と聞けば、誰もが不健康など「悪いイメージ」しか持ちませんが、使い方、農薬の種類によっては全く人体に影響がないことはすでに化学的にも実証されています。

森田さんの栽培方法はまさにそこが重要。
「安心」な食材を作るために、いかに工夫して農薬を使用・散布するか、そのことを徹底的に研究してきました。

一般的に悪いイメージを与えているのは「化学農薬」。
近代農業では、生産性の向上に化学農薬が大きな役割を果たしてきたことは事実です。しかし、過度の使用によって生態系を乱す上、残留農薬による食品そのもの安全性への危惧など人間環境への問題も引き起こしてしまいます。

化学農薬は極力使用をおさえます。
変わって森田さん自身が注目したものこそ、毒性や残留性の低い安全な「微生物農薬」
土壌には無数の微生物が生息しています。その中には、病原菌をおさえる働きがあるものがいたり、人間にとって有用なものがいたり、つまり微生物農薬は、元々自然界に生息する微生物そのものが持つ生理活性物質を利用しながら、目の前に発生する多くの植物病を抑制しようとするもの。
自然の生態系を活用したものだけに、作物に害はなく、もちろん人体にも影響がない。
水や土壌への汚染、残留の危険性もない。

とにかく素材にも、人体にもやさしい“安全な農薬”といえるのです。
というより、ある意味、農薬と呼ぶほうがおかしいのかもしれません。

さらに森田さんはさらなる安心・安全を求め、科学を追及します。
一つは散布方法の工夫。
十数万というコストをかけオリジナルで作った特製マシンからは「静電噴口」というスタイルで農薬を散布。これにより従来の方法よりも農薬を4割もカットすることができました。
「静電噴口」のメカニズムはこう。
噴頭にプラスの電圧をかけ、霧をマイナスに帯電。帯電した霧は作物に吸い付けられ、作物を包み込むように付着するというもの。通常の散布で発生するばらつきがなく、葉全体にムラ無く散布できる上、少ない散布量でも通常散布と同じ防除効果が得られるという優れた仕組みなのです。

ほか軸折れ防止のため、支点力点作用点を利用し、固定するものを付けたり、
羽のある虫を駆除するために粘着版を立てたり、とにかくイチゴにとってやさしい環境づくりを徹底されています。

もちろん、この周囲の環境のよさもおいしいイチゴ作りに欠かせないファクターの一つ。
その代表的なものが「水」です。
森田さんのハウスで使用されている水、実は飲料水テストをクリアした地下水
全国的なブランドでもある大山の飲料水が、イチゴの栽培に活用されているこの贅沢な事実。
見逃せないですね。

しっかりと“イチゴ”の味を実感
甘さだけじゃない、優れた果肉感に納得

やさしい甘さがフワッと こんなことからも森田さんの安心・安全への高い志は垣間見ることはできますね。
現在は「あきひめ」、「紅ほっぺ」といった山陰では定番の品種に、あきひめととちおとめをかけあわせた「かなみひめ」などの新種も栽培し、大山では珍しいイチゴのブランド力向上に尽力。

「5年目でようやく形ができてきました」。
そう語る森田さんの表情には、結果が伴い始めたことによる自信、手応えを感じることもできます。

取材中、摘みたてのイチゴを差し出され、一口パクッ。
まず瑞々しさが口に広がり、やさしい甘さがフワッと。
糖度を重視する今のフルーツ事情に対し、少々疑念を抱いていた取材スタッフも思わず唸ったその味は・・・。甘さと酸味、そして瑞々しさのバランスがとれたとっても優等生なイチゴ。
これぞイチゴそのものの素材感を味わう王道のフルーツだということを実感。
きっと大山のコアなブランド商品になると確信するほどのおいしさでした。

ブログ(外部リンク) 徒然いちご
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