大山町所子伝統的建造物群保存地区
更新日:
2023年02月17日
【保存地区の概要】
所子集落は、中国地方最高峰・大山の北麓に広がる扇状台地上に形成された農村です。集落内を通る大山参詣道(坊領道)沿いには、門脇家住宅(重要文化財)、南門脇家住宅(県指定保護文化財)、東門脇家住宅・美甘家住宅(国登録有形文化財)をはじめ、近世から昭和初期に建てられた建築物が多く残り、集落内を流れる用水の音色と相まって風情ある町並みを醸し出しています。
所子は、鎌倉時代には京都の下鴨社領として人々の生活が営まれていたことが知られ、近世初頭頃には現在の集落の祖形となる村が形成されたものと考えられます。江戸時代中期以降に村の北側に門脇家住宅(重要文化財)を中心とする新たな家屋群が形成され、もとの集落を「カミ」、新たな家屋群を「シモ」と呼ぶ集落形態に発展しました。近代には役場や小学校が置かれ、その周辺に新たな家屋も建てられ、現在の姿になっています。所子では、天保14年(1843)の絵図に描かれた地割などが良好に保たれ、棟札などから建築様式の推移や集落の発展過程を読み取ることができることが特徴です。
伝統的な形態を良く留める建築物が群として残されており、それらを配する屋敷構え、その周辺の旧態を留める田畑、集落内や農地をめぐる水路などが一体となって、伯耆地方の伝統的な農村集落としての歴史的風致を形成している点が高く評価され、国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されました。
所子散策マップ【PDFファイル】
下記からダウンロードできます。
保存地区の概要や、所子地区の名所・全体像をご覧ください。
お問い合わせは商工観光課 文化財室
〒689-3332 大山町末長500
電話0859-53-3136