
通告順 | 議席 番号 | 氏 名 | 質問事項 |
1 | 8 | 1.「農産加工場について」 2.「自主財源の重要性」 | |
2 | 1 | 1.公約の具体的な内容 2.職員の勤務評定 3. 中学校の統合 | |
3 | 18 | 1.自治体経営について 2.政策等の決定過程について | |
4 | 10 | 1.大山診療所はどうなるのか。 2.認知症対策について | |
5 | 3 | 1.国民健康保険税の引き下げについて 2.赤松分校問題について | |
6 | 11 | 1.新町長の選挙公約(マニフェスト)を問う 2.町行政に於いて、地区間の温度差・事業の偏りはあるか 3. 副町長の人事は | |
7 | 9 | 1.町内10園の保育所のあり方は 2.安全・安心で活気ある大山町の取り組みは | |
8 | 4 | 1.大山診療所問題について 2.大山町の交通体系について 3. 全国一律学力テストについて | |
9 | 12 | 1.道の駅について 2.加工所について | |
10 | 2 | 1.文化祭の実施について 2.幼児教育から義務教育に係る教育方針について | |
11 | 17 | 1.町政を担う基本的考え方は 2.自治組織の取り組みについて | |
12 | 5 | 1.未婚者の結婚対策について 2.温水プールの効果と利活用について 3.集落内道路の拡幅と町内道路の管理について 4.農地管理の取り組みについて | |
13 | 7 | 1.町政運営のビジョンについて 2.鳥取地どりピヨの飼育振興について |
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【リンク】平成21年第6回定例会 第2日会議録・第3日会議録
○議員(8番 西尾寿博君) 議長、8番。おはようございます。新町長が誕生しました。わたし2期目ですが、新町長に対して1番始めの一般質問者ということで、しっかりと新町長の考えを伺いたいというふうに考えます。
通告通り私2件の質問をご用意しております。実はこの一般質問をする前に、若干の変更がありました。若干といいますか大きくといいますか、町長が当初考えていた見直しのことですが、そのことに実は触れてこの農産加工所の一般質問をするわけですが、少し趣きが変わってきております。その中で私の質問も若干ニュアンスが変わってきたかなというふうに感じながらおるところでありますが、重要点に対してできる限り質問したいと思っております。前置きが長くなりましたが、失礼します。
第1.「農産加工場について」、新町長は農業問題にかけては指導的役割をなさった方です。みなさんご存知のとおりです。我が大山町は農業町であり、多くの町民が関わり生計をたてております。そういった中で農業に大変詳しい、そして強い町長が誕生したことは、農業発展を願う町民にとって大きな期待を抱かせる事柄だと思います。
さてその中で、私期待しておりましたこの農産加工所について、専門家であります森田町長の、農業に対して専門家であります森田町長の、マニフェストといいますか、公約の中にですね、 「私は見直します」という欄があります。その中の1番最初にですね、これは、これ言うとですね、これ第4、討議資料の第4でしたかね、1番目に農産加工場事業のことが載っています。「見直します」その次には、「中止します」というふうに2番目、4番目ぐらいになるとトーンが上がっております。その中で既にこの動き出している農産加工所、これ3月の議会で決定している事案でございますが、それを見直すということで私も思っておりましたので、このような質問になっておりますが、これ2億1,000万という予算が付いております。これは農業活性化の事業でありまして、中身的には実質町が3千数百万というような持ち出しというふうに伺っております。
そして、2番目には、道の駅、実際2番目といいますか、順番若干違いますが、見直しが載っています。この二つの案件、ちょっと似てるんです、と言いますか、いずれこの恵みの里公社がみるんではないかなとわたしは思っとりますんで、大変深い関係があると思っています。高い見地から、また細部にわたってお答えをいただきたいというふうに思います。
まず見直すと言われた新町長が、どのような構想をもって見直すと言われたのか。続行するにしてもですね、じゃあどの辺が良かって続行するのか、この辺り。
2番目にですね、何を見直すか。まあ同じような目的と構想をですね、合致すれば、1番2番と質問分けておりますが、同じような答えなのかなと思ってみたりしております。
そして3番目、町長は、じっくりと話し合いを持つ、ということに強いこだわりを持っておられます。皆さんの意見を聞くというのが大事な町長、それが皆さんの支持を得られたのかなと、私はそういうふうに考えます。ただその中で、住民と生産者との関わり、じゃあどのような形で意見を聞いたのか、あるいは聞かれたのかということをお伺いします。
そして4番目、既に始まっている道の駅、あるいは大山恵みの里公社、さまざまな不満が出ています。内容的には当初の目標以上の成果だというふうに聞いて伺っておりますが、ただ細部にわたっていいますと、まず登録会員がまだまだ若干少ないではないのかな。その中でどのような傾向、代表農家が多いのか、あるいは零細が多いのか、お年寄りのお庭で作った余った物でも出せるのかというような、そういった会員さんがおられるのかということをまずお聞きしたい。そして ロ)となりますが、イ、ロ、ハ、ニ、4点、手数料が高いと聞いとおります。これはどこをさして言っとるのかなと、まあ近隣では日吉津のアスパル、あるいは小さい所でいいますと、農産直売所とか共同でやっておられるところもあるそうでございます。そのようなたぶん比較ではないのかな。またその中にですね、どうも格差がある。手数料の違い、同じ町でありながら会員でありながら出すところによっては、手数料が違うということも聞いております。その辺がですね、問題になっとるんではないでしょうか。そして、 ハ)としてですね、旧3地区の世話人会から発展した委員会、役員会、組織が出来上がったと聞いております。その組織のですね、やり方あるいはどのような、代表農家ばっかしの農家の声がわたしは大きいと思うんですよね。組織を作る中で、だいたい小さい声はなかなか拾いにくい、ましてお年寄りの方が出す場合には、大きな声で手を上げて発言しにくい場面もあったりします。そういった方の声を拾い上げるような役員体制になっているのかなと、わたしこれ疑問に思っていますので、これをお答え願いたい。そして最後ですが、ニ)としてGAP、わたしも実はこのGAPというのをネットで調べたりなんかいたしましたが、農業生産工程管理の取り組み、あるいはその重要性について、これはトレサビリティーという生産履歴というのにもつながるんではないかなと、どのような消毒をしました、いつしました、どれくらいの回数で、あるいはどんな肥料でというようなことではないのかな。まあJAなんかは当然このようなことはしっかりとやっておられると思いますが、ではうちの、こういった道の駅など、あるいは自由に持っていかれる方もおられるそうですが、その辺の管理はいったいどこでやられるのかなと、というようなことなんです、内容的には。まあこのようなことに関して町長の答弁をお願いいたします。
○議長(荒松廣志君) 答弁。町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 議長。おはようございます。初めて議員さんの方からの質問に答えさせていただく立場になりました。非常に緊張しておりますけども、精一杯答えさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
まず西尾議員さんの質問1であります農産加工場についてのご質問にお答えいたしたいと思います。
先ほど、話の中にございましたように、1番と2番、関連がございますので、合わせてどのような目的、そしてどのような構想をもっているか、何を見直すか、お尋ねに答えさせていただきたいと思います。
まず私は、観光交流センター及び農産物処理加工施設の計画が議会に示されました時から両施設とも採算性と持続性、将来に持続可能かということに強い危惧を持っておりました。特に選挙公約の中でその点について見直しの必要性を申し上げたところでございます。道の駅につきましては、既に着工しておりました関係から運営方法の見直しを訴え、加工施設につきましては、凍結をも視野に入れての計画、全ての対象にした見直しを考えておりました。
4月24日、町長に就任いたしまして後、直ちに担当課に課題の検討と計画の見直しを指示し、先般見直しの状況報告やいろいろと議論をしてまいったところでございます。
道の駅は現在は大変賑わっておりますけれども、こうした賑わいに安住することなく、運営体制のスリム化や、特徴付けの更なる推進など、先々にわたっての運営が持続できるよう、恵みの里公社の独立性を最大限に尊重して、効率的な経営を図っていくべきと考えております。
農産物処理加工施設では、見直しをするにあたりまして、加工品の絞り込み、販売先確保策の強化、売れる商品の研究開発といった部分に力を注ぎまして、まず生産体制の確立と採算性の確保に重点を置きました。そして、食育や地産地消推進の観点から必要な施策であります学校や保育所、そういった給食用の食材提供については、原材料確保を図りつつ、一度に全てを求めるのではなく、段階的に供給体制を作り上げていくべきと結論をしたところであります。こうした見直しの中で、危惧をしておりました採算性、将来にわたっての持続性に見通を立てることができましたので、事業の実施を決断したところでございます。
3番目に次に「住民、生産者とのかかわりはどのように考えているか」と、お尋ねでございますけれども、常々申し上げてもおりますし、先日、大山恵みの里公社の生産者総会がございました。そこでも申し上げましたけれども、最初に結論ありきではなく、住民の皆さん、生産者の皆さんからじっくりと意見を伺いながら、議論を深める中で、一定の合意を求めて、そうした中から結論を導き出すべきと考えております。従いまして生産者の皆さんとの関係でも、いろいろな要望や意見をしっかり伺った上で、これは組織でございますので、組織活動としての方向性を判断していきたいと思っております。
4番目になります。最後に「道の駅や恵みの里公社に様々な不満が出ている」ということでございますけれども、先ほど申し上げましたとおり、もしいろいろとご不満があるということであれば、しっかりその内容をお聞きして、的確な対応を講じていく必要性があると考えております。
公社の登録会員は本日現在で個人、グループ等合わせて208会員あります。その構成内訳は、中山地区42、名和地区107、大山地区55、その他で4ございます。町外ということのようでもあります。納入品目で、ほとんどの方が生鮮野菜や果物でございまして、また一部加工食品の方といった構成でもございます。先ほど質問の中にもございましたように、大半の方々が小規模農家でありまして、比較的ご高齢な方が多いのも承知をしております。
手数料につきましてですけれども、みくりや市及び道の駅における手数料が15%、米子市内スーパーの手数料が持ち込みで25%、恵みの里便、搬送する場合、その手数料が30%、取り扱いの形態によって若干の差が生じております。これは、スーパーの決まりであったり、輸送コストの一部をご負担いただくといった事情によるものでございまして、現段階ではやむを得ない差異であると考えております。もちろん公社の設立目的の大きなものに生産者所得の向上がございます。可能な限り手数料率の見直しや、引き下げの交渉を行っていく必要があるものと思っておりますし、引き下げが無理であっても別の手段で生産者の方々への還元策を講じていく必要性も感じております。
生産者組織の育成は私も急務であると考えております。このたび生産品目に応じた八つの部会が結成をされました。先般の生産者総会の方で、この件について協議検討いただいております。そこには旧町単位で選出されました役員さんがおられ、この役員さんをもって生産者協議会が組織されることとなっております。会員数も200を超え、今後もっと会員を増やしていこうとする中で、共通の生産品目でつながった部会でいろいろな議論や研究をしていただくことは、会員の意見を事細かに吸い上げることができ、今後の公社運営にも大きな役割を果たしていただけるものと、大きな期待を寄せているところでございます。
GAP、農業生産工程管理という手法についての取り組みでございますけれども、この手法の有用性については十分理解はしているつもりでございます。しかしながら、本町の公社に出していただいております生産者の中では、こうした手法を取り入れられている方がまだまだ少なく、この意義がほとんど浸透していないのが現状であると考えております。
公社を中心に今後こうした手法をはじめとした経営改善策についての研修機会を提供していくことが必要であると考えております。
以上、農産物処理加工施設、道の駅について私の思いを述べさせていただきましたが、今後も何かとご助言を、そしてご指導を賜りますようお願いいたしまして、私の答弁とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
○議員(8番 西尾寿博君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 西尾寿博君。
○議員(8番 西尾寿博君) 新町長のお考えをお聞きしましたが、前町長との差がなかなか読み取れないというのが、わたしの本音でございます。農産加工事業は中止しますと、高らかに出されたにも関わらず、実際はやりますと言いながら、その中身を精査した跡があまり見られません。答弁の中ではですよ。そしてよく考えますと、前町長は地産地消の面から、子どもたちに地元の産品を安心安全な産品をまず確保するということで始められたというふうに。その後、もし余ったりですね、大量に出るということで軌道にのったりすると、ホテルとかあの辺りに供給されると。その時にですね、じゃあ採算性はどうするのかと、まあ採算性は二の次だというようなことだったんですが、今回みますと採算性の方が出てきたのかな、前面に出てきたのかなというような感覚を持ちました。わたしこれに対して当然公社ですから、当面はですね、現在今これ関係あるか、まあわたしは関係あると思いますが、公共的なもので、あるいはこの活性化対策事業がですね、補正がたくさん参っております。たくさんっていうか、19億円ですよね。また来年も何億か入ってくるような気もしますし、できればその間、採算性も大事でしょうが、このそういったものを使いながら、実は内容取り組んできた。そして、このじっくりと聞くというふうになっております。実は前町長も一番危惧したのはね、時間的な問題なんですよね。物理的な話であって、これもう1年越していますから、もう来年の3月には、完成させなければ、補助金返還というようなこともなってまいります。そういった場合に、じゃあじっくりだけど実は中身が出てきません。わたしが聞いたのはですね、どのようなものを設備の中で、じゃあ何を、どんな設備をするかといいますと、まず具体的な何をどのように加工するかと。これが出てこなければ施設は決らないと、わたしはそう考えますが、そこまで踏み込んだ話が実際今できたのかどうか。これできていなかったとすれば、これを早急にやると、町長の言うようにじっくり話を聞くというようなことでは、まずもって時間切れ、ましてどのようなものがどのようにしてどこにというような具体的な話が出なければ、やらないといった町長が、これ全然何もせずに、じゃあやっぱりやるんかいと、この「失われた3カ月」とあります。わたしはそう思っていますが、まあ選挙があった分、あるいはやるかやらないか決まらなかったこと。前町長の場合だったら、「いやよしやるよ」と、そのまま継続したかもしれませんし、すんなり動いたかもしれませんが、すんなり動いたかも分かりませんが、まず選挙があった上にですね、代わられて、担当者がじゃあ本当にやるかやらないか分からんと、動きようがなかった、この失われた3カ月というのが、まあ大きくこれからたぶん足を引っ張るんじゃないかなあと。町長の答弁を聞いておりましても、全然具体的な話がまだ出てません。何をどのように加工して、どこに売るかという、一番大事なことがですね示されない。あるいは僕たちも示されても実はそれを審議する、あるいは吟味する時間がたぶん与えられない可能性もあります。その辺りをもう少ししっかり聞かないと、じゃあ見直すといいながら実は実際まだまだ進んでいないのかなというふうに思ったりもします。まあやるという意思表示が新聞にも出ていました、わたしもはっきりと今現在聞きましたので、わたしはやって欲しいと思っています。ただ精力的に動いていただいて、本当で中身をしっかり何を作るか、もうはっきり言って農業者は期待しています。これ中四国、行政では、行政管轄ではどうも初めてだそうでして、たぶんJA関係だとか民間の方が、やっておられる加工所は多々あるみたいに聞いておりますが、行政が管轄でやるということは注目の的、新しい事業に対しての指標ができると、しっかりやってもらいたいなと思いますが、そういった中で余計に注目の的ですからして、余計にやっていただきたい。その辺をちょっともう一度お聞きします。
そしてこの4番目ですが、この道の駅に関して、あるいは大山恵みの里公社に関しての質問ですが、高齢者が多い、中身がですね、208名。ところが出荷量は、高齢者が多いにも関わらず、会員ではですよ。出荷量からいったら、高齢者の方あるいはお庭で作ったものとか、ちょっと畑の横で作ったものが余ったものを作っていくというのは、どうも聞きましたら10%、みたいな話を聞いております。その方はだいたいが集荷、車による集荷に頼っておられる。そうなりますと30%取られて収量少ない、の方がどうも多いというふうに聞いております。わたしね、ここがね実は問題になってるんじゃないかなというふうに考えますね。
お年寄りの小遣い、あるいはそのような方を1割の方をですね、会員数は多い、しかし手数料は多い、わたしその辺も大多数、大量に出される方が何かの負担をしていく。ということはわたしはこれは逆に平等ではないのかというふうに思ったりもしますし、もう一ついろいろお聞きしたりしますとですね、スペースが限られておる中に大量にどんと持ってこられる。そうするとですね、スペースが空かない、あるいはそのようなものが大量にこられる、品目がやっぱり命ですから多種多様、わたしこれがね、道の駅は命だと思っています。大量にあるんだったら、別に農協に持っていけばいいわけですし、ただその方を自由にしてる、米子のスーパーだとか、勝手に持って行かれた場合、その統制がどのようにやられるのかな、持っていかれた方はどんと持っていかれる、フリーなわけです。このフリーの状態でこのはっきり言ったらGAPあるいはトレサビリティー、このようなことを具体的にやっていかないと。もう農協はしっかりやっておられると聞きました。日吉津のアスパルの話をしますと、やっぱり農協の経営ですから、持ってこられる方の自由というふうになっていますが、その辺の管理はJAの方がどうも担当しているというふうにお聞きしております。わたし問題点、その2つ、3つ、4番目ですね、それと最初の農産加工所についてもう一度お答え願いたいというふうに思います。
○議長(荒松廣志君) 答弁。町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 最初に、後の方で質問いただきました道の駅の方の件について、先に説明をさせていただきたいと思います。
まずトレサビリティーの件でございますけれど、先般の生産者総会の中でも担当者の方から、農協のトレサビリティーいわゆる生産履歴、提出をしていただくことについて申し入れをし、その提出を願ってチェックをしながら管理をさせていただくということを申し上げております。まずそのことを先ほど触れておりませんでしたので、加えさせていただきます。
それから出荷量の件、あるいは高齢者の出荷の状況、合わせて手数料の話であったと思っております。手数料につきましては、まあ、日吉津の方にあります店舗の方で15%という一つの事例がありますので、そこが大きな柱のこの西部管内ではなっておるんだろうなと思っておりますけども、米子スーパーに出しております中でも、手数料の求めがございます。そして輸送する場合のコストが公社の方に跳ね返ってきます。そして公社としての経営・運営という視点の中でそれを加えさせていただく中での手数料率が、25であったり30であったりという経過がございます。生産者の規模の大きい小さいということでの差異はつけにくい状況でありますので、多い出荷量の中で、あるいは少ない出荷量の中で決った手数料のお願いはしなければならないと思っております。それから特に今現在米子市のスーパーの方を中心に、いわゆる直接販売というとらえ方で進めております。おっしゃるように、旬の時期に一時期に同じものが集中するということの可能性も否定できません。必ずや生まれてきます。この解消をしていかなければならないというのが大きなテーマであるとわたしは思っております。
実は先日、岡山の方に出荷をして週に1回ですけれども、金曜日に出荷をしております業者の方に行ってまいりました。状況の把握や今後の展開の確認等々に行ってまいりました。今は1社でございますけれど、の方に行ってきましたけども、それらの方からの、こちらの方から、大山の方から出していく産品についてどのような評価があるのか、どのような求めがあるのかということを確認していきました。
ぜひとも大山の方からたくさんのものを送って欲しいという求めがあります。ただ心配しますのは、大山から出荷するものについて、先ほどもご指摘がございましたように生産の履歴、あるいは付加価値をつけたものをどのような形で出荷をしていくかというのが大きな問題になると思っていますので、この辺のところについて吟味をしながら検討しながら、私は岡山方面へのあるいは山陽方面への展開を視野に入れて長期展望をたってこの方向性を仕上げていきたいと思っているところでございます。
それから、一番最初に質問いただきました、加工所の件でございます。これをやることになった理由がはっきりしないということでございました。先ほど2回目の質問の中で、ご指摘いただきました採算性ということに私は力を入れて検討をしております。加工所の経営というものは、わたしも議員をしておりましたので、その当時から非常に厳しい環境にあるということを知っております。それは議員さんも皆さんもよくご存知のことだろうと思います。そして冒頭、先ほど述べられましたように行政が取り組むということについても本当にまれな事例でございます。本当にそれができるのかという、大きな不安を持って選挙戦の中でも述べさせていただきました。担当課といろいろと協議をする中で、大山ブランド品をやはりこの大山から仕上げていかなければならない。それは生鮮食品でもありますけれども、やはり付加価値を付けた加工品から切り口を、扉を開いていく、これも大きな戦略の一つだと私も思っております。売れる商品をどうして作るのか、ということでありまして、担当課、公社の方の担当職員に今売り先の出合い、検討、話しを今ずっとさせております。その道筋は少しずつ確認できるところにいたりつつありますので、もう少しはっきりしたものの提案は後ほどさせていただきますけども、その売れ先の確認と商品と、そこから加工所の生産ラインが仕上がってくると思っています。その検討をずっと指示をしながら、一つ一つの確認をしながら進めておるという現状がございますので、そのことについてご理解をいただきたいと思います。
〔「時間的な制約の中でやれるんかいっていう話はどうなったですか」という者あり〕
○議長(荒松廣志君) 答弁。
○町長(森田増範君) 失礼しました。時間的な制約についても、やる方向で、やれる方向で担当課と検討詰めております。以上です。
○議員(8番 西尾寿博君) 議長・
○議長(荒松廣志君) 西尾寿博君。
○議員(8番 西尾寿博君) まあ、大変な選択をされるのかなと実は思っておりましたが、やるんだという話を聞いて、半分安心、逆に中身的なことが一切まだできていないということが本音だと感じました。実際今どの辺までじゃあ進んでいるのか。あるいはどのような方とどのような物を作る話が実はできてるか。梨家さんであれば、梨の余っとるものを何とか加工してもらいたいだとか、今現在ダンプで毎日2、3台は投げていますんで、毎年ですよ。あとはブロッコリーもそうです。畑に投げてある。1番芽採ったら2番芽3番芽は採らないということだろうと思います。そのようなことがたくさん実は畑の中に宝が眠っている可能性もあります。その辺りですね、実はどの程度、わたしね時間はほんとう無いと思うんですよ。正直な話、じゃあ中を決められて、生産者と協議します、としてですね、決められてせいぜい9月いっぱい、いっぱいですよ。これ間に合うかどうか分からない。例えば特別な生産ライン、あるいはそこに箱にあったものを作る場合に、たとえば既製のものがあるかどうか、造らなければならない、時間がかかる、必ずこのような問題が出てくるとわたしは思っていますが、その辺の話。聞いておる聞いておると言いながら実は動かないんでは、実はそれで時間切れ、あるいはできないことが始まる、わたしはそのように考えます。
もう1点、実は町長はあんまり分かっていないのかな、とわたしの言ったことがですね。と、いうのは、老人が少なくて会員が多いのに、あ、会員の中で老人の比率が多いと。その中で出荷量は1割だと。なぜか、彼女らはですね、まあお年寄りの方は、すべて自分で持っていかれるのではなくて、ほとんど集配、その中で3割とられています。1千円2千円の品物をですね、3割とられたら手取っちゅうのかね、まああまり無い上にもっていってやらないといけない。たいていの方はですね、はっきり言ったら道の駅に持っていかれたり、25%のところに持っていかれたりすると、手数料少々取られてもいいわけですよ。例えば1万円持っていかれて2,500円取られると7,500円残ります。1千円2千円持っていかれて3割取られたらこれ全然手取り違いますよね、わたしその辺のことを言ってるんですよ。その辺りでですね、じゃあ持って行き方がどうだこうだでなくて、わたしね、元々最初公社というのは、まずその何か残ったものでもこれからね、職業問題も出てきますし、実はわたしたちは頑張っているというまず意識、そしてもう一つは儲けさすこと。もうはなから、なんでわたしたちが多いのとそれ思わしただけでマイナスですよ。まずやる気を起こさせること。それで、生産性が上がる、会員も増える、「よしもうちょっと出してやろうかな」と。「もうちょっと頑張って作ったろうかな」という、まずこの気持ちが最初から、なんちゅうか、つぶされるというか、それ全然最初の目的とまた違うんじゃないかな。わたしはそれを言いたいんですよ。
それで岡山方面に持っていかれるとなると集荷型ですよね、当然出荷まとめとして出していくというようなこと、わたしもこれ賛成ですけれど。たとえば、このようなことをね、いろんなことを考えてやっていると思いますが、その辺りをもう一度お聞かせしてこの問題は3べん目ですから終わりたいと思いますからよろしく頼みます。
○議長(荒松廣志君) 答弁。町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) おっしゃるように私も儲けていただくということが大きなポイントではあるとは思っておりますけども、手数料につきましては、先ほども申しあげましたように、一つのやっぱりルールの中で、あるいは仕上げていく形の中で今日にいたっております。中身についてもう少し検討すべき項目があるとするならば、この手数料の内容について検討させていただきたいと思っておりますけれど、現状の中では今の状況になるのではないかなということを感じておるところでございます。以上。
〔 「農産加工所の今のどの辺まで進んでいるかについては」という者あり 〕
○町長(森田増範君) はい、失礼しました。加工所の件でございます。これからまた詳しいところにつきましても、皆さんの方にもお示しをしなければならないと思っていますけれども、今現在公社の方の担当課職員がそういった現場の方にとにかく足を運んで一つ一つの詰めをしている、その道筋を仕上げた形の中で加工所のラインができてくると思っております。先ほど2回目の話の中でもおっしゃいましたけれど、大変な選択をされたなという表現の話がございました。私もこの件につきましてほんとうに大変な決断をしたと思っております。
この加工所については、やはりこの大山のブランド、そしてこれからわたしも農業に関わってきた人間でございます、担当課といろいろと検討して仕上げていく中で大きな核をもって打って出る施設という捉えかたの中で私は決断したところでございます。詳細につきましてはまた詰めていく形の中でしっかりと提示をさせていただきたいと思いますので、それまで少し時間を賜りたいと思います。
○議員(8番 西尾寿博君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 8番、西尾寿博君。
○議員(8番 西尾寿博君) 一つ目の質問に対しては、ほぼ了解ということで、2番目に移りたいと思います。
「自主財源の重要性」と。わたし常々申しておりますが、財政危機はこれからが本番だというふうに思っています。国も県も本当に借金だらけ、まして今回の臨時交付金、これももの凄い借金、これは続くとは誰も思っていませんので。これからが本当にいろんなことが削減されたり、大変な時期が来るとわたしは思っておりますが。まあ今に公共事業、福祉、教育等の事業が破綻、でなければ、大幅な見直しが始まると思っております。それだけではありません。年金だってどうなるかわかりません。払い損になる可能性になってきています。現に支給年度の後退がなされていることからも明らかです。大山町も交付金のさじ加減により右往左往しているのが実態ではないでしょうか。安定した特色ある事業展開を考えるならば、この自主財源の重要性はますます重要になってくるというふうに思っています。国、県の風に押し流されない独自の財源を作り出すことがわたしは大きな目標としなければならないこれからの命題だというふうに思ってますが、町長、自主財源の重要性をどのように考えておられますか。
○議長(荒松廣志君) 答弁。町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 議長。自主財源の重要性のご質問につきまして、お答えをさせていただきたいと思います。
西尾議員の言われることにつきまして、私も同感でございます。国の方針によりまして、平成12年度から地方分権改革が推し進められてきましたが、仕事ばかりが地方に回されて、それに見合う財源は三位一体改革といいながら人口の少ない地方にはなかなか回ってこないという状況で、3町合併後の平成18年度決算を受けての財政推計から、平成22年度には赤字団体に転落するようなことが予想されておりました。
このことを受けて、先陣の山口町政の中で、まず歳出削減策としての具体的な行財政改革への取組みが推し進められたことはご存知のとおりでございます。
また、議員の言われます自主財源の確保の観点では、まず、税や料金の未集金徴収に職員一丸となって取り組まれたり、遊休町有地の売却、職員駐車場料金の徴収などに取り組まれたところでもございます。
私もこの取組みを継続し、持続的な町政運営に少しでも役立てればと考えているところであります。
また、本年度からは広報「だいせん」やインターネットのホームページ、またテレビの自主放送の3チャンネルでの、ここでの広告掲載を募りながら自主財源の確保も予定したいと思っております。
自主財源の確保ということでは、町税の税率を一定の範囲で上げることや上下水道料金の値上げなどが重要な要素ではありますけれど、昨今の100年に1度あるかないかといわれる経済不況の中では、とても切り出せることではないことはご承知の通りだと思います。
いくら頑張っても自主財源比率の低い地方の自治体においては、現在の「地方交付税制度」に頼らざるを得ないことは西尾議員もご承知のことと思います。この交付税の原資となります国税の収入増加に向けた取組みも大切なことではないかと考えております。以上で答弁とさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。
○議員(8番 西尾寿博君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 西尾寿博君。
○議員(8番 西尾寿博君) はい、まあ当然ですね、自主財源は大事なことだと、認識をしていると、言いながらですね、町民の方ご存知だと思いますが、この未収金は毎年増えております。それにかかる職員も配置しております。増えておりながら、職員の給与も払わなければならないというようなことです。
3月に私、税金のことをお聞きいたしました。100年に1度のことですから。法人住民税の推移はといったところ、横ばいだというような答えが返っております。まあ既にそれはもう駄目だろうと私は思っていますが、そのような答えが出てくるという事態がちょっと考えられませんでしたが、そういった観点から、私この自主財源の確保というのは大きな意味で言いますと、他からとってくるか。事業展開をやっていて稼ぐ事業、あるいは先ほど言いました農産加工でもそうですが、わたし外からの分といいますと、いつも言っておりましたけれど、これからウォータービジネスが始まるといつも言ってます、サントリーが倍増しました。水量2倍吸い上げる、必ずこれ何かの影響が起こりはじめるじゃないかなと懸念しております。よくよく調べますと、今サントリーは南アルプスと阿蘇と鳥取の大山、この3カ所で水を吸い上げておりますが、阿蘇が激減したからだと。その分穴埋めするために鳥取で増産するんだというような話もちらほら出ています。大山の水は阿蘇の水よりも品質的には上らしいです。そういった意味で増産するとですね、山自体が大山は小さいわけでして、井戸が小さいと思った方がいいのかな。地下水的には井戸が小さいとわたしは考えますが、その中で江府町も自主財源ですから、当然大変だろうと思いますけども、その辺以前、わたしは水の話、これで4回目ですけれど、県との協議をしてくれと。山は大山だと。大山の横穴から穴を開けて実は吸っておるんじゃないのかと。「これブナがどうなったらどうするだいや」と。田んぼ・畑、本当に水がなくなってからは遅い。わたしね、それも財源にしたらどうかなと以前から言っております。儲けたサントリーからですね、まあサントリーでなくてもいいですよ、コカコーラーもそうですし、0.5%今100億水揚げがあるそうですが、本当の水揚げですね、今自分で気が付きましたけれど。これ2倍ということになると0.05%でもう5,000万というお金になるわけです。こういったことを実は保全に使うとか、交渉の余地がわたしはある、早めに手をあげてやってくださいと以前から言ってあります。でなかったらですね、わたしの方でうちの方で、実は品質管理しますよ、逆に言ったら湧水に調査しますよと。以前に言ったじゃないですか。そのようなことをやっぱりやるべきだなと。やっぱり、ジャブぐらいはくらわせとかんとですね、本当のストレートパンチは打てないなとわたしは思っておりますので、その辺も考えながらわたし自主財源を考えて欲しいという話なんです。
自分のところで掘ろうかと、まあ第3セクターというようなこともいろいろありますが、今の段階として、わたしはそれも検討の余地があると思っています。一つは中山地区にある財産区です。この有効の、この土地を有効に使ったわたしは水源、掘るだけでもいいです。わたしは取りあえず準備する段階ですね、いろんなことの事業を展開されたらどうかなと、2つ目ですね。
それと最初に言いましたが、3つ目として、実は内側に自主財源がある。町長も言われました。徴収、わたしそれ言おうと思ったんですが、答弁書に書いてありましたんで、徴収の話とあるいは無駄な事業の廃止、補助金、そして職員の、悪いですけれど教育、わたしその辺りが実は自主財源、そこにも自主財源があると。この4年間で、前4年間でですね、退職された方が、20なんぼでしたかいな、減、減ですね、退職でなくて減で20数名おられたときに、実は5,000万ほどのお金が浮いたと。5,000万じゃなかったかな、8,000万だったかな。今ちょっと数字ど忘れしましたが、そこに実は自主財源がある。整理、整理と言ってませんよ、勘違いしたら…わたしね、その辺をやっぱり教育しなおし、無駄なところに人が配置されていないのかとか、以前言っておりましたが、トータルコストの中で人件費がどれぐらい入ってるんかというようなことを試算すべきじゃないかなと。わたしそこに実は自主財源も入っていると、埋もれているんじゃないかというふうに考えます。その3つどうでしょう。
○議長(荒松廣志君) 町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) はい議長。まずウォータービジネスの件でございます。水というものは非常に大切な資源だと私も思っております。この大山町で流れる川を私も見ますと、湧水でしっかりと流れている川は甲川しかないのではないのかな。大きな川、阿弥陀川もありますし、名和川もありますけれど、そのようにわたしは思っております。香取の奥深い北壁のところから湧き出た水が甲川としてとうとうと流れております。非常に大山の、この、わが大山町にとっての大きな財産な川だと思っております。大切な水をビジネスにつなげれるのかどうかということについては大きなわたしは判断が必要なんだろうなと思っています。先ほども少し触れておられましたように枯渇、あるいは必要なところに物が出てこなくなってくるという原因にもなったりする要因もございます。自主財源という捉え方の中で、そのような提案もあろうと思いますけれど、これについてはしっかりと研究しながら判断をしていかなければならない問題だと思っています。
それから徴収の件につきましては、おっしゃいますように、無駄な事業があるのかないのか、あるいは職員の教育、そういったところについては、私もこれからしていかなければならないと思っておりますし、担当課と検討しながら精査をしてまいりたいと思っております。
もう一点あったかと思いますけども…。
〔「えーとね、保全料、保全料です。例えば、サントリーとかああいうところに保全料を大山町として。」という者あり〕
○町長(森田増範君) 財産区の関係ですね。
〔「いや、まあ保全料です。0.05%。もう一辺言いましょうか。」という者あり〕
○町長(森田増範君) もう一点だけ。ちょっとすみません。
○議長(荒松廣志君) ほんなら。もう時間がありませんから、端的に。
○議員(8番 西尾寿博君) いや、実はいろいろお話したいと思いましたが、時間がないということですが、わたしはですね、以前、県の方でも森林保全税とありますよね、その中で絡ませながら、水源保全税というような名目でもいいのかなと感じたりします。3社、4社水を吸い上げておる業者があるわけですから、その辺りで県と実は協議していただいてですね、大山の水源地を守るというような名目で、わたしは当然ジャブ的なものを出されたらどうですかというような話なんですけれど、どうでしょう。
○議長(荒松廣志君) 答弁。町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 誠に失礼しました。いい提案かなと思いますけども、自分の町にその事業者がないということがございますので、この辺については県あるいは近隣の事業を持っておられる町村の方と、話をしてみたいな思っています。以上です。
○議員(8番 西尾寿博君) おわります。
それでは質問に入らせていただきます。まず一つ目ですけれど、公約の具体的な内容ということで、ちょうど2カ月ほど前にですね、選挙戦が行われましたですけれど、その際にですね、町長は公約を出されたと思います。そして公約は夢や理想を語ればいいというものではなく、やっぱりそのやり遂げなければならないものだというふうに思っています。何故かと申しますと、やり遂げなければですね、政策に期待した町民の民意、といいますか、意見が無になってしまうばかりではなく、民主主義の根本となる選挙制度自体も、意味をなさないものとしてしまうと思います。
しかしながらですね、ちょっとまあ失礼な言い方になるかもしれないんですけれども、選挙の際に出された公約では、ちょっと漠然とした内容のものがいくつか見受けられました。それでですね、4年後に森田町長はどうだったのかと総括をする際にですね、その判断がつきにくいんじゃないかと思いまして、3つほどその中から取り上げまして、具体的なご意見をお聞かせいただきたいと思います。
まず一つ目が、若者定住策、そして二つ目が三つ子の魂100までプロジェクト、三つ目が、住民力を育み・活かすさまざまな事業ということで、以上3点の具体的な内容をお聞かせいただきたいと思います。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 議長。私も初めての町長でございますので、竹口議員に負けないように大きい声で述べさせていただきたいと思います。まず竹口議員さんの質問のお答えさせていただきます、
1番目の若者定住化策についてでございます。
近年の経済不況により、本県において、又地元においても就業機会が著しく不足して、特に新卒者の求人倍率も非常に低迷をしております。このような状況において、若者定住対策は様々な取組により、つながってゆくものと考えています。その一つが雇用創出でございます。企業誘致により就業機会を増やすことでございますけれども、この厳しい経済業況の中で、容易に実現できるものではございません。当然努力はしなければなりません。この度、西部町村会の首長が集いまして、西部市町村連携して、鳥取県の西部に企業誘致を進めてはと、その取組を協議しているところでございます。
又、就業機会という面では、本町の基幹産業である農業振興により、新規就農者が増えていければなと考えます。更に、本議会の中に提案させていただいていますが、若者向け住宅の建設、中山地区にその建設を計画しております。
また、子育て支援策として小中学校生徒の医療費助成もこの6月1日から実施し、大山町の子育て支援策として、若者定住対策として、も含めてアピールしているところでもございます。
次に、「三つ子の魂100までプロジェクト」についてでございます。
昔から「三つ子の魂百まで」といいます。このことわざは、幼いときの性質は、年配になっても、高齢者になっても変わらないという意味ではございますけれど、幼年の時に身に付けたことが先々の人間人格形成に大きく影響すると言われております。もちろん小学校・中学校など、どの時期の教育も大切ではありますけれども、私は、就学前までの子育てが今もっとも重要だと思っております。
大山町では、教育委員会に幼児教育課をおき、0歳から中学校を卒業する15歳までを一貫した教育体系の中で育てようとしております。また福祉保健課が主管する乳幼児検診におけるブックスタート事業、5歳児検診の際の教育委員会と連携した教育相談活動、発達障害のある子どもへの早期支援の体制づくりなど、福祉と教育の連携が進められてきています。保護者はもちろんのこと、保健師、保育士、教師、指導主事など、子育てに関わる様々な人が共通認識をもって連携の取れた子育て支援の取り組みを進めることが必要であると考えています。
また横のつながりを深めていきながら、このような横のつながりを深めていくような取り組みを進めながら次に、保育所から学校の方へと縦につないでいく、こうした体系的な取り組みを更に進めていかなければならないと考えております。私は、就学前までの子育ての重要を地域の皆さんと行政とが共通に理解をして一体となった取り組みを目指したいと考えております。
たとえば、以前にもよくマスコミの方でも取り上げたことがございます、メディアの関係であります。乳幼児期からのテレビ・メディアづけ、これが有害であるということからのノーテレビデーの取り組みであったりとか、食育の重要性、こういったものを共有して、保護者だけでなく地域・町をあげて取り組んでいく、そういうことが私は必要であると思いますし、その取り組みを進めていきたいと思っております。
三つ目に、住民力を育み、生かす様々な事業についてでございます。
少子高齢化・地域経済の低迷が続いております。合併後、行政の区域が広くなり、住民の思いや熱意がなかなか届きにくい、生かされにくくなってきております。結果として地域の元気やムラの元気、そして人の元気が失われつつある、そのように感じております。
そのために地域の力、住民の力、これを育み生かすこと、それによってこそ、さまざまな元気が生まれ、地域の活性化へつながるものと考えます。そのためには、まず対話であります。まちづくりに関わる人々、さまざまな人たちとのグループ、実践している組織と話し合い、連携し、活動を活発化させてゆくことが必要と考えます。実践者会議でございます。そして、住民参画のプロジェクトでございます。例えば、提案しておりましたけれども、公約の方に掲げておりましたけれども、にぎわいの御来屋漁港、まちづくりプロジェクト、そういったものを進めていきたいと考えているところでございます。以上、よろしくお願いいたします。
○議員(1番 竹口大紀君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 竹口大紀君。
○議員(1番 竹口大紀君) 今ですね、3点ご答弁いただきました。その中でですね、内容としては、特に追及したいことっていうのはないんですけれども、一つだけですね、2番、3つ子の魂100までプロジェクト、そして3番ですね、住民力を活かすさまざまな事業のですね、具体策を今ご答弁いただきましたけれども、これをですね、広く住民、町民に周知させることが非常に大事になってくるんじゃないかと考えています。
例えばですけれども、町が作った子育て支援などの制度に関してもですね、本当に必要な人に周知されているのか。個人的に話したりしますと、「あ、そういう制度があったの」というようなことを言う同世代の方々もいらっしゃいます。で、そういったことでですね、今後どういうふうに周知して住民、町民の皆さんに町長が作られます政策を広めていくのか、そういったところの具体策をお聞かせいただきたいと思います。
○議長(荒松廣志君) 答弁。町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 広く周知をさせる方法ということでございますけども、私も議員さんおっしゃるように思っております。教育委員会あるいは福祉保健課等々でいろんな取り組みをしております。でもそれがおっしゃるように一環した形の中で広く住民の方に伝わっていないというのが現状であると私も思っております。
ですからこそ、先ほど申し上げました各課が取り組んでいることを連携してまとめ上げてそれを広く住民の皆さんと取り組んでいくということでございます。具体的な方法ということでございますけれども、これについてやはりそういったものを作り上げた後に、地域の皆さんであったり、あるいは担当課であったり、関わっておられるたくさんのグループの方がおられます。そういう方々と集って意見交換をしながら、どのように展開していくかというところから進めていくべきではないのかなと思っております。
行政の方からいろいろと広報活動をして、あるいは広報、防災無線を使ってという手法もあると思いますけども、それも当然していくことは大事ですけれど、まずそういった方々に集ってもらうところから一つ一つ積み上げていくことこそ、重要ではないのかなと思っております。以上です。
○議員(1番 竹口大紀君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 竹口大紀君。
○議員(1番 竹口大紀君) 了解いたしました。
それでは次の質問に移らせていただきます。
次に職員の勤務評定と いうことで、民間企業ですと通常個人や所属部署の仕事の成果でですね、給与が変動したり、個人の成果によって役職が変わったりなど、その労務意欲を出させ る仕組みというのが、ほとんどの大きい企業ですとあります。だからこそですね、大山町の職員の給与をですね、仕事の成果でない部分で増減させるといったこ とは、労務意欲をそいで業務の質が低下することにつながると考えております。3月までは一律カットといったこともありまして、今後も経済状況によっては、 給料の一律カットといったようなこともあるかと思いますが、わたしはそういったことが労務意欲をそぐ原因になっているのではないかと思っております。
そこで大山町ではですね、人事評価制度や勤務評定などを、どのように運用されているのか、またですね、実際に給与に反映されているのか、その2点の現状をお聞かせいただきたいと思います。
○議長(荒松廣志君) 答弁。町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 議長。二つ目の職員の勤務評定ということについてでございます。お答えをさせていただきたいと思います。
地方公務員法第40条には勤務成績の評定を行うことが定められております。職員の執務について定期的に評定を行うこととなっております。
しかし、ほとんどの自治体におきましては、昭和30年代の勤務評定に対する闘争以降、厳格な形での勤務評定を行っていない状況であったと思われます。
近年、民間においては、給与などの面において年功序列型の体系から人事評価を基とした体系に大きく変わってきております。
公務員におきましても、地方分権に対応するために職員の能力の向上を図ることや、行財政改革を進めるなかで職員の削減を行っておりますが、削減後の少数の職員でも、従来と同じような質の高い行政サービスを供給できるよう職員の能力の向上を図ることが必要とされております。
国におきましては、平成17年の人事院勧告において、人材育成の観点と合わせ人事評価制度の導入を進めることが求められました。昨年国家公務員法が改正となりまして、今年から人事評価制度の本格的な導入を図っている状況でございます。
本町におきましては、平成17年度に行財政改革検討委員会を設け、行財政改革について検討してまいりましたが、その中に人事評価制度検討委員会を設けて、評価項目などの検討を行って平成18年度から平成20年度までの3年間試行を行って来ております。
人事考課は、大山町の職員として求められる人材を育成することが主眼でございます。この考課の内容としましては、仕事への取組の姿勢、職務に対する知識・ 技能、仕事の実績のこの3点についてそれぞれ、大山町の職員として求められる具体的な項目を設け、考課評価を行っております。
人事考課の結果に基づく、職員の配置、昇任・昇格、給与などへの活用も重要な課題でございます。当面は勤勉手当への反映などについて実施し、順次給与、昇任・昇格に広げていくよう考えております。以上よろしくお願いいたします。
○議員(1番 竹口大紀君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 竹口大紀君。
○議員(1番 竹口大紀君) ご 答弁ありがとうございます。今、ご答弁いただいた中でですね、人事評価制度検討委員会を設けて評価項目などの検討を行っておられるということでしたけれど も、一番難しいのはその人材のですね、職員の知識、技能、仕事の実績を評価する人だと思うです。というのが、どうしても機械的にはできにくい部分、その情 というようなものがあってですね、まあ完全に正しく評価はされにくいかと思うんですけれども、現状でですね、その具体的になんていうですか、同じ課の中で 課長が部下を評価しているとか、そういった状況にあるのかどうか。人事評価制度の検討委員会というのはどういったメンバーが含まれているのか、ということ をご答弁お願いします。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 質問にお答えいたしたいと思います。まず人事評価制度検討委員会につきましては、内部の管理職のメンバーでの構成でございます。18年度から平成20年度までの施行ということもございますので、担当課長の方からその内容について少し説明をさせていただきます。
○総務課長(田中 豊君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 総務課長、田中 豊君。
○総務課長(田中 豊君) 竹口議員さんに、ただいまの件お答えしたと思います。人事評価検討委員会につきましては、先ほど町長からありましたように庁内管理
職で構成して平成17年度に具体的に評価項目と、その評価する項目の具体的な中身について、検討を加えて評価表というものを作った、そこまででございまして、まあその評価項目について、これについては何点という、5段階に分けて評価する表を作りました。
それと職員の評価でございますが、現在3回試行しましたけれども、まず一般職員の評価をその課の課長補佐がやると、その次に、課のトップの課長がするという2段階でございますし、自己の評価もその中に入れ込んで採点するということでの試行をしております。
そ れから課長補佐については、まず第一段階、課長、同じ課の課長がやりまして、次に町長部局はわたし総務課長、それから教育委員会部局等においては教育次長 と、その上のレベルの職員が評価するということでございますし、各課長の評価につきましては、まず課長自身の自己評価とそれから私総務課長、それから教育 次長の評価、その次に現在席がございませんけれども、副町長が最終の評価をするということでの評価をやりました。ですけれども、すべての職の場の一覧は作 りましたけれど、どう言いますか先ほど言われましたように、評価するほうの職員の課長等の、どういいますか、目線がですね、なかなかあってこないというこ とで、なかなか実施に移せてないのが現状でございます。評価する方の職員、課長等の研修は実施しておりますけれども、なかなか目線が統一できなかったとい うのがこれまでの状況であります。以上であります。
○議員(1番 竹口大紀君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 竹口大紀君。
○議員(1番 竹口大紀君) 的確なご答弁ありがとうございます。今、現状でですね、なかなか思ったように進められていないといったようなご答弁だったわけですけれども、町長といたし ましては、今後そのもっと積極的にこの制度が、しっかり成り立つように、運用していけるように進めていかれるおつもりかどうか、ということだけお聞かせく ださい。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 答弁をさせていただきます。委員会の方でこういった取り組みを進めてきておる状況の中で、十分にそれが果たせてないということでもございます。もう少し中 を関係者の方とも協議しながら、これが積極的に活用できるように進めていかなければならないと思っておるところでございます。どうぞよろしくお願いしま す。
○議員(1番 竹口大紀君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 竹口大紀君。
3つ目、中学校の統合と いうことで質問を出させていただいておりますけれども、議員の方々、先ほど配っていただいた資料の方を見ていただいたら分かると思うんですけれど、近年の 大山町の出生数から考えましてもですね、12年後にはですね、平成33年には全校生徒が90人前後になる中学校も出てくるのではないかと予想ができるわけ でありますが、部活動なんかでは、特にチームスポーツなども現状で行われておりまして、そういったところで、人数不足になってしまってですね、その現状で も少ない部活動の数が、さらに少なくなる可能性っていうのが考えられます。このような状況は当然ご承知のことと思っておりますけれども、そういった状況の 中でもやはりその中学校統合は行わないのか、選挙公約に、中学校統合は行いませんというようなことを掲げておられましたが、中学校統合は行わないのか。そ れはですね、その町民の方々がですね、統合に向けて意欲的に町民から中学校統合しようと、そういう意欲的になられた場合でも反対されるのか。
また、教育委員会で統合に関する協議やですね、町民の意識調査等が行われておりましたら、現在の状況を聞かせていただきたいと思います。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 3つ目の質問でございます、中学校統合についてお答えさせていただきたいと思います。
私は、中学校統合、基本的にすべきでないと考えております。それは、今、各地にある中学校が、地域社会の文化・教育・交流等、地域の活力の拠点となっている現状がございます。
ま た、中学校統合による生徒の遠距離通学の問題は、結果として、中学校が失われる地域では、若者定住促進につながらない、私はそう思っています。しかし、こ のような様々な問題を抱えながら、地域住民の方々から、地域としてそして中学校区として統合すべきという意欲的になられた時には、それは十分考慮し検討し てゆくことになろうと私は思っております。以上です。
○議長(荒松廣志君) 教育委員会委員長、伊澤百子君。
○教育委員長(伊澤百子君) ただいまの竹口議員さんの3番目の中学校の統合についての質問にお答えいたします。
中学校の統合に関する協議や町民の意識調査について現 在の状況を聞かせてほしいということですが、中学校の統合につきましては、平成20年の1月に教育審議会から答申が出ております。かいつまんで申し上げま すと、さまざまな観点により一定レベルの教育水準を維持するためには、将来中学校は、他校との統合が必要であると、そういう旨の答申でありました。
竹口議員さんのご指摘のありました部活動の問題もそうですが、少人数になりすぎた場合の、人間関係づくりの問題や子ども同士の切磋琢磨の問題、また教職員の配置の問題などが指摘をされております。
答 申を受けまして、町民の皆さまに対しましては広報「だいせん」による概要のお知らせをいたしましたし、その後、中山、名和、大山の3地区におきまして住民 説明会、またご意見をいただく会というのを開催いたしました。そこでさまざまなご意見もいただきまして、その内容につきましても広報によりお知らせをさせ ていただいております。
その後は、小学校のあり方に重点を移してきた関係もございまして、具体的な協議・検討は現在一時中断しているところであります。
しかし今年の2月には、小学校のあり方につきましても教育委員会としての結論が出ましたので、今後は、10年先を見据えた大山町全体の学校体制のあり方、 また教育ビジョンにつきまして取りまとめをしていく予定でございます。その中で改めて中学校統合につきましても、また町民の皆様のご意見も伺いながら、教 育委員会としては今後も継続して鋭意検討していく所存でございます。以上です。
○議員(1番 竹口大紀君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 竹口大紀君。
○議員(1番 竹口大紀君) 町長からご答弁いただいた中にですね、町民住民が中学校統合すべきと意欲的になられた時には、十分検討していくといったことおっしゃられてましたけれど も、町民が意欲的になられたかどうかっていうのが、やはりその行政側からの何かアクションがないとですね、分からない部分っていうのがあるのではないかと 思っております。その町長は、まあ反対ということでしたけれど、そういった立場でですね、中学校の今後のあり方についてもっと積極的に、今以上にですね、 話し合いの場を作っていかれるおつもりというのはありますでしょうか。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 質 問にお答えさせていただきたいと思います。行政からのアクションということでございますけれど、地域としての意欲的になられればという表現ですけれど、近 いところでは、日南町の小学校統合がございます。これはたくさんある各小学校の校区の方から是非とも一本にしてはという強い意欲があり、日南町の小学校統 合、小学校が建設された経過もございます。私はそのことも非常に大切な要因だろうと思っております。私の思いは基本的に先ほど述べたとおりでございますの で、行政の方からという、わたしの方からということは今、話させていただいたところで基本的には思っておりますので、教育委員会部局の方では、部局の方で はその立場の中で取り組みを検討ということでありますので、まあ教育委員会サイドの方で十分また検討を、この件について熟慮し、されることなのかなと思っ ておるところでございます。終わります。
○議員(1番 竹口大紀君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 竹口大紀君。
○議員(1番 竹口大紀君) そしてですね、ご答弁いただいたわけですけれども、もしも統合しない場合ですね、10年後とか、20年後とか、まあずっと統合しない場合にですね、現在の 出生数などからみて、だいたい児童数が分かると思うんですけれど、そういった状態で、先ほど教育委員長のご答弁にもありましたけれど、教職員の配置などが 問題になってきたりということもあるかと思います。それは現状ですと、専門教科の先生とかがいらっしゃるわけで、全体の教職員の数が減ってくるとその専門 科目を教える先生はどうなるのか、とかそういった不安もあるかと思うんですけれど、もし統合しない場合、教職員の配置の問題はですね、解決して運用をして いけるのか、そういったところご答弁いただきたいと思います。
○議長(荒松廣志君) 竹口議員、これは町長ですか。
○議員(1番 竹口大紀君) 教育委員長でも教育長でも。
○議長(荒松廣志君) 答弁、教育委員長、伊沢百子君。
○教育委員長(伊澤百子君) 今の竹口議員さんからのご質問ですが、先ほど述べさせていただきましたように人数が少なくなってきますと、専門職員の先生の配置が非常に困難になってきて かけもちということで、もう今既にそういう状況がもう現れてきております。そういったこともそういう先生の絶対数、子どもたちの数に合わせて先生を配置さ れますので、絶対数が少なくなると、学校の教科以外のさまざまな先生が担っていらっしゃる、部活も含めてですし、いろんな業務の指導もそうですし、そう いったところに配置をすることができなくなる、ということで子どもの教育に非常に不都合が生じる恐れがあるということでわたしどもはやはりいつの日にかそ ういうことを真剣に検討していかないといけないというふうに思っているところです。大山町に生まれて良かったと、思えるような教育環境を整備していくこと が、教育委員会の大事な仕事ですので、その点では町長さんともしっかり認識は一緒だというふうに思いますので、また共通理解を持ちながらやっていこうと思 います。じゃあ、そういたしましたら、教育長より具体的なことを答弁をしていただこうと思います。
○議長(荒松廣志君) ご注意申しあげます。全く一緒じゃないようにわれわれは受け取っておりますけど、その辺を含めて答弁願います。教育長、山根浩君。
○教育長(山根浩君) 今町長さんのお考えは基本的にすべきでないというお答えでございました。だけどまあそこにありますように、地域の皆さんが非常に意欲的になられた、そう いったときにはまた考えるというご答弁でございました。基本的に。一方、教育委員会としては、今までの流れといたしましては、ずっと教育審議会の答申が、 20年の1月に出まして、答申はいずれかの時期に3校は統合すべきだという今までの流れでございました。で、ただまあ終わりにいろんな面で通学の問題であ りますとか、あるいは全町民、保護者ばかりではなくて、全町民の意見を聞くようにとかですね、十分な時間をかけてやりなさいという答申も最後のところに出 ております。で、それを基にしまして、わたしたちも頑張っていかなければいけないと思っています。
そ の90人になる学校のことのお話がありました。わたしは、昨年文部科学省の第3者学校評価委員として江津市の桜江中学校に行ってまいりました。ここの学校 は、96名の1学級一つずつの学校でございました。あいさつや掃除に頑張るとても元気のいい学校でございました。だけど、今竹口議員さんがおっしゃいまし たように教科の先生の問題、あるいはかけもちの問題とか、技能強化の問題とか、非常にいろんな問題がありました。ならそこでうまくできていなかったかとい うと、96人の学校でしたけれども、それなりの教育効果は十分あったっていうのがわたしの印象でございます。先生方も一生懸命でした。いろんな面がです ね、総合するとまあ、現実に96人の学級1学級ずつの学級というのを見させていただきましたけれど、そこでも一生懸命教育効果は、やり方や工夫がとっても 必要だろうと思いますし、いろんなことがあるだろうと。なおこれにつきまして、その具体的なことは次長がよく研究しておりますので、わたしの後に次長に答 えさせます。
○議長(荒松廣志君) 教育次長、狩野 実君。
○教育次長(狩野 実君) 失礼いたします。先ほどご質問のありました教職員の配置についてもう少し、わたしの方から具体的にお話をさせていただいたらと思います。
特 に中学校の場合ということで考えますと、中学校はご存知のように教科担任制になっております。で、中学校9教科、国語、社会、算数という、あ、数学です ね、数えていきますと9教科、実際には技術と家庭科がありますので、実際には10種類の教科があるということであります。で、小学校と少し異なりまして、 必ずこの専門の教科の職員が必要だということ、要するに小学校の場合ですと6クラスあれば6人最低先生がいて、担任を持ってその担任の先生が全て教えるこ とができると、こういうふうに考えていただければいいんですが、中学校の場合ですと例えば1学級ずつの3学級の中学校の場合に、ま、ちょっと数字は今手元 に細かい数字がないので、少し違うかもしれませんが、例えば3学級の学校に8名、仮に配置があったとします。これ国の法で人数決りますので、8だったか ちょっと7だったか9だったか、ちょっと勘弁してやってください。まあ仮に8名配置があるとしますと、校長、授業しませんので、7名の教員で10種類の教 科を教えるということが必要になってくると。学級担任は3学級ですので3人いればいいわけですので、学級としての活動はできるということになりますが、教 科はたとえば7名で10種類を教えるということになると一人の先生、だいたいの教員の場合は1教科の専門教科を持っていますので、それでいきますと、教科 を教える専門家がいないということが生じてくるということであります。もしくは、仮に教科を教える先生がいたとしても、教科によって時間数というものがあ りまして、1週間に5時間、同じ教科の授業があるということになります。
で すから例えば1週間に5時間授業があれば、一人の先生が3つの学年を教えても5×3は15ということで、15時間の一人の先生がその教科の授業ができる。 一週間に一つしかない授業ですと、その先生は3学年教えても3つの時間しかない。3時間しか授業を教えない先生をその学校に置いていた場合に、後の時間は じゃあ何をしていただくのかっていう問題もでてくる。で、そういうような関係で、現在既に大山町内の中学校においては、教科時間数の少ない教科、技術家庭 科、美術等ということになりますが、こういう教科が週に1というような状況がありますので、今中山中学校、名和中学校、技術の教員は兼務してします。で、 この兼務者は、非常勤講師ということになりますが、もう1校別の学校も町外の学校も兼務してますので、一人の先生が3つの学校をその教科の時間だけ来て教 えるというような状況になっています。まあこういう非常勤講師が増えれば、規模は小さくなればこういう非常勤講師を使う率が高くなりますので、これが増え てくれば、実質上先生はいることになっているけども、まあ居ない時間が、自分の学校に居ない時間がたくさんになって学校の公務を十分に果たせないというこ とで、要するに計算ができないというようなことがでてきます。まあ、教職員の配置ということについて言えば、中学校の場合は、そういう規模が小さくなれ ば、教職員配置数が、小さくなるので、そうした弊害が出てくるというところを教育審議会の中でも検討されて、先ほどのような結論、一つの要因として、今 言ったようなところから先ほどの結論を導きだしたということであります。以上でございます。
○議員(1番 竹口大紀君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 既に竹口大紀君の質問回数は3回になっています。何か。
○議員(1番 竹口大紀君) いえ、まとめの、まとめというか、以上で終わりますということ。
○議長(荒松廣志君) 終わります。
○議員(1番 竹口大紀君) 了解しました。それでは以上で終わらせていただきたいと思います。
○議長(荒松廣志君) 次に、18番 西山富三郎君。西山議員の質問はお昼にかかりますけれど、このまま時間までやっていただいて、あとは昼からに。
○議員(18番 西山富三郎君) 若い方の後に、後期高齢者に手の届くような男が出てまいりました。しかし先般、江府町で78歳で1期の方も当選しておりますので何だか意欲が湧いております。議員活動は年齢ではないと思う次第でありますが、通告に従いまして2点質問いたします。
始めの質問は、自治体経営についてであります。
自治体には、基本的に2つの役割があります。1つは、住民に安定的な公共サービスを提供する役割であります。地域に暮らす住民に対して、安心で安全に暮らせるよう、揺りかごから墓場までに関わる様々な公共サービスを提供する役割であります。
も う1つは、地域経営を実践し、魅力的なまちづくりを行う役割であります。大きな都市、地方の都市、あるいは農村で地域経営の課題は異なりますが、公共的な 経営主体として震災対策や犯罪防止、疫病対策、食の安全などの危機管理をはじめ、上下水の管理など地域全体の活動がスムースに行われ、魅力的な地域となる よう様々な政策を行う役割がこれに当ります。自治体には3つの能力が求められています。経営能力、政策能力、評価能力であります。自治体経営の課題は難問 山積であります。雇用や失業不安と老後不安、増税圧力の高まる中、将来への希望を失いがちな住民にどのように夢と希望を抱かせるか、自治体行政の真価がこ れから問われます。
具 体的に一つ、「官」の常識とされた「出ずるもって入るを制す」という考え方は古いと思います。「入るをもって出ずるを制す」という「民」の発想に近づけな ければ、今後の自治体経営は出来ないと思います。子供達や孫のサイフに手を入れるような財政運営はあまりにも無責任であると思います。2点目、本町の財政 問題をどう認識しておられますか。3点目、経営改革にどう取り組みますか。経営方針はどのように示されますか。4点目、住民ニーズに沿った満足度の高い政 策をつくり実践することへの取り組みを伺います。5点目、まちづくりの原点は究極人づくりにあると思います。持続可能な地域社会を創る力は「人間力」で す。それが即ち、地域力となると思います。どう取り組んでいますか。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 西山議員さんの質問に答えさせていただきます。まず自治体経営についてでございます。
一につきましては質問ではないかなと思いますけれどもわたしもそのように思っております。
二 つ目の、本町の財政問題をどう認識しているかということでございます。西尾議員への答弁の中でも少し申し上げましたけれども、赤字団体に陥るような財政推 計が出たことから、歳出削減の観点では、職員の給与カット、職員の早期の退職の勧奨や補助金の削減、施設の指定管理者制度の導入、組織機構の見直しなど、 歳入増の観点では、税など未収金徴収対策の強化、遊休町有地の売却、職員駐車場料金の徴収などに取組み、平成19年度決算における状況としましては、以前にもお示ししましたように財政健全化判断比率4指標では、実質赤字比率・連結実質赤字比率はマイナス、実質公債比率が16.1%、将来負担比率が130.1%と、ある程度持続可能な状況となったものであると考えております。
しかしながら、普通会計における平成20年度末の借入金の残高は、138億5,700万円、家庭での貯金にあたる「積立金」の残高は約27億9,200万円、平成22年度までは現政府により地方の大きな財源となっております「地方交付税」、これが約束されておりますけれどもが、平成23年度以降の反動や合併特例措置も5年後になります平成26年度以降、暫時縮減となることを考えますと、継続して行財政改革に取り組む必要性があると認識しております。
経営改革にどう取り組むか。経営方針はということでございます。
難しい質問でございまして、どう答えたらよろしいのかと思いますけれども、前段で申しあげたように、現在の地方自治法のもとでは、西山議員さんが思いを 寄せておられるような斬新な改革はできないと思っておりまして、継続した行財政改革を進めるなかで特に経費削減の面で、本議会にも提案いたしております が、まずは私ども特別職の給与カット、報酬カット、そして協議が整わないとできませんけれども職員の給与カット、更なる職員の削減であったり、民間委託で きる業務での民間委託、というところなのではないかなと思っています。
議員さんの言われておりますように、これからは「入るをもって出るを制す」の発想が大切なことと思っております。
4つ目の、住民ニーズに沿った満足度の高い政策をつくる、高い政策をつくり実践することへの取組みについてでございます。
金融不安・経済不況対策事業は別として、現時点では、町の総合計画や「大山恵みの里計画」に基づく事業を着実に進めることが第1であると考えております。 その上で、町内各地域からの要望などについては、財政と相談をしながら取り組めるものには取り組むこととし、客観的にみて困難なものにはできないと答えを 出していきたいと考えます。町民誰が見ても公平公正な行政運営に徹したいと考えております。
5番目のまちづくりの原点は究極「ひとづくり」である。持続可能な地域社会を創る力「人間力」でそれが即ち地域力となる。どう取り組むかということについてでございます。
持続可能な地域社会を創るという視点で、まずは行政を担う職員の育成と考えます。平成20年2月 に職員向けに「人材育成基本方針」を策定しておりまして、その中で本町の職員像として、一つが、町民の視点で、町民とともにまちづくりに取り組む職員、二 つ目が社会の変化を的確に把握し、新たな課題に柔軟に積極的に対応できる職員、三つ目に豊かな専門知識や政策形成能力を身につけ、実践力のある職員、四つ 目に優れた人権感覚と豊かな人間性を持ち、町民から信頼される職員、五つ目に、大山町の魅力を理解し、アピールできる職員とさだめ、具体的な人材育成の取 組みとしては、市町村アカデミーや県の自治研修所での階層別・課題選択研修への参加、適切な人事管理、また、働きやすい職場環境づくりに努めることとして おります。
さらに、職員を鳥取県や西部広域行政管理組合に派遣し、異なる職場を経験させることでの職員の育成にも取り組んでおります。全てを満足な形として推し進めることはできないかも知れませんけれども、できる限り職員の育成に努めたいと存じます。どうぞよろしくお願いします。
○議員(18番 西山富三郎君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 西山富三郎君。
○議員(18番 西山富三郎君) 最初、財政問題で再質問いたします。ご承知のように、国と地方自治体合わせて1千兆円という莫大な借金があるんですね。大山町は、270億ぐらいな借金が あります。基金、埋蔵金は33億です。町民一人当たりの貯金が128万円、あ、借金が128万円で貯金が18万円です。まあ健全の範囲内だといっておりま すけれども、これは健全の範囲内という認識ですか。
それから次に聞きます。交付税のことについてですね、町村会やら総務課長会ではどういう認識ですか。あのー、平成17年の2月15日にですね、当時の小泉 さん、小泉総理は、地方交付税は地方の固有財源だと言ったんですね。地方の固有財源だと。さらに地方の一般財源だと、当時の総理が言ってるわけです。で、 ご承知のように、国税5税というのはね、所得税及び酒税が真っ先にきます。これは100分の32です。それから法人税がですね、100分の34なんです ね。消費税が100分の29.5、たばこ税が100分の25なんです。これを法定率分と言います。この小泉さんのですね、小泉総理のおっしゃった固定財源 だ、一般財源っていう、国が、地方が取るべきものを国がとって、地方に返しているんだという認識は、町村会や総務課長会ではお話はできませんか。出ていま すか。
3点目ですね、あのー、行政にはね、競争力がないという役人の発想があるんですね。私はね、知恵を巡る競争こそがこれからの自治体の役割だと思うですよ。 森田さんは当選されました。おめでとうございます。あなたは、行政マンじゃなくて、農業マンです。で、そのあなたの経営マインド、マインドっていうのは理 念ですね、それに基づいてシステム、体系を作っていかなきゃなりません。自らの経営、ノウハウ、技術、これを駆使して、組織の目的の最大化を図らなければ なりません。あなたのマインド、システム、ノウハウを駆使して組織力の最大化を目指すのがあなたの役割です。
そ こででね、経営会議というふうなのを持っておられますか。経営会議、あるいはですね、研究会というようなふうなものを立ち上げていますか。つまり、大学の 先生、知識人、民間企業、職員も含めてそういう経営会議や研究会を立ち上げてですね、あなたの理念やですねシステム、ノウハウ、これを大山町政に活かさな くてはならないと思いますが、どうですか。
それからその経営方針というのがね、少し簡単な質問で悪かったかなと思いますが。先日、わたし隠岐の海士町の町長とお話する機会を持ったんです。それで海士町はね、自立、挑戦、交流を経営方針にしております。町長はそのような端的な熟語で並べる経営方針はお考えですか。
4 点目、地域のことは住民に聞けというのが原則だと思います。住民の地域に対する愛情と誇り、一人ひとりが町を切り開くという高い志し、強い愛郷心、熱意、 誠意、創意なくして安全安心な魅力あるまちは創れないと思います。町長が変わる、職員が変われば役場が変わる、役場が変われば住民が変わる、住民が変われ ば町が変わる。確かな明日を築くためにですね、住民の心を心として、森田さんは町長としてどのような信念と心情で日常活動を行いますか。
5 点目、まちづくりの原点はですね、究極、人づくりにあるといわれております。持続可能な地域社会を作る力、人間力、それが究極地域力となります。そこでで すね、例えば教育委員会だとか、福祉保健課だとか、企画財政課とか、総務課とか横串組織、横並びの課ですから、横串組織というふうな物を作ってです、そう いう組織の中から、人間力、人間力推進プロジェクトというふうなものを立ち上げようというふうなお考えはありせんか。以上。
○議長(荒松廣志君) 再開いたします。午前中に引き続き一般質問を継続いたします。18番 西山富三郎議員に対する答弁を求めます。町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 先ほど質問をいただきました。たくさんの項目がございました。6つほどあったのかなと思っておりますけれど、答えをさせていただきたいと思います。細かな部分につきましては担当課長の方から説明をさせていただきたいと思いますので、お許しを願いたいと思います。
まず1番目にございました借入金の関係、あるいは基金の関係の件でございます。最初の答弁の中にも申し上げましたけれども、この状況、ある程度持続可能な状況となったということでお答えをさせていただきました。
それから2つ目の交付税、地方の固有の財源ということにつきましては、担当課長の方から答えをさせていただきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。
3つ目に、経営理念についてということで、私の経験を基にして、取り組みはどうかということでございました。特に、経営者会議あるいは研究会をという提案 でございましたけれど、自分なりに農業という経営をしながら、今日にいたっております。行政経営ということとは、大きな器の違いがございますけれども、そ ういった経験を基にして、まず、自分の経験の中から、この行政経営ということも含めて取り組みを進めていきたいと思いますし、皆さん方のまたご指導を賜り ながら、また職員ともいろいろと検討しながら取り組みをさせていただきたいと思っているところでございます。
4番目の経営方針についての端的な表現はないかということでございましたけれども、これまでずっと自分の方で、こういうスローガンで、こういう文言でとい う思いを持ってきておらなかったということもございます、反省ではございます。ただ自立ということについては、自分の思いをずっと持ち、そしていろいろな 取り組みについても今後、将来に向けての持続可能な自治体運営というものをもってきておりますので、まずその自立という言葉からかなと思っておるところで あります。
そ れから安心、安全ということについてでございます。わたしの施策の中の安心、そして元気という取り組みの中でも5つの柱の中にも加えさせてもらっていま す。安心については、子育てだったり、教育であったり、福祉であったりという捉えかたの中での取り組み、そして安全という場面では防災であったり、交通安 全事故はそういったところでの取り組み、掲げています。その取り組みの中で施策を展開していきたいなと思っております。
6 番目に持続可能なということで、人間力が必要であるということから課の中の横のつながりを持った組織としての研究会、組織を作ったらどうかということでご ざいました。今特にそのことについては考えておらなかったところでございますけれども、ひとつの提案として、心に留めさせていただいて、今後の自分の検 討、あるいはこれからの取り組みを進めていく中で参考にさせてもらえたらなと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。失礼します。
○総務課長(田中 豊君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 総務課長、田中 豊君。
○総務課長(田中 豊君) わたしの方から1点目の健全財政ということについて若干補足させていただきますと、借金の方、270億という話がありましたけれども、この借金について は、有利、交付税制度のある合併特例債と有利なものもございますので、そう大きいものでないのかなという思いもありますが、逆に基金の方が30億前後とい うことでして、家庭で皆さん考えていただければ年間90億、通常ですと90億ベースの予算である、まあそれを家庭に例えて、ま、その3分の1程度の蓄えと いうことで、多いか少ないかというのは、わたしとしては少ないのかなという気はいたしています。
次に2点目の交付税のことでございますけれども、地方交付税法は時限立法ではございませんので、当然固有財源という考え方はできるかと思います。まあ、小 泉内閣の時代にですね、この交付税の配分について人口の多いところにこの交付税がいくような仕組みをされたわけでして、地方6団体がこの配分の方法につい て特に地方に元に戻すような国に対して要望活動続けた結果において、19年度から地方に交付税がまた元に戻ったという状況であると思っております。そうい うことでございます。
○議員(18番 西山富三郎君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 西山富三郎君。
○議員(18番 西山富三郎君) 答弁もれが1点あります。あの町長は住民と共にですね、誠意や熱意をもって愛情をもってどう取り組むかというような質問したと思います。町長の信念はどうかということを聞いております。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 失礼いたしました。その件につきまして、自分も選挙公約の中でも特に現場で働いておられる方、そして生活をしておられる方、住民の皆さん方の本当に身近な 役場行政ということ、そういった視点での軸足を置いた取り組みでなければならないという思いを訴えてきております。その思いでこれからの行政を務めさせて いただきたいと思っておるところでございますので、どうぞよろしくお願いいたします。
○議員(18番 西山富三郎君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 西山富三郎君。
○議員(18番 西山富三郎君) 次に進みます。2点目であります。
政策を提案するとき、政策等の水準を高めるため、次に掲げる政策等の決定過程について説明すべきではないかということであります。
一つには、政策等の発生源。(住民からの需要は与件である。)難しい言葉を使っておりますが、時間がありませんので、与件というのは、発生元のことです。
2、 検討した他の政策等の内容。3点目に他の自治体の類似する政策との比較検討。4点目、総合計画における根拠又は位置づけ、5関係ある法令及び条例等。6. 政策等の実施にかかわる財源措置。7つ、将来にわたる政策等のコスト計算、これらを提案をしながら説明すれば行政運営がスムースにいくのではないかと思い ますが、これからこのようことを義務として取り組んでいって欲しいという考え方ですが、どのような考え方ですか。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 西山議員さんの2つ目の質問でございます。政策を提案するとき、政策等の水準を高めるために、次に掲げる施策等の決定過程について説明すべきではないかという質問でございます。特に行政運営として義務付けてやったらどうかということでございました。
質問の答えになるのかなとは思いますが、一例を挙げて示させてもらうことの方がよろしいのでないかなと思いまして、この度の温泉、中山温泉を利用したプールということを一つの一例に上げて少しだけ、述べさせてもらいたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
一番に政策の発生源から、将来にわたる政策等のコスト7番までの流れの中で、関連づけながら、説明を話を進めさせてもらいたいと思います。
まず一例としまして、中山温泉を利用した「温水プール」の予算化、いわゆる政策等の発生源ということになりますが、中山温泉を利用した「温水プール」の予算化を本年2月にいたしてございます。この政策の発生源は、合併後において議員さんからの新しい町ができました合併後において議員さんの方からの要望がまずありました。
そ して新町発足以降、介護予防施策の展開により、毎年増加していく医療費の削減に向けた具体的な取り組みを模索してきておりました中、プールの建設もそのひ とつでありましたが、先立つ財源に見通しが立たず、これまで見送ってきたところでございました。そのような状況のおり、20年度の国の経済対策補正予算である「地域活性化・生活対策臨時交付金事業」での取り組みが見込めたことからこれを提案されたものでございます。
予算を計上するに当たっては、近隣の町、伯耆町のプールなどを参考に、過去に検討された事例をもとに予算の計上がなされております。
町の総合計画には、その基本計画に「福祉の充実」対策として介護予防施策の充実をうたっておりますし、町の「介護保険事業計画」にも載せてあるところであります。
今年の2月の臨時議会では、将来にわたるコスト計算等が十分示されていなかったものと受けとめ、町政をまかされました私のほうから、今回議会の皆様にお示しをさせていただいてご議論願ったと言う経過がございます。
この質問の主旨は、地方分権化が進んだ現在の地方自治体において、これまでの機能で欠けていた「政策」立案について問いかけておられるのではないかと思っております。受けとめさせていただいております。
合併後の新町におきまして、町の総合計画をはじめ、いろいろな計画を策定しておりますが、策定の段階で、町民の方に参画いただきワークショップの形で計画 の練り上げをし、最終的に議会での承認が必要なものにあっては議会に提案しご承認をいただいているところでございます。
こ れからの政策の立案において、課題の設定段階におきましては、議会議員の皆さんや町民の方の参画や意見要望、そういった吸い上げが必要なことでございます し、政策決定はもちろんのこと、政策実施後の制度評価の段階におきましても議員各位あるいは町民の評価をいただき、それをフィードバックしての継続的な政 策の遂行が大切なことと考えております。
また、この政策形成に当たる職員の資質、そして能力向上も当然ながら欠かせないことであると思っています。以上であります。
○議員(18番 西山富三郎君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 西山富三郎君。
○議員(18番 西山富三郎君) あのー、政策というのはね、個人や企業では解決ができない、いわゆる公共問題について、国や自治体が責任をもって解決しようとする公共政策のことなんです ね。公共政策を略して政策と言っております。政策と言っております。で、この政策は問題解決の技法です。行政の問題を解決する技法です。で、その具体的な 表現はね、やっぱ国の法律であったり、予算であったり、政令であったり各省庁の規則であったり政策指針であったり大臣答弁という形で地方自治体の条例や予 算やマニフェストを頂点として、一連の行政計画になるわけですね。
で、町長、あなたは町長になられました。マニフェストを出されました。ここではっきり言っておくことはね、あなたは19人の議員に町長にしてもらったん じゃないんですね。町民から町長にしてもらったんです。これが民主主義的正統性という言葉になります。で、町長になったら、町長の対する属性がついてきま す。属性というのは、町長に関わるいろんな職務、権限なんですね。だからこの職務、権限をあなたが執行するために、この政策に関わる、この何ていいます か、プロセスが大事なんです。で、今だいたい答弁、それでよろしいと思います。
で、 あなたはプール中止されました。あなたが中止していなかったら、選挙の時に公約しておったのに、中止せだったということであなたの人気は落ちると思ってい ましたら、中止したからわたしはあなたは人気が上がるんだろうと思いますよ。それだけのあなたは属性を持っておるんです。政策を変えることもできるんで す。それが民主主義的ね、正統性ということなんですからね、町民に選ばれたという自覚を持ってこれからもあれですよ、政策の執行にあたって欲しいと思いま す。
それで、答弁にもありましたけどね、まず課題設定、政策立案、政策決定、政策実施、政策評価、ここの5項目の中に議会は3つ入るんですよ。だからたびたび 議会とはやはり提案等について協議することはですね、大事なことだと思います。そうしてそこで政策論議、政策論議が必要になってくると思いますよ。
でまあ、政策について1点聞いておきます。政策活動はそれぞれ形成、実施、評価、この繰り返しですね。形成、実施、計画の繰り返しです。それで政策は統一 性より公平性より対応性総合性がいいと思いますが、この統一性や公平性より、対応性総合性がいいと思いますが、この点だけをお答えください。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 少し難しい質問かとな思って受け止めさせてもらっておりまして答えになるのかなと思います。対応性統一性ということをおっしゃいましたけれど、わたしも最 終的に判断するということについては、いろいろな情報、いろいろな判断、いろいろな検討の中でしていくものだろうと思っています。特にこの度のプールの建 設ということにつきましての一例で申し上げますと、このテーマについての現状、課題あるいは展望、そしていろいろと実しておられます周りの状況、利用して おられます業者の皆さん、そして議員の皆さん方からのいろいろなご意見をいただく中で、本当にたくさんのいろんな角度のご意見を賜りました。そういったた くさんの意見を伺う、対応性といいますかそういったところをまずプロセスとして、しっかりと得ながら自分なりの判断をしていかなければならないと思ってい ます。最初に答えありというわたしは判断をもって望んでおりませんので、そのおっしゃいますように、過程というもの、プロセスというものをしっかりと一歩 一歩確認をさせてもらいながら、皆さんと一緒に、議会の皆さんと一緒に議論を戦わせながら、あるいはいただきながら進めてまいりたいと思っておりますの で、どうぞよろしくお願い申し上げます。
○議員(18番 西山富三郎君) 終わります。
○議長(荒松廣志君) 次、10番 岩井美保子君
○議員(10番 岩井美保子君) 議長、10番。10番議席の岩井美保子でございます。私は2項目の質問を通告しています。
始 めに1項目、大山診療所はどうなりますことでしょうか。平成20年に入院休止決定に際して当時の経緯、つまり町側と医師との勤務条件や運営面でのやりと り、またその他の事情等により判断された事だとは思ってはいますが、私自身納得できていませんでした。19年には岡田先生という先生が担当しておられまし たですが、19年に退職をされています。その後、20年ちょっと芦田先生に2階部分の入院のところを診てもらっていた経緯がございます。で、今回も、また 先生が退職をされることになりました。同じような事で今回もなってしまいましたので、町民の皆さんはとても不安が広がっております。私自身も大変困ったこ とだと思っております。
そこでですね、旧大山町さんが建てておられました診療所ですので、私たちは詳しいことが分かっておりません。ここで質問をさせていただきます。
1.建設、設備に要した経費はどのぐらい掛かっておりましたでしょうか。それから2番目に、特定財源に関する条件などがあったんでしょうか。それから町長は診療所の存続、本当にできると断言できますでしょうか、お願いいたします。
○議長(荒松廣志君) 町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) はい、岩井議員のご質問にお答えする前に、町民の皆様そして議員の皆様に一言お詫びを申し述べさせていただきたいと思います。
このたび、大山診療所田中医師の辞職につきましては、本当に多くの皆様に大変不安な気持ちを抱かせてしまうことになってしまいました。本当に心からお詫び申し上げたいと思います。誠に申しわけございません。
現 在は、緊急的な対応として、非常勤の医師を確保して、7月からは平日のほぼ毎日、午後休診だけという場合もございますけれど、ほぼ毎日診療できる体制を整 えているところでございます。何かとご不便をおかけしますけれど、是非ともご理解を賜り、そしてご利用、ご活用いただきますようによろしくお願い申し上げ ます。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、大山診療所はどうなるかということの一つめの質問でございます。大山診療所の改築並びに医療設備導入に要した経費についてのご質問にお答えさせていただきます。
現在の大山診療所は、合併前の平成16年3月に完成した建物でございます。建築に要した経費が4億4,882万円、医療機器等の備品導入に9,484万円で、事業費の合計は5億4,366万円でございます。
次に、この財源内訳でございますが、国庫補助金が2,809万円、公営企業金融公庫からの借り入れが5億990万円、残りの567万円が自主財源となっております。
こ の中の国庫補助金は、国民健康保険調整交付金でありまして、直営診療所整備のために交付された補助金でございます。また、借り入れにつきましても、大山診 療所の整備を目的とした病院事業債でございまして、鳥取県知事の許可を得て起債したものでございます。償還期間が平成44年3月までとなっております。
3 番目に、最後に、診療所の存続ができるかとのお尋ねであります。断言できるかということでございますけれども、私の思いは、大山診療所を存続したいという 強い思いを持っております。そのためには、一日も早く固定医を確保しなければならないと思っております。ただ、医師がこの診療所に、固定医師がおられない ということになると、また厳しい検討をしなければならないということもございます。そのような思いではございますけれども、この固定医確保に向けて、先頭 に立って取り組まなければならないと思っていますし、また職員にもその取り組みの指示もしているところでございます。議員の皆様におかれましても、是非と もご支援とご協力、そして広く町民の皆さんにも固定医のいろいろなご情報がございましたらば、私どもの方に情報提供を賜れたらなと思っております。ご支援 とご協力をお願い申し上げまして答弁に代えさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
○議員(10番 岩井美保子君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 岩井美保子君。
○議員(10番 岩井美保子君) ただいま固定医を探しておるということでございますが、これのみに本当にかかっていて大丈夫でしょうかと思います。町長さんも、回られました時に、住民の 方からは強く要望されたところじゃないかと思います。4月の下旬には、ある集落の方から、日本海新聞に投稿も出ておりましたその方も「入院施設廃止の大山 診療所を再考してください」という切なる思いが書かれておりました。この方にもわたし、お会いはできませんでしたが、電話でお話を聞かせていただくことが できました。本当に町民の皆さんは、早く診療所2階の入院施設を何とかしていただきたいという思いがずっとありました。全国的にお医者さまは、不足がちだ ということでございまして、なかなか大山診療所に来ていただく先生もないかと思われます。
そ こで町長さんは今、固定医に限ってお答えしておられましたですが、他の場合は考えられませんでしょうか、ということを質問してみたいと思います。と、言い ますのは、固定医の先生が見つかっても、外来だけというような今までのように、ということになるかもしれません。それと外来診療と、2階部分の入院施設の 切り離しのこととか、それから例えば唐突な話かもしれませんが、指定管理に出すとか、というような民間企業にですね出すとかというようなことは全然頭にな いもんでしょうか、町長さんの。そこだけをちょっとお聞きしたいと思います。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 質問にお答えさせていただきたいと思います。2階の施設利用の件であったりとか、他の提案もございます。固定医の探しのみにかかっていいのかということも ございます。わたしが就任いたしまして、4月24日、そして今5月、6月という2カ月ほど経ちました。その間にこういった本当に町民の皆様に申し訳ない事 態が起きました。今は、非常勤の方に、幸い次のフォローをしていただけるということでございます。いつまでも継続的にお世話になれるということでもござい ませんので、次の手立てを考えなければなりません。まずは、この2カ月ほどの町長の職を預からせてもらっている身にとって、まず固定医探しを全力で取り組 みたいという思いでございます。いろいろな提案、参考ないろいろなご意見ございますけれども、まずそこで私は頑張らせていただきたいと思っています。2階 の施設利用につきましても、今現在、非常勤の先生にお世話になっているという状況の中で、利活用という形にはなかなか進みにくい環境もございますので、当 然将来に向かっては2階の利活用ということも進めていかなければなりませんけれど、まず当面は、固定医探しに全力を傾けたいと思っておりますので、その点 につきまして、ご理解を賜りたいと思います。よろしくお願いします。
○議員(10番 岩井美保子君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 岩井美保子君。
○議員(10番 岩井美保子君) 診療所の2階の部分も診ていただくことができる固定医の先生が来てくださることが一番本当に町民は喜ぶことなんですけれど、今までのような外来診療だけというようなことになってしまうんではないだろうかという懸念はいたします。
そ こでその2階の部分のね、施設にありますいろいろな備品がですね、凄いお金が掛かっています。その部分とそれからわたしもちょっと母が入院していたことが ありますので、2階の部分もよく存じているわけですけれども、その施設もね、使わなきゃ風化してしまうようですよね。もう1年終わりました、閉鎖してか ら。ですから先生を探してる間にでもどんどん日にちが過ぎてしまいますし、本当にこのままの状態で大山診療所を今度開設する、開くということになった時に 道具が使えなくなっていたというようなことにでもなりゃせんかなという、わたしは思いがしておりまして、本当に同時進行でも、固定医を探すっていうのと同 時進行はできませんかもしれませんが、本当にある部分ではそちらの方も本当に探していかないけんじゃないか、もう限度にきてらせんかねと思うわけです。町 長さんは、今固定医さんを探すにも今一生懸命、現在、田中先生のポジションがあるわけですから、そういうことをおっしゃるのは、気持ちはよう分かります。 ですけれどもやはりそこら辺のところは、町の施設を有効活用していくためには、本当に苦しい決断もされんといけんじゃないかと思います。もう一度気持ちを お聞かせください。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) はい。たびたび苦しい決断を求められる場合が非常に多いんですけれども、特に固定医の方に来てもらう、それを考えますときに、2階の利用をどうするかとい うことと合わせてですね進めるというのは、なかなかそれは難しいだろうと思っております。固定医の方の意向ということはまず最優先に上げて、どなたかお医 者さまを見つけ出会いたい、その思いでございます。まずそこの取り組みを最優先にさせていただいて、2階の利活用についてはご指摘の思いもございますけれ ども、まずは固定医意向を優先して求めていきたいなと思っておりますので、たびたびの同じ答弁になるかもしれませんけれど、ご理解を願いたいと思います。
○議員(10番 岩井美保子君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 岩井美保子君。
○議員(10番 岩井美保子君) 了解いたしまして次の質問に入ります。
先 般高齢者の方が行方不明になられるという事件がありました。名和地区においても以前にお二人ほど、そういうことがあったことがあります。もし、認知症とい うことでこのような状況になるということが分かっておりましたでしょうかということと、それからまたは予測できるのであれば、それに対しての対処の方法が あるのか。そこで事業の取り組みはどうなっていますでしょうか。それから予算はどのぐらい必要なもんでございましょうか。お聞きします。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) はい。2つ目の認知症対策についてという質問にお答えさせていただきたいと思います。
まず、「認知症ということでこのような状況になることが、わかっているのか」ということについてでございますけれども、例示されたような状況は、認知症の周辺症状のひとつであります「徘徊」によるものであろうと考えられます。
「予測できるのであれば、それに対して対処はあるのか」ということについてでございますが、認知症は一つの病気でありまして、その症状もさまざまです。
個々のケースに応じた適切な治療で、症状は軽減されます。また、認知症に対する理解をもったご家族や地域の人のサポートで、ご本人の不安を和らげることができるとともに、徘徊によるさまざまな危険から守ることができます。
さ て、「事業の取組みはどうなっているのか」というご質問でございますが、先ほど申し上げましたように、「認知症についての理解を持ったご家族や地域の人」 これを養成していくことがたいへん重要でございます。このことにつきましては、昨年の9月議会で吉原議員さんの方から「認知症サポーター養成の積極的な取 組みを」というご質問がございましたことを契機に、町では、これを進めるための「認知症サポーター」の養成をはじめ、認知症を地域で見守る活動の取り組み を強化してきたところでございます。
「認知症サポーター養成講座」は、本年1月 から始めましたけれども、現在までに14回開催をして、112人のサポーターを養成しております。また今年度は、地域包括支援センターに設置した「介護予 防推進指導員」を中心に、転倒予防教室における認知症に関する学習や「認知症家族の会」の育成支援をおこなっています他、小学校高学年の児童を対象に認知 症についての話をさせていただくことを計画しているところでもございます。引き続き各集落や機関、団体等で学習の場を設けていただくなど、学習機会の提供 や啓発に努め、認知症についての正しい知識の普及に努めてまいりたいと考えております。
次に、これらにかかる予算はどのくらい必要か、というご質問でございます。介護予防推進指導員の人件費が年額278万4,000円ですが、これは国の「緊急雇用創出事業」を活用しております。その他には講座等で配布する学習資料300冊分で3万円ほど、指導用紙芝居1セットの購入に5,000円を支出しておるところでございます。以上で終わります。
○議員(10番 岩井美保子君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 岩井美保子君。
○議員(10番 岩井美保子君) 今質問したことには的確にお答えいただいたんでございますが、私が思いますのに、もし家族にふいとそのような症状が出て、見えなくなったというようなこと になった場合、その探す手だてというのは幅広く皆さんにお世話になって探さないけんことがこの間の例でもありましたが、そういう人に何かペンダントとか、 腕に付ける物とかというようなものがあって、ま、例えばこういう言葉を言ったらいけませんかもしれませんが、発信機のような、何か連絡したらぷっと取れる ようなことにでもなるような物があるようなことを聞いたんですが、家族の了解を得れば、そういうペンダントを付けさせるというようなこととか、というよう なことはまだ考えておられませんでしょうか。
て言いますのは、今まで良かってもふいっとそういうふうに徘徊するんですよね。そうした時に家族の者はみとったと思っても本人は、サッサ、サッサ行動しま すから、「あら、見えんわ」というようなことになってしまいますので、そういうときのために探す手立てというものは、何かないと本当に困ってしまいまし て、集落の方に2日もこの間みたいにお世話になったり、本当にお疲れがピークになっておりましたですね、3日目に分かったそうでございまして、そういうこ とにならんような前もっての手だてというもの、全然ないものでしょうか。それともいろいろ知っておられますでしょうか。お答え願いたいと思います。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 再質問に答えさせていただきます前に、先ほど認知症サポーター養成講座の人数で212人でございますので、訂正してお詫びをさせていただきます。
前もっての徘徊される方々の、対象になられる認知症の方々に、前もっての手だてがないかということでございます。担当課長の方が知っているかもしれませんので、その点担当課長の方にちょっと説明を求めたいと思います。
○福祉保健課長(戸野隆弘君) 議長、福祉保健課長。
○議長(荒松廣志君) 福祉保健課長、戸野隆弘君。
○福祉保健課長(戸野隆弘君) 岩井議員さんのご質問にお答えいたします。徘徊等で出られた場合に何か発信機のようなもので、対応できるものがあるのではないかということでございました けれど、わたしの方ではですね、何か行政の方でそういうものを設備しておるという例はまだ聞いておりません。ただ、最近ですね、携帯電話でGPS機能を付 いたものがあって、それを持って出られれば、家の方でパソコンでですね、その所在が分かれるというものはあるように聞いております。ただこれはご本人がそ ういうものをちゃんと持って出られるかと。家族の方が、ポケット、その方のものに入れておけばいいわけですけれども、認知症の方でもいろいろな症状があり まして、普段は通常に生活しておられて、そういう道に迷われたり、あるいは一時的に症状が悪くなって徘徊等になってしまうということで、確実にそういう携 帯電話を持たせてあげることっていうのがまた現実には難しいのではないかなというふうに聞いております。今のところ、私が承知しておりますのは、その程度 の情報であります。
○議員(10番 岩井美保子君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 岩井美保子君。
○議員(10番 岩井美保子君) 全国ではあるかもしれませんですね、そういうことの進んでるところが。もうちょっと調べてみられてですね、何かそういう家族に助かるような方法はできない ものかと思って、この間も心配をしておりました。こういうことがたびたびあるということは、これで大山町だけでも3例目。米子の方でも放送がよく聞かれま して、よく見えなくなりましたという尋ね人の放送があります。ですからいろいろとあるようでございますので、自治体で本当に何かいい方法はないものかと、 こういうことも考えていかないと、本当にこの間だって、元気でお帰りになられましたから良かったですけれど、本当に命でも落とされるということにもなりか ねませんので、そういうことを調べていただいて、そして大山町もいち早くそういうことに事業を取り組んでいただきたいと思いますが、いかがですか。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) まず、前もっての手立てということで全国でもいいものがあるかもしれないということでございます。調査の方は致してみたいと思いますので、一つよろしくお願いしたいと思います。
そ れから大山町の方でも先ほど申し上げましたように、地域で見守るということも大きな、大切なことでございまして、国の方でもそういった認知症サポーター 100万人キャラバンというような取り組みも進んでございます。大山町の方でもそういった取り組みに積極的に始めておりますので、地域の皆さんの方から も、そういった取り組みにご理解いただきながらメンバーの方にも入っていただいて、一つ地域・住民一緒になってこういった問題にも取り組むことも重要だと 思っています。是非ともまた議員の皆様にもご理解、そしてご支援も賜りたいと思っていますので、よろしくお願い申しあげます。失礼します。
○議員(10番 岩井美保子君) 終わります。
○議長(荒松廣志君) 次、 3番、大森正治君。
○議員(3番 大森正治君) わたしは2項目について質問いたします。
まず一つは、国民健康保険税の一人1万円以上の引き下げについてであります。
わたしたち日本共産党が行いました住民アンケートによりますと、暮らしが以前より苦しくなった、そういう人が実に85%に上っています。その理由としまし て、国保や介護保険税などの負担増、それから医療費の増加、これをあげる人が最も多くありました。中山地区で農業を営み8人家族のうち、国民健康保険対象 者が6名いらっしゃる子育て真っ最中の男性はこう言っておられます。「とにかく国保税は高い、所得が少ないので減免してもらっているが、負担が大きい。特 に収入がなかった月に納入通知が来ると、いっぺんに払わないけん。額が大きいのでえらい」そうおっしゃっておられます。
このような町民の皆さんの生活実態に心を寄せるならば、今大山町政に求められていることは、町民の皆さんの経済的負担を軽くすることではないでしょうか。 その点でですね、この間打ち出されました子どもの医療費を中学校卒業まで、半額、昨年打ち出された半額助成、これを今年度6月から、自己負担の通院医療費 530円、入院医療費1日1,200円を除く医療費の全額助成、これに拡大されたということは、負担軽減そして子育て支援の観点から大いに評価できるとい うふうにわたしは考えています。早速小中学生を持つ親御さんから、「ありがたい」という喜びの声も聞いております。これをさらに自己負担なしの完全助成に 向けて検討していただくよう要望もしたいと思います。
先 に紹介したアンケートによりますと、大山町政に望むこととして最も多く要求があがってきたのは、国保税の引き下げ、これでした。その数は半数にもおよんで います。「国保税は高い。払いたいけど払えない。」そういったことをよく耳にしますが、森田町政になって、真っ先に断行すべきは、この国民健康保険税の引 き下げであるとわたしは思います。大山町の国民健康保険に加入している世帯は2,980世帯で全世帯の半数に辺り、加入者は約5,700人となっていま す。国民健康保険には法定減免制度がありますが、その内7割減免、5割減免、2割減免の法定減免世帯は、1,483世帯にも達しており、国保加入世帯の 49.8%、半数が法定減免世帯となっています。半分は減免しなければならないといったこの制度は既に破綻しているといっても言い過ぎではないではないで しょうか。平成20年度の滞納額の累計は、約1億5,000万円になっており、全町民が負担する固定資産税や町民税の滞納額と比べても国保税の滞納額は突 出しています。これはいかに、国保税の負担が重いか、払いたくても払えないということを雄弁に物語っているのではないでしょうか。
そ の一方で、国保税を取りすぎて旧3町時代から溜まりに溜まった、国保会計の基金、これは3億8,590万円にも達しています。この基金の額は、次に見るよ うに少なめの額であり、実質的には、4億円を有に越えているのであります。そのからくりは毎年の国保会計の単年度決算で1億円を越える大幅黒字を計上し、 基金に積み回すのではなく、膨大な繰越金、これとして次の年に繰り越してあります。
わ たしは以上述べてきましたことを政治的にはどんなことを意味するのか、また町民の暮らしの実態から考えて、どういうことを意味するのかということを考えざ るを得ません。地方自治体の役割は、地方自治法第2条にあるとおり、住民福祉の増進ということです。大山町という地方公共団体が、どのような国民健康保険 会計の運営を続けてきたのかが、この点に照らして厳しくとられているのではないでしょうか。つまり分かりやすく言えば、国保加入者は高すぎる国保税は払い たくても払えない。だから滞納がうなぎのぼりで増えていく。しかし国保会計は、毎年1億円を超える巨額の黒字を出し、次年度へ巨額の繰越を続けている。そ れでも溜め込まれた基金は3億8,590万円、一世帯当りでは13万円、一人当たりでは6万8,000円にもなります。
わ たしが問題だと思うのは、苦しい国保加入者の生活実態をまるで無視するかのような国保会計の運営です。確かに国保会計を運営する町としては、毎年の単年度 決算が大幅な黒字で、巨額の基金があれば左うちわで運営できるでしょう。しかし、よく考えてみて欲しいと思います。巨額の単年度黒字が出て、4億円近い基 金の基は、全部町民の皆さんが必至で歯を食いしばって高い国保料を払い続けた国保加入者の汗と、血と汗の結晶ではないでしょうか。一方で、国保加入世帯 は、全世帯の半分なのに、払いたくても払えない人が増え続けて滞納額は国民健康保険がもっとも多い。これが実態であります。
そ こでこの基金の一部を取り崩すこと等によって、国保税負担の軽減を図ることは、大山町政の断行すべきもっとも緊急な課題と言えるというふうにわたしは考え ます。基金の半分を使っても、一人1万円の引き下げが有に3年間は可能です。さらに一般会計からの繰入も行えば、それ以上の引き下げが可能になるのではな いでしょうか。
そうすることによって収納率のアップという相乗効果も十分期待できるでしょう。国保税に一人1万円以上の引き下げは、町民の皆さんの暮らしを守り、応援する重要な施策と考えますが、町長の踏み込んだ答弁を期待したいと思います。
さ らに納付回数を増やす問題です。現在、4回の納付回数ですが、他の市町村の状況をみますと、納付回数という点でも大山町は町民の立場にたちえていないので はないかと言わざるを得ません。国保加入者が納付しやすくなるように8回、少なくても6回というふうに、納付回数を増やすということも考えるべきではない でしょうか。それによって収納率のアップにもつながると考えますが、この点についても答弁を求めます。ひとまずの質問として答弁をお聞きします。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 大森議員さんの国民健康保険税の引き下げについてということで2点質問をいただきました。お答えをさせていただきたいと思います。
まず1番目の件でございます。基金の活用はもちろん、一般会計からの繰り入れによって、一人1万円の引き下げを断行すべきではないかというご質問でございました。この中で、法定減免世帯とありますのは、7割、5割、2割の軽減世帯のことであると受け止めさせていただきたいと思います。
国 民健康保険税は、1年間にかかるすべての医療費を予測をいたしまして、そこから被保険者の皆様が病院等で支払われる一部の負担金や、国等からの補助金など を差し引いた残りの部分を保険税として皆様に納めていただく税金でございます。、地方税法に基づく目的税でございます。
一般会計から繰出す経費につきましては、地方交付税措置が講じられる予定になっており、人件費等事務費、保険給付にかかるもので出産育児一時金、そして国保財政安定化支援事業、保険基盤安定制度に係わる繰り出し金が対象として認められているところです。
したがいまして、国民健康保険税を引き下げる目的での一般会計からの繰り入れにつきましては、国民健康保険制度及び国保事業の趣旨から、趣旨にそぐわないというものと認識をしております。
また基金の取崩につきましては、5月の第5回 臨時議会で税率改正をお願いいたしました折にも説明させていただいております。今年度におきましては、昨今の厳しい不安定で、厳しい経済情勢を考慮いたし まして税率、税額を据え置くことといたしております。また不足分につきましては、繰越金を充当することとしております。
しかし、医療費の動向は、不安定要素を多分に含んでおります。一例といたしまして、今問題となっている新型インフルエンザにつきましても、いつ毒性の強いものに変わるかわからないと言われておりまして、冬場の動向が懸念されております。平成20年度 におこなわれた制度改正により、国庫負担金等の流動的な部分もあり、単年度収支で見るとマイナスとなる見込みでもございます。場合によっては、基金の取り 崩しも視野に入れているところでございます。今後の経済情勢、医療費の動向は、なかなか予測がつかないところではございますが、繰越金もなく、基金を取り 崩し続けると、いずれ、納税者の皆様により高い負担をお願いすることにもつながっていくと思われるところであります。
以上のことから、基金につきましては、今後の緊急避難的なものと考えるところでございます。是非ともご理解賜りますようよろしくお願いいたします。
二つ目の件についてでございます。
国民健康保険税につきましては、3町合併まで町県民税、固定資産税、と同じように、旧中山町と旧名和町は、4期に分けて、旧大山町は、10期に分けて納付 できるようになっておりました。合併に際して、合併協議会の中で納期のありかた等についての議論がなされております。その中で国民健康保険税・町県民税・ 固定資産税を4期に分けて、も納付月がそれぞれあるので、金額は均等でないものの8回に分かれると、徴収率は4期でも10期でも大きな差がないこと、また 納期の事務手続きが簡素化されること、10期納付では、二重納付や督促状の誤送付も、誤った送付も少なからず発生していた等、様々な角度から検討がなされ 決定された経過があります。そして合併後4年がたち4期の納付がほぼ定着したところでございます。
納付回数を増やすと納めやすくなり、収納率の向上につながるのでは、とのご質問ではありますが、合併協議会でもございましたように、納付回数を増やすこと が、収納率の向上につながるとは、考えにくいところであります。なお、4期での納付ができにくい方がありましたら、早い時期に、ご気軽に税務課、あるいは 中山支所あるいは大山支所の総合窓口課の方にご相談を賜りたいと思います。
これからも、適正で公平な課税と徴収を心がけてまいりたいと思いますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。
○議員(3番 大森正治君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 大森正治君。
○議員(3番 大森正治君) この基金を取り崩すことは難しいということでございますけども、例えば今の心配されています新型インフルエンザのようなものが起こったときということです けども、まあ確かにそのことも分かりますけども、こういうことが起こった場合に、基金だけからではなくても、国の助成もあるでしょうし、またこういうとき にこそ、先ほどもありましたように、この一般会計から繰出す場合の対象から認められているということはこういうときにこそ、出されるもんじゃないかなと思 いますので、一般会計からもその時には、いざという時には出すこともできるではないかと。このように、はっきり分からない場合に備えてということですけれ ども、これだからこそ、溜めておかないけんということは分からんでもないですが、そういうふうにたくさん溜め込んでいるのに、いつまでたってもそれはもう 溜めるだけだということになっちゃいますよね。しかも額として、私は3億8,500万円ほどね、これだけの巨額の基金というのは、県内でもそんなに多くな いように思います。県内市町村さまざまなようですけれど、数千万円のところもありますし、1億何千万のところもありますし、まあそれはそれの各自治体の都 合もあるんでしょうけれど、余りにも大きいじゃないかと、そうすれば、先ほども申しましたように、一部を半分でもいいですよね、そうすると1億数千万にな りますけども、それを使っただけでも一人1万円とすれば、引き下げを3年間という単純計算もできるわけですけども、そうすることによって、高い高いと言っ てなかなか払いにくいというこの国保税、それを負担軽減を、そういう町民の皆さんの負担を下げるということは非常に喜ばれることではないかなというふうに 思うわけです。その点でやっぱり無理なんでしょうかね。その辺をもう一度お聞きしたいと思いますし、それからそれによってわたしは収納率が上がっていくん じゃないかなというふうに思うんですが、そんな単純ではないというふうなことをおっしゃいましたけども、そういう声聞きますよね。4回というのはえらい と。これがもっと多くあれば小分けにできて、払いやすい。だから本当にもっと増えてもいいなと、増やしてもらいたいなという声を聞きます。例えば他の市町 村でもこれ8回とか10回とか実施しているところもあります。旧町時代でも大山町は10期に分けていたと。ということはやっぱり何らかのメリットがあるか らじゃないでしょうか。そのデメリットがあるとおっしゃってますけれど、わたしはむしろ分けることによって、収納率もアップしてくる、払いやすいんじゃな いかなということの方により重視をしたいわけですけど、それについてもどうでしょうかね。ちょっと根拠が弱いようにわたしは思うんですけれど。お願いしま す。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) まず基金ということについていろいろと話をいただいています。3億5,000万あるということで非常に十分あるのではないかなという問いだと思いますけれ ども、前回の5月のときにも説明させていただいておると思いますけれども、19年度の決算の場合、単年度の3,800万ほどの赤字であったということがご ざいます。ただその時に1億1,300万ほどの繰越金があったということで、それを翌年に繰越したという形の中でございます。この21年度につきまして は、そういった繰越金を、前年あったものを翌年に繰越して収入の中に入れて収支を精算していくわけですけれど、21年度の見込み、先般皆様方に提案をさせ ていただいた、決議をいただいた内容でございますけれど、収入と支出の差し引きをしますと1億3,400万ほどの赤字という状況でございます。幸いに前年 度の繰越金がそれを食いつぶした結果として、何とか21年度の見込みが2,200万の黒字という見込みを立てたところでございます。そういう状況の中で も、こういう厳しい経済状況でございますので、税率等々は据え置いていこうということで議会の皆さんのご理解もいただきながら、決していただいたところで ございます。
今 年のように、もしインフルエンザ等がこの冬、この地でも発生しますと、本当に大きい医療費が膨らんでまいります。繰越金を、いわゆる基金を3億8,000 万ある基金を食い込むという想定も可能性もございます。非常にそういう状況であるということから皆様方のご理解もいただいて、税率等についての据え置き等 についてご決議をいただいたところでございますので、この点につきましてどうぞご理解を賜りたいと思います。
それから納付の回数4回を8回に、あるいは増やせということでございますけれども、3町合併のときに、いろいろなさまざまな議論をされながら、現在の4回 納付ということに導かれた経過もございます。一度これで定着したというところだと思いますけれど、さまざまな要因、あるいは周辺の町村の状況等とももう一 度確認をしてみたいなと思っていますので、その点でご了解を願いたいと思います。
○議員(3番 大森正治君) はい。
○議長(荒松廣志君) 大森正治君。
○議員(3番 大森正治君) さっきと答弁が繰り返しだったと思うんですけども、うーん、将来どうなるか分からんっていうことでね、非常に心配していらっしゃいますけれど、その場合、 先ほども言ったとおりなんですけども、せめて半分でもと取り崩すことが可能ではないかと。非常に医療費に掛かる額が不安定なので、昨年度のように1億円以 上の赤字があったと、繰越金でそれを賄うことができたということですけれど、それでも収支はプラスになっておりますよね。その不安定材料ありますけども、 赤字になったらなった時の対処っていうのがあるじゃないでしょうか。その繰越金とか基金からってこともありますけども、その際は町民の皆さんの理解も得な がら、負担をまとめていかざるを得ないというときもあるかもしれませんね。今はとても大変な生活困難な状況があります。そういう中での、町民の皆さんの 声っていうのが、結構高くてなかなか払えない。せめてこの国保が低くなればありがたいという声があるわけですよね。ですから、その声にこたえていただける ように検討はね、していただきたいと思うんです。それが何でしょうか、先ほどわたしも言いましたけれど、町民に優しい、そして福祉の向上ということにもな るんではないでしょうかね。
それからその納付回数のことにつきましても、わたしは不可能ではないというふうに思いますので、是非、他町のことも調べていただきながら、是非前向きにね、検討していただきたいというふうに思います。ということを要望しまして、次の質問に入りたいと思います。
○議長(荒松廣志君) 大森議員、あの協議会でも申し上げておりますけど、要望の発言は許しておりませんので、以後気をつけてください。ここで暫時休憩をいたします。30分再開いたします。
○議長(荒松廣志君) 静粛に。再開いたします。一般質問を継続いたします。大森正治君。
○議員(3番 大森正治君) はい、議長。次に赤松分校問題について質問いたします。少し長くなるかもしれませんが、聞いてください。
わ たしはこの3月まで大山小学校に勤務してまいりました。ですから一連の赤松分校問題は、明日の大山町を担う子どもたちに関わる重大な教育問題と捉えており ます。昨日も今日も続いてきた分校教育は明日も続くだろうと信じて疑わなかった赤松の子どもたちを始め、保護者住民などの皆さんの多くが、統合が決定され た今、苦い思いをしていらっしゃることに心を向けなければならないと思います。校舎の耐震問題が明らかになってから、僅か9カ月間で、赤松分校の本校への 統合、廃止が決定されました。ここにはさまざまな疑問や問題点が浮かびあがってきています。
そ れは一つには、他の学校の例と違って、問題が起こってから統廃合の決定が成されるまでの過程が余りにも拙速的であったということ。二つ目にそのため、住民 合意がなかったということ。三つ目に、子どもたちや保護者の早く改修をして校舎で学習ができるようにしてほしいという強い願いが叶わなかったということ、 四つ目に一旦は耐震工事をすると決定しておきながら、実質的な根拠にかける財政的理由でそれを反故にしたということ。これは子どもたちの教育よりも財政論 を上に置いたということを意味します。五つ目に、学校と地域づくりという視点からこの問題をどう捉えるかということが、鋭く問われている結果となったとい うことなどです。
このような点を踏まえて私は、大山町の教育行政としての真剣な総括が必要であると考えます。そしてそこから導き出されるであろう今後に活かすべき教訓とは何か。また学校と地域づくりを今後どう考えるのかということを問いたいと思います。
そ こでさらに論を深めていきたいと思います。赤松分校は135年の歴史を誇り、僻地教育に多大な貢献をしてきました。例えば赤松分校教育の成果を発表する僻 地教育研究大会、この開催は文部省指定への全国大会2回、中国大会地区3回、鳥取県大会1回、西伯郡大会2回と数多く行われてきました。これらの教育成果 は、今に引き継がれ、現在も1年生から6年生まで全校で取り組む教育活動によって、地域に密着し た、地域に根ざした素晴らしい教育を展開しています。具体的には、全校朝会での1分間スピーチ、お年寄りへの本読みや詩のボランティア音読を通しての地域 の人との交流、米づくり体験はただ単に米づくりを体験するのではなく、合鴨農法による有機栽培農業の学習もやっています。また花回廊の矢沢さんの協力を得 ながらペチュニアの栽培による世界に一つだけの花づくりを通して、命の尊さや神秘性についての学習もしています。そして少人数学級の利点を活かした先生た ちの工夫したきめ細かい学習指導によって一人ひとりにしっかりした学力を付ける教育が行われております。そこには複式授業だから半分しか指導を受けていな いという誤った認識など入る余地は全くありません。ですから子どもたちは人前でも堂々と発表できる表現力を身に付け、昔ありがちだったかもしれない、井の 中の蛙のようなイメージなど全くありません。
こ のように赤松分校では、子どもたちを真ん中にして、学校保護者、地域がお互い信頼し合い、三位一体となった分校教育が行われてきたのです。このような教育 を通して子どもたちは、地域の自然や人々を大切にし、郷土を愛し、そして上から愛国心を押し付けなくても自然と国を愛する心も育っていっていると思いま す。正に分校には教育の原点があると。先に紹介した矢沢さんを始め、ゲストティーチャーとして、赤松分校を訪れた多くの人たちは評価しておられます。わた しも全く同感で、わたしは大山町の宝とも考えております。
そ うは言っても赤松分校だけが素晴らしい教育を行っていると言いたいわけではありません。どこの学校においても、現場の先生たちの努力によって、その地域に あった素晴らしい教育がそれぞれの特色を持って行われております。身近な地域に学校があって、子どもたちの声が響き、子どもたちが地域に出かけたり、逆に 地域の人たちが学校を訪れたりすることによって、地域に活気が生まれます。子どもたちは地域で育ち、地域の人たちはとりわけお年寄りさんは、子どもたちか ら元気をもらって生きる喜びが湧いてくるのだと思います。そのように学校という存在は、地域に生きる人たちと密接に結びついているのです。正に学校は地域 の核、センターと言われるゆえんです。
と ころが昨今の状況を見ますと、少子化による児童生徒の減少を理由として、学校の統廃合が進められています。これには政府の構造改革の一環としての教育費削 減、言わば学校リストラの政策が背景にあります。しかし、今述べたような役割や機能が学校にあるということを考えるならば、学校の統廃合はよほど慎重にや らねばなりません。それは分校と言えども同様です。そうしなければ、地域の将来に禍根を残すことにもなるからです。分校教育の実践が営々と引き継がれ、数 多くの卒業生を輩出してきた赤松分校に、昨年度をはじめ降って湧いたように校舎の耐震問題が起こりました。そして数ヶ月の間に、本校への分校廃止が決めら れてしまいました。ですからこんな乱暴なやり方に保護者をはじめ、赤松や一ノ谷などの皆さんの多くが納得がいかないのは、至極当然のことでしょう。一昨年 の9月議会で一旦は2,200万円の耐震工事の実施が決定していたにも関わらず、昨年再診断中との理由で、3月議会には予算が上程されませんでした。そし て5月に出された再見積りの結果、7,700万円の工事費が必要との報告がありました。この金額を前にして、行政も議会も耐震工事に二の足を踏むことにな ります。
し かし、文科省は全国の校舎の耐震工事を促進するために、10月には補助率を大幅に引き上げ、地元負担は、1割程度で済むことになりました。ですから赤松分 校の工事の場合、やろうとすれば1,000万程度で耐震工事ができたわけです。ところが5月には教育審議会へ、大山地区の小学校のあり方についてという答 申が行われ、審議会では統合を視野に入れた議論が始まっていました。これにより教育委員会の方は、教育審議会の答申が出るまで待つということになり、校舎 の耐震工事はお預けになってしまうわけです。その間、子どもたちは、ずっと体育館での授業を強いられてきたわけです。それは今現在も続いております。そし て教育審議会の審議結果として11月18日に分校廃止、本校に統合という答申が出されました。その後地元説明会を経て、本年2月16日の教育委員会で 2010年度平成21年度に本校へ統合するとの最終決定がなされたわけです。
教 育審議会の答申が出されてから、統合の決定がされるまでの期間は僅か3カ月です。長い歴史を持ち、地域のセンター的役割がある学校をこんなにいとも簡単に 短期間で廃止を決定してしまうには、あまりにも拙速的であったと批判されてもしかたがないのではないでしょうか。その点が、統合に止むなく了解することに なった現在でも、分校保護者、地区住民の多くが納得のいかない点です。何ゆえ、地元の合意のないまま、拙速に分校廃止の決定が成されたのでしょうか。この 間、ずっと保護者も子どもたちも早く耐震工事をしてもらって、安全な校舎で学習がしたいという願いを強く持っていました。ですから、保護者は早期の耐震工 事の着工を願って、署名運動を展開され、3,500名以上もの署名を提出されました。また、子どもたちは自分たちの自主的な行動として、一人ひとりが手紙 を書き、それを教育委員長さんへ届けました。しかし、それらの願いもむなしく叶えられませんでした。一旦は耐震工事を決定しておきながら、これを見合わせ たのは、詰まるところ、財政的な理由だったわけですが、その財政論も誤りの財政論を優先させ、学校という教育の場を無くす方向に変更しても良かったので しょうか。教育審議会の答申は、分校教育のデメリットを並べたてて、それを分校廃止、統合の理由付けにしています。しかし、先に述べましたように、先生た ちの創意と工夫によって、デメリットと思われる点でも、メリットに変えるべく努力をしながら、少人数学級、少人数学校の良さを活かした教育を展開しておら れるんです。答申は、デメリットの一つに分校の施設設備の悪さを上げておられますが、これは条件整備をしなければならない教育委員会の怠慢の結果であり、 本末転倒の議論と言わなければなりません。
このように教育審議会答申が言うところの、廃止・統合の理由には、極めて合理的根拠に欠けているとわたしは言わざるを得ません。
そこで、町長にお聞きします。
学校の統廃合の議論は、今後も出てくると思いますが、地域づくりという視点から見て、学校の果たしている役割についてどういうお考えか、所見を伺います。また学校の統廃合ということに関してどういう見解をお持ちか伺います。
次 に教育委員長にもお聞きします。赤松分校は委員長の母校でもあるわけですが、この廃止、統合の決定に至る経過は、教育審議会答申にある赤松分校の廃止、統 合を進めていく過程において、これまで学校が地域に果たしてきた役割や意義、地域住民の感情等にも十分配慮することが必要であるという点が述べてあります けれど、そういう点を踏まえたとわたしは到底考えられないんです。一連の経過において、教育委員会としての瑕疵や反省点はなかったのかが厳しく問われてい ます。もし仮にあるとすれば、今後に活かす教訓はどのような点が上げられるのか伺います。以上明確な答弁をお願いします。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 大森議員さんの2つ目の質問でございます。赤松分校問題について、特に私の方では地域づくりの視点からということでございます。質問にお答えさせていただきたいと思います。
まず、「学校の果たしている役割について」でございます。統 合により学校が地域からなくなることは、周辺の地域にとっても、大きな影響があるものと考えています。特に小学校は、行事はもとより学習活動の場面におい ても、地域と非常に強い結びつきをもって運営がなされてきました。町内の小学校では、米づくりなど農業体験活動の指導や地域ボランティアによる音読の指 導、地域に昔から伝わる盆踊りなどの指導など、地域の方が直接子どもたちを指導してくださる場面も本当に多くあります。また、運動会や学習発表会などの行 事の際には、たくさんの方々がお出かけいただきまして、本当に温かい激励をいただいてきております。そうした面からいえば、学校は地域の文化やコミュニ ティーの拠点として役割も担ってきた面があると思っております。
次に、「学校統合についてどういう見解を持っているか」ということでございます。私は基本的な考え方は、ある一定の地域に学校は必要であろうと思っていま す。ただ、学校統合の議論は、さまざまな要因によって起こってくるわけでして、一般論ではなく、それらの要因を個別によく吟味し、統合か必要か否かを熟慮 し、その上で判断することが重要だと思っています。以上でわたしの答弁を終わらせていただきます。
○議長(荒松廣志君) 教育委員会委員長、伊澤百子君。
○教育委員会委員長(伊澤百子君) ただいまの大森議員さんの赤松分校の統合決定に ついて、教育委員会に瑕疵や反省点、今後に生かすべき教訓がなかったかというご質問にお答えをいたします。今、お話がありましたように、私個人も赤松分校 が母校でもありますし、今も赤松が私の地でもあります。わたしの子どもたちも赤松分校で育ちました。本当に素晴らしい学校です。そういう中での、教育委員 としての職務上果たしていかなければならない大きな仕事の中で、大変に苦しい辛いこの1年余りでございました。それなりに結論を出しましたけれど、今日 ちょっと長くなりますが、まず、統合決定に至る経緯をご説明いたします。
教 育委員会におきましては、合併後の大山町全体の学校のあり方について、平成18年から内部検討を進めて参りました。少子化の影響で子どもたちの数が年々減 少していくことは確実ですし、また、施設の老朽化、耐震化の問題など、早急に取り組むべきしかも重要な課題がたくさんありました。
平成19年の1月には、こうした問題を専門的に検討していただくために、大学教授とか学校関係者、また保護者の方々、広く住民の方、約20名の委員によります教育審議会を立ち上げまして、まず、中学校のあり方、これからの保育所のあり方というと ころについて諮問をいたしました。20年の1月には答申をいただきました。続きまして、特に懸案でありました「大山地区の小学校のあり方」について諮問を いたしまして、12月には答申をいただくように進めてきていたところです。先ほどの大森議員さんの質問の中で、「突然に諮問がおこなわれ」というような発 言がありましたけれども、こうした流れをまず、ご理解いただきたいというふうに存じております。
そ うした中で、耐震化につきましては、国の方針も踏まえまして、町内すべての小学校、中学校、において早急に進めるように計画をし、予算をたて、その中で赤 松分校につきましても、耐震化工事を行うべく耐震化設計に着手をしたところでした。今お話がありましたように、そしてご承知のように、赤松分校につきまし ては、想定していた以上に施設の状況が思わしくない。ということが判明いたしまして、更に詳しく精査をしていただいた結果、授業を続けるには危険な校舎だ と、耐震化には非常に大規模な工事が必要であり、当初思っておりました予算より約3.5倍という大きな財政負担が伴うということが判明をいたしました。こ れがちょうど20年の5月のことでした。
当然教育委員会のみで決定出来る事ではありませんので、財政当局や議会とも協議を重ねていく中で、教育審議会において小学校のあり方を現在審議をしているところであるならば、その結論を待って耐震化については検討すべきではないだろうかという結論に達したわけです。
も ちろん、その間、危険校舎で授業をさせることはできませんので、教育委員会といたしましては、直ちに耐震化ができるまでは、「緊急避難的に、大山小学校本 校で授業を行う」という決定をいたしまして、保護者の方々とも何度も何度も話し合いを持ちながら、理解を求めてきたところです。
20 年の11月末には、教育審議会から、答申が出されました。これは財政の見地は抜かして、本当に教育的見地から答申を出しますというふうに前置きがあり「赤 松分校は本校に統合するのが望ましい」という答申が出されます。12月議会におきましても、引き続いて赤松分校の耐震化は行わない旨の結論を出されまし た。この間子供たちは赤松分校の体育館を仕切ってそこで勉強に力を入れ、なかなか保護者の方のご理解を得る事ができなくずっと寒くなるまでそこで勉強し、 寒くなってから用意をいたしましたスクールバスで本校に通う、しかしまた暖かくなったら分校に帰るというような状況でした。
そうした状況の中で、教育委員会といたしましては、21年2月、今年の2月の教育委員会におきまして、耐震工事ができないというこの状況のままで、このまま長期間にわたり子どもたちをずっと不安定な学習環境においておくということはもうできない、という思いの中で、統合までの保護者や地元の方との協議がまだ十分で はないことも、それからなかなかご理解もいただいていない状況であるということも十分認識をしながらも22年4月には、4月からは赤松分校は本校へ統合す るという結論を出したところです。長い歴史がある地域に根ざした、地域に愛された新しい赤松分校、本校に統合するという結論を出すことはいくら教育委員会 といたしましても、大変に苦しみながらも言葉もございません。決していとも簡単に出したわけではございません。一連のこういった経過があったとはいえ、統 合までの期間が本当にあまりにも短かったために赤松分校の保護者や地域のみなさんのことより、子どもたちにまで本当にいろんな心配をかけ、不安な気持ちに させてしまいしたことにつきましては本当に申し訳なく思っております。赤松地域の皆さんが様々な葛藤を、無念な思いを胸に納めて、或いは飲み込んで、子ど もたちのために統合を了解していただいたことに心から感謝をしております。
現 在は、来年先の、来年春の統合に向けましての移行期間と位置づけまして、学校中心に統合後の学校生活におきまして、子どもたちが何の支障も無いように、教 育課程の調整や、本校、分校を含めました子どもたちの統合への意識付けなどに全力をあげているところです。この間、この点また、議会のほうにもご無理申し 上げますがどうかよろしくお願いいたします。今後とも大山町の子供たちがふるさと大山町を誇りに思えるように、また、社会人としても立派に自立をしていけ る基盤づくりの場として、よりよい教育環境を整備することに教育委員会としては全力をあげて取り組んでいく所存でございます。どうぞよろしくお願いいたし ます。以上でございます。
〔 拍手あり 〕
○議員(3番 大森正治君)はい、議長。
○議長(荒松廣志君) 大森正治君。再質問の前に言っておきます。あと7分です、残り時間。
○議員(3番 大森正治君) 町長さん、町長の答弁の中でこの合併に関しては、熟慮した上で判断する事が重要だというふうに言われましたけれども、これは、慎重の上にも慎重にしなけれ ばならないということでないかというふうに思いますが、先ほど中学校の統合に関してはすべきでないということをおっしゃいましたし、できるだけ基本的には ですね、基本的にはしないということ、それは本当に学校という存在が大事だからという視点に立っていらっしゃるからだと思います。先ほどの学校の果たして いる役割ということを考えれば。その経験にはもちろんのこと、慎重の上には慎重ということなのかどうなのかということを確認したいと思います。
そ れから、教育長さん、あ、教育委員長の方に再質問したいと思いますけども、あまりにもこの決定までが、決定までですね、問題が起こってから。しかも教育審 議会が方針をだして、教育委員会が決定をされるまで、本当に短かったというふうに思います。指摘したとおりですけども。そのことは十分認識しながらもって いうことをおっしゃいましたけども、これは、そういう認識をしておりながらも、なおかつ、何故そういう早い決定をされたのか。住民の皆さん、保護者の皆さ ん、そして子どもたち、様々な意見をもっともっと聞きながら、納得されるまで、やっぱり合意を得るまで、そこは決定を待つべきではなかったかなと。そう いった結論を出すのは十分なやはり皆さんの、特に地元の皆さんの様々な人の意見、考えを聞きながら、そして、決定すべきではなかったかなと思うんですけれ ども、そのためにはやっぱりもっと時間が必要ですよね。期間が必要だと思うんですけども、何故そんなに急がれたのか、私には分からない面があるんですね。
子 どもたちの事を考えていくっていうことなら、それはいろんな方法があったと思います。子どもたちに最善の環境を保障しながら議論を進めていく。そういうこ ともできたはずです。合意を得るということは本当に私は大事なことだと思うんですけども、それがなされなかったところに大きな問題があるっていうことを私 は言いたいんです。そこが私何故なのか、なんで急がれたのか分からないところです。その点をお聞きたいと思います。
○議長(荒松廣志君) あと4分ですけど、どちらの方を重点に答弁求められますか。
○議員(3番 大森正治君) 教育委員長さんの方でお願いします。
○議長(荒松廣志君) 答弁、伊澤教育委員会委員長。
○教育委員会委員長(伊澤百子君) はい、議長。ただいまの大森議員さんの再質問でございますが、先ほどの答弁の中でも触れておりますように、耐震化工事ができないままの状況の中で、子供たちをこれ以上不安定な学習環境の中に置くってことは、決 して良くないことだと、これは教育委員全員がそういうふうに思ったわけです。これで耐震化の問題が起こっていなかったら本当にじっくり膝を交えて地元の 方々と統合について話し合うことができたかと思うんですけれど、耐震化工事ということが浮上した中で、しかももう耐震化はしないという一連の流れの中でそ ういう結論が出ている中で、そのまま子どもたちを分校とそれから本校と、また分校の体育館というような、そういう状況では、大事な1日1日が、本当に取り 返しがつかないというふうに思いました。そしてその決定につきましては間違いはなかったというふうに思っております。
ただ、もしこういうことがもう一度あるとするならば、できるだけじっくりと話し合うための時間を何にもまして優先してとっていかないといけないなという反省も持っております。
た だ子どもたちが減っていくというこの時代の大きな流れの中で、今県下でも、そして西部でも次々に統合、廃校が行われております。大山町においても避けて通 るわけにはならない問題だと、課題だというふうに思っております。今後も絶対にどこも出てこないということは言えないと思います。ただ今回のことを、今回 の住民の方や学校の保護者の方々、子どもたちへ、本当に無理強いをしてしまった、これを教訓にして、本当にできるだけそういう思いは、この次もしそういう ことが起こるならば、それはできるだけ避けるようにあらゆることを考えながらそのことを大事にしていこうというふうには、反省をいたしております。以上で す。
〔 「時間は。」の声あり 〕
○議長(荒松廣志君) あります。答弁されますか。町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) わたしの方からも一言申し上げさせていただきます。今伊沢委員長さんの方から熱い思い、説明がございました。熟慮の結果の判断であると理解をいたしておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
○議員(3番 大森正治君) では終わります。
○議長(荒松廣志君) 次に、11番、諸遊壌司君。
○議員(11番 諸遊壌司君) はい、議長。11番議席の諸遊壌司でございます。このたびは新町長に大きな枠で3点問い質したいと思います。
そ の前に、森田さん、町長就任おめでとうございます。ね、あなたが取られた票、6,937票、大変な票ですね。相手候補に1,100票、約1,100票の差 を付けられてね、皆さんが本当に予想以上の差を付けられて立たれました。これはすべて町民の皆さまが、あんたに大なる期待をしている、その表れだろうと 思っていますので、是非ともぶれない、ぶれない政治、ぶれない政策を通してこれを町民に恩返しをしなければならないとわたしは思っております。
今 ちょっと見たら、池田さん、あの6番議席のところに、あなたが議員のときにおられましたね、向かい側にあなたの席に山口町長がおられました、ね。あなたは 面と向かってね、その厳しくて鋭くて、そしてねちっこい質問をずーとされました。ね、わたしもあなたに見習って、今度はあなたにしつこくて厳しい質問をし ていきたいと思います。よろしくお願いします。
ま ず、町長。あなたは、町長の選挙公約に、つまりマニフェスト、たくさん出されました。わたしの手元にあるのには、1号から7号までありますけれど、もしか したらそれ以上のものを出されたと思います。わたしはここに1号から7号を持っております。そのうちに、特に4号、4号について、まあ同じようなことが書 いてありますけれど基本的に、4号についてわたしは問い質したいと思います。
ま ずね4号。見てくださいよ。たぶん皆さんも選挙中貰われたと思います。1農産加工事業は中止します。こううたってありますね。で、もし中止ならば、農産加 工事業を中止してどのようにして農水産物の付加価値を高めたり、恵みの里づくりの計画、その実行に繋げていかれるのか。あなたはさっきの答弁では、見直す ということされましたけれど、これいつ出たかしりませんけども、あなたは「中止とします」はっきり書いてありますね。この辺の答弁をはっきり答えてくださ い。
そ れから2番目、えー今、名和陸上競技場トラック改修が必要か、とクエッションあります。あたかもあなたはこういう時にお金を使うべきではないという質問要 旨だと思っています。えー、使用頻度の少ない競技場が必要か、無駄な事業ではないか、これを非難しておられますね。ところが、ところがですよ、5月17日 名和のマラソンフェスタであなたは挨拶されました。あれ千なんぼでしたか、1,262名参加されたそうですね、県内外から。たくさんの雨の日でしたけども 来られたようです。あなたの挨拶は、「皆さんよう来てくださいました。」ね、「来年も来てください。グランドをきれいに直しておきますよ」というのがあな たの挨拶でした。これはおかしいでないか。
第 3、「町長退職金1期4年で1,500万円を見直しします。」とあります。確かに1,500万円かどうか知りませんけども、報酬の20カ月分が今の県町村 職員退職手当組合条例で、退職時の20カ月分が出るような制度があります。ね、この制度に則って、たぶん山口さんは貰われたと思います。聞いてませんけど もね。あなたはそれを真っ向からおかしいじゃないかと町民に訴えられております。この点、あなたはどうされるのか。確かに報酬は20%ですか、この度、ま あ最終日に決りますけども、報酬は20%削減するとあなたは出されましたけども、それとこれとの退職金とはわけが違います。このこともはっきりあなたの考 えを聞きたい。
そ れから4番目、「ハコもの行政を変えます」とは、何を意味しているのか。待ってくださいよ。えー、「ハコもの行政を変えます」、「ハコもの行政から、ソフ ト行政へ」などと今までの取り組みを避難し、訴えていらっしゃいます。合併後、4年間、町政において、何が避難を浴びるような建物だったのか、このことは われわれ議員有志が、「森田さん、それおかしいぞ」と。あなたは一緒に、3年6カ月一緒に副議長という立場でおりながら、一緒にしておって、あなたは町長 に立候補されてなんでそんなこといいなるの、ということで、議会有志で抗議文を新聞に掲載しております。そのことはあなたもご存知だと思います。
以上。1,2,3,4、まず4点明解なお答えをお願いいたします。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 諸遊議員さんの新町長の選挙公約、マニフェストを問うという質問にお答えさせていただきます。
内容につきまして、先ほどしゃべられましたような内容で、理解ができておりませんので、それぞれ1項目ずつ、農産加工場という文言だけが出ておりましたの で、わたしなりに用意しておりましたものをこのたびは答えとさせていただきたいと思いますので、一つご了解を願いたいと思います。
まず、一つ農産加工場でございます。
すでに西尾議員さんからの質問に答弁させていただいた所でございます。町長就任後、直ちに担当課の方に、課題の検討と計画の見直しを指示して、検討を重ね てきました。将来に向けて、持続可能な加工所を目指し、加工品の絞り込みや、消費ニーズ・動向にマッチした加工品生産、販売先の調査・確保の強化等に力を 入れ、生産体制づくりと採算性確保に重点を置き、この加工所事業に取り組むこととしました。先ほどの問いと少しずれておりますけれども、ご了承願いたいと 思います。
2 つ名和総合運動公園陸上競技場トラック改修についてでございます。名和総合運動公園陸上競技場トラック改修工事につきましては、私の選挙後援会討議資料の 中で「厳しい町財政・税金の使い方は?」というテーマの中で、国の地域活性化交付金を使って地域活性化へ、この事業が今必要か? 私なら、地場産業に波及効果の高い農林漁業へ。耕作放棄農地の再生事業等に取り組むのに。という提案としてわたしは記しております。
4月に町長に就任し、この事業が可能となっておりました。6月2日に審査会を開き、請負者、東亜道路工業株式会社島根営業所、請負代金4,935万円、工期6月10日、今年の6月10日から平成22年3月23日として取組を進めているところであります。
町長退職金について、本町の財政は、今日でも決して楽な状況ではありません。持続可能な行財政運営に取り組む町長の姿勢ときびしい地域経済の現状をふまえ、退職金の減額に準ずる、町長報酬月額20%カットを提案しているところでございます。
4つ目のハコモノ行政をかえますとは、私のとらえ方として、「目的達成のための十分な協議・検討がなされていない行政の施設建設の手法」これを変えるという思いでございます。以上答弁に代えさせていただきます。
○議員(11番 諸遊壌司君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 諸遊壌司君。
○議員(11番 諸遊壌司君) ま あ、町長はそのように答えられました。あのね、町長、わたしはね、あなたの悪口は一つも言いたくないですわ。中学校、高校、先輩、後輩の中ですんでね、本 当はかわいいんですよ。だけどもね、余りにも町民を軽視したマニフェスト、選挙公約でなかったかとわたしは本当に情けない。
ま ずね、農産加工所事業、これは新町まちづくりプラン、これは合併前の今の恵みの里構想の前の段階です。あなたは旧町の大山町議員として、この新町まちづく りプランに参画されました。そしてあなたは、産業雇用部会の部会長として、そういうことをまとめられております。その中にね、農産物の生産振興、そして営 農体制の充実、などがありまして、あなたがまとめられたんですよ。大山ブランドを活かした食の開発、特産品加工施設の拠点整備とネットワーク化、それから ね、新町の食文化を活かした農産加工品や、食を提供する拠点づくり。学校・福祉施設集客施設での新町の食材、食文化を活かした給食、食事等の提供、促進。 これをね、あなたが部会長としてうたって、それを土台となって恵みの里構想ができたでないですか。そのことはあなたはいろいろな後援会の組織まで、わたし が基本は作ったんですよと、訴えておられます。わたしは否定しません。あなたがリーダーになってやられました。
ところが何故あなたは、この選挙公約、マニュフェストに「農産加工事業は中止します」何故こうくるんですか。わたしはね、言っちゃあ悪いけども、選挙に勝つための、とにかく現職と違ったことを書かなければならない、そういうことで出されたんでないかと思っております。
第 2点、名和のトラックですけども、いろいろおっしゃいましたね、「わたしなら地場産業に波及効果の高い農林漁業へ耕作放棄地農地の再生事業に取り組むの に。」という提案で記しています。それはそれで大切ですよ。ところがグラウンドはまた違うじゃないですか。そして、それをしながら今も言いましたように、 マラソンフェスタでは直しますよ。1カ月しか経っていません、あなたが町長になられて。「名和陸上 グランドは改修は必要か。」ね、クエッションありますと、町民の皆さんは、「いらんわい、いらんわい、なんが5,000万も使って、なんがいるだい」と皆 さんは思われた。ところが町長になられたら、「やりますよ」っていって、早速イタリアに注文しておられますね。あのグランドは、イタリア製でございますの で、わたしはね、おかしいと思うんですよ。
そ れから町長の退職金、今はあなたのおっしゃったようにわたしもいいましたように、月収が可決になれば20%削減されます。それはそれで、あなたは町財政の ことを考えられて頑張っておられる。だけども、あなたがおっしゃったのは、これは山口町長に対して、「4年間に1,500万は高いじゃない、町民の皆さ ん。わたしだったらもらいませんよ」ということを暗に訴えていらっしゃるじゃないですか。
わ たしはね、おかしいと思うですよ。まだね、4番目いいたいことがあるですけれどね、つまりね、町長の選挙公約、マニフェストは、われわれが出すマニフェス トと、選挙威力が全然違うです。あなたがよくわかっていると思います。町長は、予算権、執行権、人事権、全てあなたに掛かってるんですよ。われわれ議員の 19名は、まあ自分の思うこと、あれしましょう、これしましょう、まあ、それじゃあいけんかもしれませんですけれど、それで通るんですよ。ところがトップ は通らない。仮にですよ町長、変えるだったらば、自分の考えが間違っていた、このマニフェストは違うんだったと思われたら、今のプールのこと出されました ね。わたしは違うでないかといって、議員にいろいろ問いかけられて中止をされました。わたしは個人的にはプールはあったがいいと思いますけども、そういう ことをなぜ議会に、わたしはマニフェストでは反対と、農産加工所は反対としましたけれど、もう一度皆さんの考えを聞きたいと何故ないんですか。陸上競技 場、わたしは5,000万掛ける必要ないと思ったんですけれど、皆さんにもう一辺聞きます。それをなしに、あなたはどんどんどんどん変えられるじゃないで すか。〔「そうだ」という者あり〕 あなたを支持された6,937人、ね、支持されなった方、支持された人、支持されなかった方も、大山町民1万8,500人が、「いったい町長は何が本当なの」、わたしはね、そこだと思うんですよ。
一番始め、あいさつしましたね、わたし、あなたに言いました。ぶれない町政、ぶれない政策をしてください、というのはここなんですよ。答弁お願いします。
○議長(荒松廣志君) 町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 議長。いろいろと厳しい質問をいただきました。温かい言葉かなと思いましたけれど、非常に厳しい言葉でございまして、強く感じているところでございます。
まあ農産加工所の件から述べさせてもらいますけども、中止ということにつきましても、わたしもこちらの方に今日は持ってきております。ちょうどこれが2月 頃だったのかなと思っておりますけれど、既にこの農産物加工所につきましては、わたしが議会におりましたときにも提案が成されております。過去の経過も今 おっしゃったところがございます。ただ、議会の時におりました経過の中で、たぶん同じ常任委員会におりましたので、経過もよくご存知だと思います。道の駅 という提案のときに一度この農産物加工所のプランニングの提案がありました。その時には、議会たくさんの方が、何故こういう内容のものが、今、するのかと いう厳しい声があったと思っています。一度それが閉じました。それ以降1年間、出てこなかったはず だとわたしは理解しております。今年になってからだと思いますけれど、どうもこの加工所の施設の建設の動きがあるということを耳にしまして、以来、その内 容が議会の方でどれだけ議論されたのか、わたしは12月初日の議会で辞職をいたしましたので、その後のことは十分理解しておりません。ただそれまでの間、 その時に出てきておりましたこの農産物加工所に対する事業案であったり、協議案件であったりといったものは、わたしの記憶の中ではなかったのではないかな と思っております。そういう状況の農産物加工事業であったとわたしは理解しております。そのものが、どうも動きがある、当時は、まさかこの3月の議会の最 終日にこの事業が出てくるということはとても想定しておりませんでしたので、自分がこの町政ということに預かることになったときには、そういう状態のもの であるならば、まずは見直す、あるいは中止をという思いでおったところが仰るこの資料のところでございます。ただ突然、自分にとっては突然、3月の定例議 会最終日にこの事業が出てまいりました。それを踏まえて私はその後に出させていただく討議資料については見直すということに変えさせていただいておりま す。そういう経過があるということをまずお話させていただきたいと思います。
それから陸上競技場につきまして、この資料を見られてのさまざまな方々の解釈はあろうと思っておりますけれど、私は先ほど申し上げました思いでこの提案を わたしならばトラック改修よりも地場産業、そちらの方に使うのになという提案でございます。解釈の違いは私はあろうと思います。
退職金につきましては、わたしもいろいろとここに載せておりますように、厳しい状況の中、そして載せておりますように、1,500万という数字を見た時 に、本当にこれでいいのかという思いがございました。この就任いたしましてから、所管をしておられる県の町村会の方にそういったことの打診をしましたとこ ろ、とても退職金の条例の変更等々はできないだろうという話も伺いました。自分の退職金をということよりも、そうであるならばこのできる、自分が自らでき る退職金、いや失礼しました、報酬の月額のカットに踏み切るということでこのような提案をさせていただいてるところでございます。
○議員(11番 諸遊壌司君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 諸遊壌司君。
○議員(11番 諸遊壌司君) 町長の、町長の考え方は分かりました。ただね、僕は前の山口、山口さんの方を持つわけではないですよ、始めから言っておきますけれども、しかし彼は被害者 でなかったかなと思ったりするんですよ。つまりマニフェストに全部山口さんがされたことは、止めます、止めます、止めますと言って否定されておいて、あな たは結局されております。いろいろ理由述べられました。けども、彼は今の答弁聞きまして凄い被害者だったなと、退職金も結局もらいなさるでしょう。給料は 下げましたけど、退職金はもらいますということでしょう。ね、トラックは3,000万、トラック5,000万使うの、農地の不耕作地を直したがいいかなと 思ったけども、やっぱり直したよ。ね、それは、箱物加工事業は、中止しますと言ったけども、まあ、継続しますよ。これはね、あまりにも町民を軽るんじてる んじゃないかと、わたしは思いますけども議員のみんなどうなの?。
わ しはね、町長、あなたはね、議員になられる前に農協の指導員をしておられました。十何年、まあ、あなたの今のプロフィールにも書いてありましたけども、東 京農大を卒業されて、大山町農協に入られてずっと営農指導しておられました。で、先日NHKの、9月2日でしたでしょうかね。NHKのプロフェッショナル という番組で、あれ千葉県の農家でございましたね。とにかく野菜を作っていても捨てるのがたくさんあると。これはもったいない。これを何とかしようという ことで、そのきゅうりの曲がったのとか、なんやかんやの集めて加工されて地元のスーパーとかいろんなところにおろされて、今数十億円の収益を上げていると いうのが、プロフェッショナルのNHKの番組にありました。大山町が今目指しているその加工所も正にそうなんですよ。学校給食がたとえば1日にだいたい1,500食、1年 間に180ぐらい、180日ぐらい給食しますね、ここにたとえばブロッコリー、大山町特産ブロッコリーですね、今年なんかね、ずっと昨日まで、おとついか 天気良かったがために本当に出荷できないブロッコリーがたくさん出たそうです。人によっては5割6割も捨てんといけだったわと。十分食べられるんですよ。 ところが核が小さい、不ぞろい、ちょっとブロッコリーの上に黄色い花が咲いている。ポンポツがある、それでも規格外でお金にならん、十分食べられるんです よ。これを加工所に集めて学校給食に出す。1日1,500食、1年 180日、すごく立派な農家の経済を助けることになるんじゃないですか。あなたはその営農指導をしておられる方ですので、一番農業のことを分かるわけじゃ ないですか。それから漁業組合、ここも何とか地元で採れた魚をこの加工所に持って、地元の子どもたちに食べさせてやりたい。お金の儲けは度外視だと。とに かく御来屋漁協であがった、漁協であがった魚を地元の子どもたちに食べさせたい。何でそれをあなたが反対されたのか。
議長、もう1回ありますかいな、答弁が。もうないですかいな。最後になりますだかいな。な、もう1回ですな。
そ の辺をね、そのもったいない精神、捨てるものをお金にする、これは大切なことですよ、一番分かっているのは、あなたなんですよ。農林水産課長もおられます けども、農林水産課長は農家の出身じゃないですけんね。いや、彼の悪口を言うわけでないですよ。本当に農家の苦しみ、農家の喜び、農家の苦しさを知ってる のはあなたなんですよ、僕も知ってますけれどね。ですから本当に、何故反対されたのか。反対したけれども、一緒にやろうとここで決意表明をお願いします。 はい。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 優しい言葉をいただけないのが、残念でございますけれども、まず先ほどわたしの方が見直しであるとかということついての経過はね、先ほど述べさせてもらっ たところでございます。ただ、この就任をさせていただいた中で先ほどおっしゃいましたもったいない精神、わたしもしっかり持っております。プランニングの 中身を担当課長、担当課の方でいろいろと精査をさしてもらう中で、先ほど申し上げましたように、加工品の絞込みをしたり、いろんな取り組みをしていく中 で、持続性、将来に向けての可能な加工品事業という視点の中で協議を重ねた中でやるという方向性を冒頭の西尾議員さんの質問の中で、わたしの熱いものを話 をさせていただいたものがございます。農産物は本当に規格品から規格外品がたくさん出ます。いろいろな産品がございます。大山町のこの海から大山まである 素晴らしい立地、資源をやはり活かしていくということの中で、できたものをすぐ売るということでなくて加工品付加価値をつけて売り上げていくというものに ついては、私もこれは必要だと思って当初からそういう提案はさせていただいております。
た だ内容につきまして、私は非常に不安は持っておりましたので、この度町長に就任をさせていただいた中で、内容等々精査さしていただきながら、打って出る加 工所、その視点で取り組みを進めるこれも重い決意をいたしたところでございます。これから議員の皆さんの方にその内容をお示しする場面が出てまいります。 是非ともわたしの思いを感じていただいて、ご議論をいただいて実施に向けてご理解を願いたいと思うところでございます。
そ れからトラック、陸上競技場のトラックの件でございますけれど、そういうわたしの思いという提案の中で、この6月の定例議会補正予算の中に、耕作放棄地、 再生のための事業、予算計上をいたしております。一応の目標として、20ヘクタールのこの耕作放棄地、遊休農地の解消復旧事業に是非とも取り組み始めなけ ればいけないという強い思いの中で計上させていただいております。いろいろな要項がございまして、たくさんの地権者の方、そしてそれを入植していただく、 栽培していただく方のご協力がなければ本当にすばらしいこの大山町の農地がよみがえってまいりません。(「議長」という者あり)是非ともよろしくお願いし ます。
○議員(11番 諸遊壌司君) 町長の答弁、わたしの答弁と違います。わたしはグランドのことを聞いておるもんでして、農地のうんぬんと、荒廃農地のうんぬんと違いますのでね。
○議長(荒松廣志君) あの、先ほどのマニュフェストの中で、その5,000万より一層そういう考えを持つということでの答弁じゃないかと思いますけど。ただ時間も制約されておりますし、もうちょっと的確な答弁の方に変えていただけませんか。じゃあ、答弁、いいですか。
○議員(11番 諸遊壌司君) はい、議長。
○議長(荒松廣志君) この件についてですか。
○議員(11番 諸遊壌司君) いや、もう、言いたいことはたくさんありますけれども、2回しか言われませんので、また後日、腹を割って話したいと思います。でも、ま、残念ですな。
次いきます。簡単に質問します。町行政に於いて地域間、地区間の温度差、事業の偏りがあるかどうか、それを町長に尋ねたいと思います。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 2つめの質問でございます。町行政において、地区間の温度差、事業のかたよりがあると思うかということでございます。
この時点、どの時点をとらえておられるのかなというポイントに少しずれるかもしれませんけれども、3町合併以降の事業への取組みについては、合併時の建設 計画や新町の総合計画に基づいて事業が進められてきたもの私は理解しております。少しずつ前山口町長なりに取り組まれたものはあるのかもしれませんけれ ど、そのようにだいたい理解をしておるところでございます。以上でございます。
○議員(11番 諸遊壌司君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 諸遊壌司君。
○議員(11番 諸遊壌司君) わ れわれ4月の19日に町民から審判を受けました。20日になってからですか、たくさん町民皆様から今はやりのメールがあったり、携帯があったり、直接会っ たりお手紙があったりいたしました。で、特に大山地区の人、「壌やん」、壌やんって僕のことですよ。「壌やん、本当にこの度上位当選おめでとう。頑張って よ。森田さんが受かって本当に良かったね。これで大山地区は、合併してずーと冷や飯を食わされていたのに、これで大山地区はばら色だわ」、こういうメー ル、直接のお話、たくさんありました。これ本当です。で、わたしはね、その方に「何が大山地区に足らんの、何がして欲しいの」っていいましたら、「さあー ね、でもみんなが言ってるよ」みんなが言ってる。「じゃあ、大山支所を本庁にしたいの」「そりゃあできんでしょう、中山の人が怒んなーわい」こうなんです よ。これがわたしと町民との、特に大山町地区の、大山地区の人との対話でした。たぶんあなたとも旧、地区でいうならば、大山地区です。まだいうならば、あ なたが選挙出られたときに、大山地区は本当に、なんってっていいましょうかね、粗末にされている。「森田君を出して、大山地区に活性化を取り戻しましょ う」と言われた応援弁士もおられました。これは事実です。彼を怒っているんじゃないですよ。彼はやっぱり地元を大切に思って、それはそれで結構です。わた しはね、町長、議員は地区の代表、あるいは業界の代表、これは当たり前のことです。ところがトップがね、地区の代表、地域の代表、業界の代表であっては絶 対駄目だと思います。トップはもっと高いところに立って、何が大山町に不足しているのか、どうしたらいいのかというのがあなたの仕事なんですよ。それにつ いてお答え。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 再質問にお答えいたします。全く同感でございます。正にわたしもそのように思っております。わたしへの激励だろうなと思ってお言葉をいただきました。わた し自身が大山におりますので、身近な方はそのように、あるいは町内の方はそのように感じておられるのかも分かりませんけれど、私は中山も名和も大山も、本 当に1軒1軒尋ねさせてもらう挨拶周り、後援会活動をさせてもらったりして、本当にたくさんの方と出会わせていただきました。隅から隅までこの大山町をこ の7カ月間歩かせていただきました。その重いものが、わたしの背中にあります。先ほどの諸遊議員さんの言葉をしっかりと受け止めさせていただいて、公正、 公平である大山町のまちづくり、是非とも発展に向けて取り組んでいきたいと思います。議員の皆さんのお力もどうぞよろしくお願いします。
〔 「頑張れよ」という者あり 〕
○議長(荒松廣志君) 諸遊壌司君。
○議員(11番 諸遊壌司君) この件に関しましては、あなたと一緒の考えです。是非ともね、利害のない地域代表でなくして大山町のトップとして相応しい人間に、政策をだしてください。
次、3番目の最後の質問になります。「副町長の人事は」と題して質問します。
町 長就任から早いもので2カ月経ちました。町民の皆さんから、「副町長はまんだだかいな、どげになっちょるえ」という声をたくさん聞きます。まあ、2カ月ぐ らい、2カ月3カ月、場所によっては半年、1年、副町長がないところもございます。あなたは能力がたくさん、人並み以上にありますので、ずーと一人でいく つもりなのか、それとも女房役をいつ頃作る気なのか、まずご答弁ください。
○議長(荒松廣志君) 町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 諸遊議員さんの3つ目の質問でございます。副町長の人事はということでございます。
副 町長の人事につきましては、本当に町民の皆様、そして議会の皆様、そして職員の皆様に、本地に大変にご迷惑をおかけしております。就任以来、「これは。」 という方に打診はしておりますけれども、なかなかいい返事がいただけないまま、今日に至っております。そのことにつきましては、本当に大変心苦しく申し訳 なく思っております。
しかし、私がこれから4年間、共に大山町発展のために頼りにする女房役でございます。ご理解いただいて、今しばらく時間を賜りたいと思います。必ず副町長は選任をいたしますので、その時は、どうぞご理解を賜りますように、よろしくお願い申し上げます。終わります。
○議長(荒松廣志君) 諸遊壌司君。
○議員(11番 諸遊壌司君) まだ、副町長の人事が決っていないということで、これは町民に対して申し訳ないということもありますけども、あなた自身が大変だと思っております。で、こんなこと言っちゃあ失礼かもしれんけども、勢いですので、言わせてください。
これまで役場の管理職の方、県の方にも頼まれたということ、漏れ聞いております。ま、それはそれで。何故、副町長の人事を「よっしゃあ、やりまっせー」 と、職員の皆様があるいは県の皆様がおっしゃらないのか。わたしはわたしなりに、何故だろうと分析してみました。失礼があったら許してくださいよ。何故な らば、森田さん、あなたの考えが先ほどずーと言ったように、くらーくらー、くらーくらー、ー変わるから、女房は困りますよ。たとえばね、またあなたの過去 のこと追及していうようですけどもね、平成17年、今から3,4年前ですか、特別委員会をわれわれ議会でしました。その特別委員会は新町まちづくり調査特 別委員会と、行財政調査特別委員会、2つの委員会を作りました、ね。皆さんは知っておられますね。その時にあなたは、新町まちづくり委員のメンバーでござ いました。で、あなたは、委員長、副委員長を決めるときに、委員長は二宮さんという議員がなられましたけれど、あなたは副議長をしながら「どうしてもやら せてごせ、やらせてごせ」と、「みんなが副議長はそういうところに立つものでないけ、上のところから見なさい」と、言いましたけれど、あなたは「いや、是 非ともわたしはこれに関心があるから、副委員長をさせてくれ」という熱い希望、強い気持ちで就任されました。そして2年経った、あれですかいね、19年の 12月にその当時の町長に対して要望書、答弁書でなくてしてわれわれが出すとき、したもんですんで要望書を町長に出しております。
そのときのあれが、地域自治ということでわたしは話しております。あなたがまとめられたんですよ、いいですか。「住民が暮らしやすい、暮らしがいのある地域を作るためには、住民自らが主体となって地域の将来を考え、活動計画を立て取り組むことが重要となっている。さらに活力ある地域づくりを推進するため、組織の構成単位は多分野の事業活動を考慮し、旧校区単位が望ましいと考えられる。行政としてその実現に向かい、誠意努力されるよう強く要望いたします。」これはね町長、
あ なたが副委員長のときに書かれたんですよ。で、その時に山口町長に早く地域自治をせんといけんがん。ごめんなさい。この後鹿島さんがされますんで、あまり 深くはしませんけども、つまりいいですか、わたしが言いたいのは、3年前のあなたが言われたことと、今は地域自治はしないと言っておられるでしょう。集落 自治をもっと力を入れて、地域自治はちょっと止めておくわと。ね、3年経つと考えが変わるんじゃないですか、そうしますと、つまり僕が言いたいのは、副町 長を今いろんな人に今、声をかけておられますけども、副町長もトップがそんなにうろうろうろうろ考えが変わったら、なりてがないですよ。僕はね、この際こ れを見られてこれを聞かれて、「よし、町長、そこまで言いなったらやりますわ。副町長受けますわ」という人は凄い奇特な、わたしそう思いますよ。トップと いうのは変わっちゃならない。3年前の考えとあなたの考えと、今違う。それについてご答弁願いたい。
○議長(荒松廣志君) 答弁。町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 3年前とまず違うじゃないかということでございますけれど、この件につきましては、また後ほどまた改めての質問がしっかり出ていますので、そこで述べさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたしたいと思います。
な お、町長がくらくらするから成り手がないでないかという厳しいご指摘でございますけれど、私は全くくらくらしてるとは思っておりません。自分自身の、一つ ひとつのテーマ、課題についてしっかりと協議をし、情報を得、その中で道筋が見えるものについて、やはり判断して進めていきたいと思っておりますし、それ が町長の責務だと思っております。くらくらということで、ここまできてしまったということについては、私の至らないところかなと思いますけれども、そのよ うに見える私町長であってもしっかり支えてやるぞという方を見つけたいと思っております。ただ、女房役の方についてはそのような思いは決してもっておられ ないと、私は確信をしておりますので、そのことも申し上げてさせていただきたいと思います。終わります。
○議員(11番 諸遊壌司君) 議長、終わります。
○議長(荒松廣志君) ここで、傍聴者の皆さん、議員及び管理職の皆さんにお断りしますが、次の9番吉原議員の一般質問が通告時間は50分であります。このまま一般質問を休憩な しで継続いたしまして、冒頭お断りしましたように、本日の一般質問は4時30分で終了したいと思いますので、吉原議員の質問を最後の一般質問にしたいと思 います。残りました通告8番議員以下の一般質問は明日継続していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。それでは9番、吉原美智恵君。
○議員(9番 吉原美智恵君) それでは大変熱心な討議で最後の質問者になってしまいました。新町長におかれましては、荒波覚悟の船出だと思っております。よりよい大山町を目指して切磋琢磨よろしくお願いいたします。
そ れではまず、1問目、教育委員長にお尋ねします。町内10園の保育所のあり方はということで、昨年12月「保育所の現状と保育内容の充実は」ということで 一般質問をしました。その答弁の中で「町内10保育所の現状は入所児童数のバラつきや低年齢児の増加により、年齢別保育室の確保ができず、また、0、1、 2歳児は収容能力を超えた入所希望があり、年度中途では入所できない場合があるなど施設面で対応の難しい状況がある。また、職員の数の状況もギリギリの状 態である。」という課題が示されました。
幼、小連携といった画期的な取り組みでの保育内容の充実は認めるところですが、施設の老朽化を含めてこの4年間ずっと変わらない課題を抱えたままであるのが現状です。
大山町の宝物である子どもたちにとって、一刻も早い課題解決が急務であると考えます。
今年11月には、また新しい入園希望を募るわけですが、先般の教育委員会の議題にも上がっていませんでした。しかし、昨日開かれた教育委員会でやっと取り上げられました。一応、議題は。ということで今の取り組み状況をお尋ねいたします。
○議長(荒松廣志君) 答弁、教育委員長会委員長 伊沢百子君。
○教育委員長会委員長(伊沢百子君) はい、議長。ただいまの吉原議員の「町内10園の保育所のあり方は」のご質問にお答えいたします。
現 在町内の保育所は、ご指摘のように施設の設備面ではいろんな老朽化も進んでおりますし、少子化により園児数も減少しております。と同時に、入所児童の偏 り、核家族化の増加によって乳児や未満児入所が非常に増加してきたということによる保育室が不足している等の課題があります。
また、保育の面でも、同年齢の人数がしだいに少なくなり集団活動ができにくい
園があったり、保育室が不足で異年齢の子どもとおんなじ一部屋で保育をせざるをえないという園があったりするなど、たくさんの課題が生じております。
そうした中でありましても各10園の保育所では、各園で工夫をいたしまして、精一杯いろいろな特色ある保育に取り組み大山町が進めている「心豊かでたくましい子どもたちを育てる」ために、日々努力しているところです。
4 年間同じ課題をかかえたままで取り組みが進んでいないのではないかというご質問ですが、21年1月の教育審議会の答申では、児童の育ちを第1に考えて、ま ず適正規模になるような統合が必要であるという答申も出ておりまして、その答申を受けて、様々な案を提示して保護者会と懇談会を行ったり、保護者や地域の みなさんと「保育所のあり方を考える会」というのを3地区で開催をしてまいりました。
ま た、今年度は、6月11日、先般、各保育所の代表の方に近隣町村の保育所を視察していただきまして、その感想もお聞きしたりしています。その中では、「ち いさいけれど、今のままで満足している」「少人数のほうがよく目が行き届いて良い」「地域から保育所がなくなると地域がさびれる」 などの意見も多数出ておりました。教育委員会ではさまざまな場で、今までいただきましたご意見や教育審議会の答申も尊重しながら検討を重ねてまいりました が、残念ながらまだ結論を出すには至っておりません。保育所は翌年度の園児募集を11月上旬に行いますが、それに向けて現在、来年度の体制についての検討 を薦めているところです。
町 民や保護者の方とも十分な話し合いをしていきながら、関係機関とも協議してできるだけ早期に新しい体制についてお示ししたいと思っております。安心して子 どもを産み育てることのできるまち、その保育環境を目指して、今年は行動する教育委員会でありたいと、昨日の教育委員会でもみんなで意志統一したところで す。どうぞよろしくお願いいたします。
○議員(9番 吉原美智恵君) 議長、9番。
○議長(荒松廣志君) 吉原美智恵君。
○議員(9番 吉原美智恵君) わたしはですね、この保育園問題は3回目になるかと思います。一番初めは、山田晋教育長がおられたときに、所子保育園の現状を見まして、床問題で大きく取 り上げました。でまた、何回か保育園をいろいろ伺っております。そして前回もかなりスピードを上げてくださいと申し上げたはずです。今の現状はですね、所 子保育園はですね、年長児の床ですけれども、もう盛り上がっています。床がですよ。前、わたしが4年前に歩いた時は、まだぎしぎしぐらいでよかったですけ れど、はげた上に盛り上がってますよ。ということは危険じゃないですかね。で、大事な大事なね、今町長が言われた三つ子の魂のプロジェクトとか、子育て支 援で、凄く幼児教育と保育、行政が幼教統一されると凄くいい、教育方針と内容は良くなっているのに、環境が整っていない。ついていっていないんです、今の 状況は。そして廊下も狭くて、で荷物置き場があります。それが置いてあってそれもまた危険なんです。荷物置き場に、こう何ていいますか、わっかが出ていま す、全部。そして、高麗も行きました。高麗は廊下が広いので、でもそれが置いてあるんですけど、まあそれでも園児が歩ける範囲はあります。そこもでも雨漏 りがしています。それから御来屋なんかも壁にひびが入っています。ということはですね、保育園の今老朽化が、大体昭和52年から59年の建物ばかりです。 ですからわたしは立派なものを建てるとか、統合せとかそういうことばっかり言ってるわけではなくて、4年間このまま、今子どもたちはものは申しません。そ して親御さんも保護者の方もとりあえず生活が目いっぱいなので、安心して預かってもらって、近くだったらそれでいいというのが本音だろうと思います。そし てもう4年も経って、その当時一生懸命考えられた方ももう小学生になっています。ですから、ある程度、やっぱり行政が指導的にいいことはいいと言って、一 生懸命考えていかれないと、こういう状況になってしまうんじゃないかと思うんです。
そ れから、わたし保育園のことばっかり言ってるみたいですけれど、結局はそれが若者定住化政策、それにも関連してきます。で、米子の保育園って私立の幼稚園 がありますけれど、そのいいところをとったのが今の大山町の施策だろうと思って自慢したんですけれど、実際にそういう保育園の状況で、じゃあ住んでくださ いやって言えますか。本当に所子は特にひどいです。遊戯室もそのまんま区切りしたまんま使ってます。ですからそのまた発表会にも行きますけれども、発表会 のときは親御さんも来られますし、保護者の方、おじいちゃん、おばあちゃん、外孫のおじいさんおばあさん、溢れています。人数が。廊下、入りきれなくて入 れないんです、遊戯室、見るのもできなくて、廊下にも溢れています。そういうような状況で、それが結局はその政策がきちんと打ち出されていないから、補修 もできない。新しくもできない、満杯状態。そしてまた、わたしたちの子どもの頃は、未満児というのは特別でした。確かに3歳神話があって、3歳までは自分 の手元でなるべく手厚くという意識もありましたし、今みたいに不況がひどくなってませんので、なるべく手元で見たりしてましたので、未満児保育室は2、3 人で良かったです。今はもう9人10人ざらですよね。
ですからそういう今はもう変わってしまってるので、やはりスピードが求められるんじゃないかと思うんです。で、幼児にとっての1年間は、わたしたたちの1年間とは全然違います。その影響も計りしれないと思いますので、それをわたしは何回も言ってるわけです。
で すから大山町教育委員会の会議録は、20年の4月17日に保育園の、保育園のあり方について触れてそのままであります。そして昨年の8月15日の広報だい せんで、一生懸命、町内10園の保育所のあり方を考える会を開きますと。で、周知の仕方も朝晩放送されたり、ちゃんと一生懸命されました。けれども集まっ たのは、実質のところ、保護者が5人か6人だったと思います。まあ提案の仕方がということもわたしも申し述べさせていただきましたけれども、皆さんにとっ ては、どっか一つがなくなるか、そういうことぐらいしか考えておられません。それも提示がはっきりなかった。安に、名和などは名和保育所じゃないかとか、 じゃあ、なんで名和保育所なのか。逆もどりする話ばっかりで。
で また大山は、21年度は本当は設計、所子・高麗の設計となっておりますけれど、これに対してもたいした意見もなく、どちらかといえば、目の前の高麗がい い、所子がいいというどうしてもそういう話になってしまいました。でもそれを受けて、それが本当のパブリックコメントかといったら疑問だろうと思います。 で、来られないたくさんの方の、来られないというのが、案外パブリックコメントなのかも分かりませんので、ただ地元の皆さんのこと、近いがいい、このまま でいいという意見で足止めされているというのは、あまりよくない状況じゃないかと思うんです。今、調べましたら高麗の保育所とか、所子の保育所は、皆さん ほとんど車で連れて来られておられますし、逆に御来屋は駐車場問題が大変であります。ですので、もう少し深刻に本当に考えていただいて、スピードアップし ていただいて、今のままでまたこれでもう1回考えますなんてことはなかなかできないので、今年中には、案を示していかれたらと思うんですけれど、どうで しょうか。
そ れからあと一つ、上中山の保育園は、そこもですけれど、年長さんが4人、年中さんが3人で教室の中でおりますけれど、1年違えば成長も全然違います。です からその点でも一人の保育士が見ておられますけれど、その上にしーんとしています。で、年長児のおかあさんとかは、やはりちょっと不安に思っておられるみ たいで、そうですね、いろいろ資料ありますけれども、教育民生が、保育園の保護者の方と教育懇談会をもったことがあります。その時にも適正規模の保育園、 庄内だったと思いますけれど、その保育園の保護者の方は、大して問題があるとは言われませんでしたけれど、やはり、極端なところ、所子保育園のたくさんの 園児を抱えているところと、それから上中山の少ない園児のところが結構問題が上がっておりました。で、上中山の年長のお父さん、お母さんは、おじいちゃ ん、おばあちゃん、保護者の方は、本当にこの少人数でやっていて、手厚く見てもらってるけれども、じゃあ20人からなる1年生になった時に、うまくやって いけるだろうかと、そういう不安はあると言っておられました。
ですから、もうこの時点において、10園本当にあっていいのかどうか、人件費の問題もありますし、早急に何回もいいますけれども、スピードアップしていただきたいと思いますので、今年度中に試案が出るのかということを伺いたいと思います。
○議長(荒松廣志君) 答弁、教育委員会委員長 伊澤百子君。
○教育委員長会委員長(伊澤百子君) 議長。ただいまの吉原議員さんの関連質問、本当にありがとうございます。いつも教育委員会の公開しているところにお出でいただき、熱心に傍聴していただ き、いろんな形で応援していただいております。今おっしゃいましたことは全く本当にわたしどもが問題だと認識していることでございます。そしてそれは強 い、あたしどもに対する強いエールだというふうに受け止めております。本当に今年は保育所問題に必死になって取り組みたいと申し合わせておりますので、ま た今ここでお聞きいただきました議員の皆様にもこういう現状をまた再認識をしていただくということでどうぞよろしくお願いいたします。短いですけれど、こ れで返答とさせていただきます。
○議員(9番 吉原美智恵君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 吉原美智恵君。
○議員(9番 吉原美智恵君) 最後にですね、その遅いばっかりにですね、この度地域活性化経済危機対策臨時交付金とかって言われまして、51項目出ておりますね。その中でですね、保育 所の環境整備事業は86万1千円です。ここは残念で、本当はもう少し早く何か示して1園でも改修ができてるかも分かりませんで、その辺のことです。それ で、今回は本当はそういう統合とか、財政問題になりますと、町長も絡んでくるわけですけれど、まあ今日は町長はたくさん荒波をかぶるだろうと思いまして、 保育園、教育問題は、ここではまた町長にももしそういう討議がありましたり、集まりがあったら、町長も出ていただきないなと思いますが、ここでは答弁は求 めませんが、そういうことで、この交付金、まだ事業があるかも分かりませんので、その強い決意を。ということは、今昨日傍聴しました時点では、結局まだ 「どうですか」のままですよね。「教育委員さんどうですか。」それで本当に試案がまとまるのか。やはり試案のまとめ方というか、出し方ということに関し て、具体的にじゃあ今6月ですので、教育委員会、じゃあ定例だけでいいのか。それからいつまでに出されて、それどのような、何回も何回も出だしてあります けれども、そこまでは考えていないと、今年中にできるのかどうか疑問でありますがどうでしょうか。
○議長(荒松廣志君) 答弁、教育委員会委員長 伊澤百子君。
○教育委員長会委員長(伊澤百子君) はい、少し具体的なことを担当課の課長の方より述べさせていただきます。
(「簡単でよろしいです」との声あり)
○教育委員長会委員長(伊澤百子君) はい、簡単に。ということで。
○幼児教育課長(高木佐奈江君) はい、幼児教育課長 高木佐奈江君。
○議長(荒松廣志君) 幼児教育課長。
○幼児教育課長(高木佐奈江君) 先ほど教育委員長が申し上げましたとおりでございますが、昨日の教育委員会の中で、来月の教育委員会までに、課の方でいろいろシュミレーション考えてみ て、試案を出すようにということで確認しておりますので、早速保育所長にも昨日指示をしておりますし、課でも課内の会議を持っておりますので、7月です ね、定例委員会までには試案を示したいと思っています。試案、試みの案を幾つか出していきたいと思っています。以上です。
○議員(9番 吉原美智恵君) 了解しました。次にいきます。
○議長(荒松廣志君) 吉原美智恵君。
○議員(9番 吉原美智恵君) 2問目ですけれども、安全・安心で活気ある大山町への取り組みはということで質問いたします。わたし自身この4月の選挙で一生懸命安全・安心で活気ある大山町という言葉を皆さんに訴えました。まあその中でも身近な問題でありますが、質問させていただきます。
安全・安心で活気ある大山町を目指すという点では、新町長も同じ思いであろうと考えます。
1番、大山地域防災計画の中の避難所が平成19年度4月現在で61カ所指定されています。その中で、新しく改変された投票所と重なっているところもありますが、その避難所の安全面また耐震問題等は検討されているでしょうか。
2 番目、活気ある大山町を目指して道の駅がオープンして2カ月が経ちました。まだ2カ月、早2カ月、いろいろな考え方はできるでしょうが、たいていの皆さん は新しく珍しい間にともかく寄ってみようと考える人が多いのではないかと考えます。たくさんの人が来られるこの時期に、当初の目的である大山町内への誘導 ということについての対応はどのような状況でしょうか。
また今の現状と課題をどうとらえてこれからの運営に活かしていくつもりでしょうか。お尋ねします。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 吉原議員さんの2つ目の質問でございます。その中のまず1つ目、防災計画中の避難所の安全面、耐震等はという問いでございます。質問にお答えさせていただきたいと思います。
町の地域防災計画で定めている避難所で投票所に指定しています施設は14箇所であります。正直なところ、耐震補強について具体的な検討を加えていないのが現状であります。
町としては、3町合併以降、学校に通う子どもたちの安全確保を最優先と考えまして、小中学校の耐震補強なり大規模改修を進めてきているところであります。
平成7年に起きた「阪神・淡路大震災」で、多くの尊い命が奪われた要因は昭和56年5月 以前の旧耐震基準の住宅の倒壊等でありました。町が指定している避難場所のおよそ、ここは四分の一でございますので、ちょっと訂正をお願いいたします。町 が指定している避難場所のおよそ四分の一が新基準に達していない古い施設であると認識しておりますが、その全てについて耐震化を図るには相当の経費がかか ると思います。優先的に耐震化すべき施設、そうでない施設を見極めながら、また、防災計画の見直しにより古い施設については避難所からはずすなどの措置を 講じていき、人命と財政面とのバランスを図りつつ検討してまいりたいと考えているところでございます。
次に2つ目の安全、安心で活気ある大山町への取り組みはということについて、道の駅の現状と課題についてお答えをいたします。
政務報告でもご報告いたしましたが、道の駅大山恵みの里は4月4日に開設しまして以来、連日多くの皆様にご利用いただいております。これは、ご指摘のとお り、いわゆる開店効果によるものもあろうかとは思いますが、6月に入りましてからも堅調に推移しているところであります。これから夏休み、秋の行楽シーズ ンにかけて更に多くのお客様に立ち寄っていただけるものと期待いたしております。もちろん期待するだけでなく、こうした絶好の機会を逃すことなく、道の駅 の魅力をPRし、更にその道の駅そのものの魅力を向上させていかなければならないと思っております。
具 体的には、随所に案内看板を設置する、周辺のガイドマップを充実させる、インターネットや道の駅案内板での情報提供を更に充実させる、道の駅職員の研修を 深めていくなどの取り組みを、運営者であります財団法人大山恵みの里公社を中心に推し進めていかなければならないと考えております。
道の駅はおおむね今好評をいただいておりますが、特徴ある品揃えの充実、飲食部門の混雑、独自イベントの企画、情報提供機能の更なる充実など、まだまだ取 り組んでいかなければならない課題を抱えているのも事実であります。私の公約でも申し上げておりましたが、将来にわたって持続していくことができますよ う、運営形態の見直し、そういったものもしながら、魅力の向上などを図っていきたいと考えております。
これからもお気づきの点、ありましたらおっしゃっていただき、この交流拠点がもっともっと有効活用できますようご協力賜りますようよろしくお願い申し上げまして、答弁とさせていただきます。
○議員(9番 吉原美智恵君) 議長、9番。
○議長(荒松廣志君) 吉原美智恵君。
○議員(9番 吉原美智恵君) そうですね、本当にわたしも町民さんからこのことは「ほんに公民館やなんかに、集会所に避難するやになってるけど、大丈夫だかや」という声を聞いて、わた しもはたと質問することなりました。わたし自身もまさか大きな地震は来んと皆さん思っておられると思いますけれど、案外阪神大震災のことが出ましたけれ ど、神戸だって本当は凄く一番安全な場所だと言われてきたんですね、ずーと、何もなかったから事件がそれまでに。ですから、本当に結構真剣に考えていかな いといけないんじゃないかとは思うんですけれど、確かに物理的に全部を耐震したり、耐震建設をしたりはできないと思います。ただ重要なところと一番古いと ころ、そこは考えていかなければならないと思うんですけれども。
そ の中でも中山公民館が、昭和49年ですね。で、そこは投票所にもなっていますけれど、その辺はどうなのか。それから避難所として上げてあるところで、今は もう使われていないような場所もあると思いますので、この19年度の避難所及び避難の方法に関してはたぶん更新されるのじゃないかと思いますが、その辺は いかがでしょうか。
そ れから、そうですね。もう一つですね、参議院選挙が間近に迫っています。投票所のところですけれど、あ、ごめんなさい。国政にうといもので、あ、間違えま した、衆議院選挙がまじかに迫っております。それでですね、光徳小学校の事例なんですけども、段差がありまして、お年寄りが投票に行くときに大変だった と。で、これまでは案外近くの人が寄り添っていけたんですけれども、この投票所が少なくなったために、知り合いと一緒になることもなかったりもしますし、 で、たまたま見かけた方が、手を差し延べて上がってもらったという経過があるみたいですので、投票所に関しては、バリアフリーをすぐ工事ができるわけもあ りませんので、段差を解消するために段をつけるとか、なんか板を入れるとか、そういうふうに投票所に関しては、そういうバリアフリーに関しての対策も立て てもらえたらと思います。実際に皆さんが不便を感じてるかと思います。どうしても古い建物が多いですので、その辺の考えていただきたいと思いますが、どう なんでしょうか。
そ れから、道の駅に関してです。道の駅はわたしも3回くらい行きました。で、政務報告で、6月の定例会議会の政務報告に対してですね、入場者数約5万6千人 にあったという、売上げも2,500万円あったいうことは、順調な滑り出しとは思いますけれども、わたしが言いましたのは、ずっと前からこの計画のとき に、担当課長はご存知かと思いますけれども、道案内の誘導、それから看板の整備、ゴールデンウィークにたくさん来られたのに、チャンスを逃したではないか と、そういうふうに考えますが、どうなんでしょうか。看板は昨日見ました。大きい看板ができておりました。ただ残念ながら、大きい看板に、わたしのイメー ジは、まあこれはわたしの意見ですからそれは皆さんどうか分かりませんけれど、大きい看板に大山町の名所、旧跡がぼっとあるのかと思ったら、地域周辺が大 きいんですね。だからミルクの里もあったり、トムソーヤ牧場があったり、いいんですけれど、何か大きくて大山町の本当の名所が分かりやすいのかなと、でも これできてしまってますので、確か何百万掛かったと思うんですけれども、もしか古びて塗り替えがあるときがあればとは思いますが、分かりませんがそんな感 想を持ちました。
そ してその中に写真が8コマ入っています、名所の。で、その中、そういう看板を作るときにどういう討議をされたのか分かりませんけれども、残念ながらおんな し、わたし別に大山はとても有名です。もの凄く有名です。でも大山寺が4コマあって、大山関係が。で、みるくの里が1コマあって、あと3コマだけが大山町 内の名所があったんです。なんかそれももったいないなと思って、もうちょっと写真で紹介するなら、大山は1箇所にして、あと、例えば名和神社とか、中山の 名所旧跡で凄く立派な退休寺もありますし、そういうところをもう少し紹介を広くしたげたら良かったかなーと、これは後ろ向きの意見なので、あまりいけない か分かりませんけれども、わたしはそう思いました。それで、行って見ますと情報コーナーがあります。そこに昨日は人がおられませんでした。もしかして常駐 していないのかなと思います。その辺も、本当に誘導ができたのかなと思いますが。
そ れからですね、まだ行って感想がありますので、店員さん、今研修されるといいましたけれど、もう早く研修していただきたかったなと思います。というのは、 情報を求めようと思ってちょっと聞かれたときに答えられる知識がないと大山町の歴史とか、そういう歴史とか、また大山町内の誘導する場所、こうですよ、あ あですよといわれる人がおられないと、店員さんでも聞かれたら答えられるぐらいになっていないと不便だと思います。大きい目玉の電気掲示板みたいなもの で、最新の観光案内してるんですけども、あれは食堂の入りがけの左上にぽっとあってなかなか目が届かないというか、もう食堂も混雑してますからバタバタ と、たいしてあの掲示板を見てる方おられませんでしてね、その時は。そういうのも何だかちょっと気になりますね。もうとにかく店内が狭いということもある のかも分かりませんけれども、少しもったいないなという気がします。で、観光案内に関してもパンフレットはいっぱい置いてあります。けども町内の地図も ちょっと置いてありますけれど、あまり目立ちません。
そ してあと、せっかくですので、まあ前は自転車の道路って言いましたけれど、それもまだ自転車コースができていないということですので、あとは観光の知識を 持ったタクシーの運転手さんを用意されて観光タクシーとか、そういうものが置いてあるとか、そういうことも目指していかれないと、大山町で留まってもらう ということはなかなかできないんじゃないかと思いますが、まあそれは中高年のお金を持っておられる方に限られるか分かりませんけども、自分で運転して迷っ て行くよりは、そういう観光の大山町の歴史とか場所とかよくご存知の運転手さんがおられてそこで観光タクシーを使って、乗りあってもいいですよという感じ で案内していくとか、それから今テレビなんかでは、観光地では人力車なんかも流行っていますね。そういうものを置かれてそこでまた雇用が生まれますし。 で、人力車で御来屋の町内を歩いてもらうとか、お魚センターに行くとか、まあ人力車でどこまでいけるか分かりませんけれども、自分が迷っていくよりはいい のかも分かりませんし、そういうことを早く手配しないと、結局人間って1回行って「ああこれか」と思って来られない方もおられます。ただメニューに関して は一生懸命、努力されてどんどん新しいメニューができてるみたいなので、それは買いますけれど、その辺のところは、継続してやっておられますのは課長です ので、詳しいことは課長にお尋ねしてもいいかと思いますが、よろしくお願いいたします。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 吉原議員さんの再質問ですけども、それぞれにこれまでの経過であったり現状であったり、また詳細をという内容でございますので、防災の関係、道の駅の関係、それぞれの担当課の方から説明、答えをさせていただきます。よろしくお願いします。
○議長(荒松廣志君) 総務課長、田中 豊君。
○総務課長(田中 豊君) それでは避難場所の関係で質問にお答えしたいと思います。まず中山公民館ですが、49年建設ということでありますが、耐震診断がしてあるということで大丈夫ということで報告をいただいております。
そ れから避難場所の見直しについては当然古くなったりということもございますので、指定の見直しは随時考えていく方向でおるところであります。それと光徳小 学校の体育館でまあ投票所指定しておりますけれど、町長町議選挙の中で、かなり段差があるというご指摘をいただいておりますので、職員の方にバリアフリー 対策をするように指示をしているところであります。以上であります。
○議長(荒松廣志君) 大山振興課長 福留弘明君。
○大山振興課長(福留弘明君) 続きまして道の駅に関連しましたご質問にお答えをしてまいります。
まず道案内とか誘導の看板ということでございまして、たまたまわたし手元にそのデザインの時の校正を持っております。今これを見ておりまして、ご指摘の事 項、ご指摘のとおりでございますが、まあいろいろ見解はございますでしょうが、高速道路に設置する案内看板でございますので、自分のまちの案内だけを載せ るというのは、お客様の方からしますと、やはり手近なそう遠くない隣接している観光名所等は掲載した方が親切であろうかという判断をいたしています。それ と写真8コマというご指摘がございまして、その中に確かに大山が4コマございます。そしてみるくの里ではなしに、香取村、香取のミルクプラントでございま したけれど、あの限られたスペースでございます、どういったところを案内していくのか、クローズアップしていくのかというところで、今後変更も考えていか なきゃいけないと思いますが、載せている写真が、大山の山頂とスキー場と大山寺と大神山神社の奥宮ということでそれぞれ国の史跡ですとか、重要文化財です とか、あるいは年間何十万人のお客さんが来られるような本町の特長的なところをピックアップしたものということでご理解いただければと思います。
それと道の駅の運営の中で従業員の教育、特に情報提供の方とかあるいは情報コーナーに人の姿が見えなかったとか、そういったご指摘がありました。この点に つきましては、私も全く同感でございまして、情報提供、町長が答弁の中でも申しましたが、情報提供機能の更なる充実というのは、この道の駅、大山町観光交 流センターとしての急務であろうかと思っております。常々、こちらの方の体制強化といいますか、より従業員のスキルアップにつきましては、公社の方にお願 いをしてきておりますし、今後もこの分野に関しまして力を入れていってもらうように公社の方指導してまいりたいというふうに思います。
あと観光タクシーですとか、人力車とかというご提案もいただきました。まあ道の駅でございますので、なかなか皆さん車で来ておられますので、観光タクシー というのは需用の問題でここでの展開というのは難しいかと思いますが、人力車を含めまして、そういったいろいろな観光手段、案内手段を提供するということ は、大変重要なことだと思いますので、そういったことは観光商工課とも連携を取りながら検討してまいりたいと思います。以上です。
○議員(9番 吉原美智恵君) 了解しました。終わります。
○議員(4番 杉谷洋一君) はい。議長。皆さんおはようございます。昨日は西尾議員が朝一の元気のいいところで質問をされました。その後、竹口議員も若さでいっぱいの質問だったと思います。まあ、今日はちょっとお疲れが出ておりませんけれども私も先ほど議長が言われたようにですね、熱く今日はやりたいと思いますので、ひとつ、私もですね、今回初めてこういう場に立たせていただきまして、大変、本当緊張しております。うまく質問がいい具合にできるんだろうかと、議会の色々な細かいような言葉があったりしてですね、この業界の言葉がですねあまりうまくしゃべれませんけれども、市民感覚でものを言っていきたいと思いますので、ひとつその辺をですね、みなさんよろしくお願いいたします。
昨日ですね、同僚議員のですね、先輩議員のもの凄いパワー溢れる、町長に対するエール、凄かったですね。私びっくりしました。私もですね、そこまではないんですけれども軽くですね、町長にエールを送りたいと思います。
今回の選挙はですね、森田町長からしまして、大変町を二分するような大変な選挙ではありましたけれども、沢山の町民からのご支持、支持をいただかれてですね、森田町長が町長に就任されまして、本当におめでとうございます。町長はですね、そういう選挙の公約の中で住民対話やあるいは住民視点の軸足を置くというようなことをですね、一生懸命語っておられました。それに対してですね、住民もですねやっぱりこれからはトップダウンではなくして、やっぱり住民のですね、声をですね、本当に町政にですね生かしてもらえるのかなとも、そういう期待の中で、大多数の町民はですね、森田町長を選択したかと思います。まあ今後ですね、大山町のトップリーダーとして一生懸命町民のために働いていただきたいというふうに、私思いますので、まず、よろしくお願いいたします。
そこで、今日はですね、町長に2項目、教育長に1項目を今日は伺います。昨日ですね、岩井議員の方からですね、大山診療所問題というような質問があって、町長も一生懸命答弁なさっておられました。まあ私もですね、昨日にまた引き続いてまた、同じ事がですねあろうかと思いますけれど、どうか町長、私にではなく住民に対してのご回答よろしくお願いいたします。
町長はですね、もう既に町長ご承知のようにですね、この大山診療所はですね、平成16年に旧大山町が古くなった診療所の建物を解体してですね、巨費を投じて最新式の医療機器のCTなどをそろえた入院ベッドの19床のうちですね、9床を介護医療ベッドとして、まああと10床をですね、入院ベッドとして近代的な診療所としてオープンして、しました。当時、芦田先生には病院経営も含め、ある意味ですね、個人病院的な診療所として地域住民に慕われ、あるいは頼りになったりして、私たち住民も、本当に安心してですね、通勤や入院ができ、大変お世話になりました。住民にとっても、すぐに入院ができ、また冬場の通院困難な時でも緊急避難用のベッドがあり、家族や患者、共に安心できる診療所でした。芦田先生が退職された後、旧大山町出身の岡田先生に通院、往診、または、入院のお世話になっていましたが、また2年半で辞職されました。引き続いて島根県の方から田中先生に来ていただいて、入院ベッド19床はですね、閉鎖の条件で、通院だけの診察をしていただきましたが、今回、突然の辞任ということになりました。現在非常勤医師として、防災無線等でもご案内してもらっておりますけれども、非常勤医師として、前にお世話になった芦田先生と、旧大山町の菅先生に診察をしていただいておるところでございます。大山診療所の周りにはですね、病院もなくおよそ7キロ離れた大山寺や香取から通院される患者もおられます。特に冬場の通院は大変苦労されております。また、この病院が閉鎖でもなればこの地から更にまた6キロばかり離れた大山口の病院の方にも通院せねばなりません。移動手段として交通、大変な問題も絡んでこようかと思います。
医師不足はですね、この田舎、都会を問わず、最近大きな社会問題となっております。特に山間僻地、離島ではですね、さらに深刻な問題となっております。過酷な勤務条件の一つも、一つも、一つの要因かと思います。近くではですね、鳥取大学の医学部の救急救命センターの医師が体力の限界等ですね、などでですね、一度に4名の医師が辞職されたことは皆さんも記憶に新しいかと思います。今回同じ診療所でもですね、名和診療所の場合は、今年の4月に前任医師が退職され、すぐその後、鳥取県のほうから医師が派遣されています。何故大山診療所はどうかなと思うわけなんですけども、この、大山診療所はそういう通院、通院患者や地域住民は大変不安を抱いております。医療、福祉、保健、これはですね、行政のですね、私は大きな責務だと思います。地域医療について、どのように認識されているのか、大山診療所のまた、今後の取組みについて町長に伺いたいと思います。
○議長(荒松廣志君) 答弁。町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) おはようございます。今日の一番バッターの元気な杉谷議員さんの声に負けないように(「ありがとうございます」というものあり)これから大きな声をしていきたいと思います。まず、地域医療をどう認識をしているかとのことでございます。
○議長(荒松廣志君) 傍聴者の方、携帯電話は切っていただきますようにお願いします。更にあの、帽子は取っていただけませんでしょうか。女性はいいですか。
〔「この帽子?女性はこれは帽子でない、これは服ですよ」という声あり〕
○議長(荒松廣志君) はい、失礼しました。
○町長(森田増範君) それではもう一度、心改めまして、杉谷議員さんの質問にお答えをさせていただきます。まず、地域医療をどう認識をしているかとのことでございます。
〔携帯の音、「持ち込み禁止だで」「持ち込み禁止ですぞ」という声あり〕
○議長(荒松廣志君) 携帯は、原則的に持ち込み禁止ですので。
(再度携帯の音あり)
○議長(荒松廣志君) はい、継続してください。
○町長(森田増範君) 今から約30年前の地域医療研究会において、『地域医療とは保健予防や疾病治療といった包括医療を、地域住民に対して社会的に適応し実践すること』と定義されております。すなわち、医師および医療従事者は、地域住民全体の幸福を常に考えながら医療活動を行うことが求められるわけでありますが、その反面、地域住民は医師及び医療従事者が良好な労働環境で医療行為ができるよう、地域全体で支えていかなければならないと感じております。
本町におきましては、名和、大山、大山口の3診療所が、公的医療機関として保健・福祉行政とも密接な連携を図ることができますので、まさに予防と治療とを兼ね備えた包括医療の拠点として、大きな役割を担うことができるものと考えております。
このような認識のもとで、大山診療所の今後の取り組みについて、現在の私の考えをお話させていただきたいと思います。昨日の岩井議員さんの質問でもお答えいたしましたとおり、やはり、大山診療所の存続のためには、外来診療だけでも担ってもらえる固定医を早急に確保しなければなりません。当面の取り組みとしては、大山町にゆかりのある医師を中心にリストアップしながら、赴任の可能性を探っておるところございます。また鳥取県にも自治医大卒業の医師派遣を要請してまいりたいと考えています。
大山診療所2階の入院病棟の利活用につきましても重要な課題であると認識しておりますけれども、過去の医師探しの経過を踏まえますと、外来と入院の対応が可能な医師を確保することは人材的な面、財政的な面において極めて困難ではないかと感じています。まず、固定医確保に努め、多くの町民の皆さんに納得いただける活用方策を検討し、お示ししたいと考えておりますので、ご理解を賜りますようのどうぞよろしくお願い申し上げます。
○議員(4番 杉谷洋一君) はい、議長。
○議長(荒松廣志君) 杉谷洋一君。
○議員(4番 杉谷洋一君) 先ほど町長の方からるる回答をいただきました。そこで再度質問さしていただきます。
じゃあ、現在、何かこれを聞とりますとですね、私も先ほど、名和の方には新しい鳥取県の先生が来られておるということを申しました。そういう中では、これは自治医科と、自治医科大学という、そういうところに勤務する先生、大学を出られた先生がですね、勤務されておるという派遣要請をしたいと考えますとかいう答弁でございました。町長、本当にですね、やっぱりこれはですね、現在本当にどの程度一生懸命やっておられるのか、やっぱり、私、そこに住んどるもんだないとですね、この問題ちゅうのはですね、まあいいわ、大山の山の方だから投げとけ、と、そういうことじゃ困るわけでして、現在本当にどの程度のことをですね、町長、一生懸命頑張って、できることならわたしはこれについても出会ってですね、町長、はっきり言ってですね、県知事にこの大山町の置かれている地域性とか、大山町このように困っているんですよと、やっぱり一生懸命言う姿でですね、県の方もですね、よし分かった、じゃあ大山町にもう1人でも医師を送ってやろうと、派遣してやろうということになりはしないかなと思うわけでして、町長、もう一回その辺のですね、意気込みと言うか本当にどの程度、あるいはまた、この医療をですね、ただ、将来的にはですね、考えながらと、まあ政治家は、誰もそんなこと言いますよ、適当な事を。私はそれが今の日本の政治を駄目にしているとあると思うんですよ。だからやっぱりそれは、いつか大体どれくらいところまでにこういう目途を立って、私はやりますとか、あるいはこの場でわたしから思えば、せめて、今日明日にはこれを解決してくださいとは言いたくありません。
が、しかしですね、やっぱり年度3月ぐらいまでにはですね、はっきり目途を立って、固定医もいなければいないなりに、あるいは、昨日、岩井議員も質問もあったんですけども、じゃあ2階をどういう具合に活用していくかということをですね、本当に真剣にですね考えていただきたいと思います。再度よろしくお願いします。すいません。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) はい。熱いエールを送っていただいとります。昨日も岩井議員さんの方にもお示しをさせていただきました。大山診療所につきましては存続に強い思いを持っているということは、昨日も話をさせていただきました。地元のご縁のある方々をたよりに、医師の方に出会わせていただくような努力をしたり、色々多方面には手を広げておりますけども、まだ目途が立っていないというのは現実でございます。
私も旧大山町の出身でございまして、前の診療所、そして現在の診療所、ずっと関ったりしております。その意味もよく感じておりますし、住民の方の声もよく感じております。その中でも、厳しい状況があるということではございますけれども、先ほど杉谷議員さんの方から心強いお言葉がございました。一緒に知事の方に出会ってでもですね、可能性があるということでございますれば、是非とも私と一緒に出会わしてもらって、その扉を開かせていただけたらと思いますんで、色々とまた、ご支援を賜りますようよろしくお願いいたします。
○議員(4番 杉谷洋一君) はい、議長。
○議長(荒松廣志君) 杉谷洋一君。
○議員(4番 杉谷洋一君) はい、大体理解できました。そこでもう一つお尋ねしたいんですけど、例えば、ホームページや何かで、永久、永住してもらってですね、医師活動してもらうというやなことはできないもんかなというふうに思います。わたし以前テレビを見ておりましたら、長崎県の五島列島というところで、田舎に住んでみたいという、そういう先生がおられて、医師活動しておられて、大変住民に親しまれておる医師でありました。この辺りのこともですね、できはしないかなと思うわけなんですけど、そこにはまた、色々ですね、また、いろんな問題も沢山含んでおるかと思いますけど、この辺りの、うちの本町としてのですね、医師探しということはですね、どうなさってるのですか、どうなっていますか、お尋ねしたいと思います。で、最後の質問にさしていただきます。
○議長(荒松廣志君) 答弁。
○町長(森田増範君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) はい。ホームページ、あるいはインターネットということなんだろうなと思っておりますけれども、前回、岡田医師が辞められた後に新しい医師をということで、前山口町長の方で、インターネット等を通じての医師の求められたということ、事例もございます。どうするかなあということで担当課の方とも検討したり、しておりますけれども、今は現在はその事をしておりません。するのかしないのか充分検討してみたいなと思っておるところでございます。色々ないい面、そうじゃない面ございますので、この点については少し検討させていただきたいと思っておりますのでよろしくお願いします。
○議員(4番 杉谷洋一君) はい、議長。
○議長(荒松廣志君) 杉谷洋一君。
○議員(4番 杉谷洋一君) はい、了解いたしました。じゃあ頑張ってください。
続きまして、これもですね、大変な問題で頭が痛いところなんですけども、大山町の交通体系について町長にお尋ねしたします。これはですね、本当、路線バスの大幅な減便や、縮小はですね、高齢化社会、あ、高齢化や核家族化が進む中で特に高齢者や、交通弱者には肉体的、精神的に苦痛を与えています。現在車の運転ができていても、わたしもそうなんですけども、高齢化を迎えやがては運転ができなくなります。買い物や病院に出かける時にはですね、大きな不安材料にもなり、わたしも、ま、今からでも、そういう人も沢山おられます。心配しておられる人も。
そうなればですね、若者を含め地域住民が安心して住める都市部への人口流出は必至であります。本町の定住化構想に逆行するだけではなく、やがて過疎化に更に拍車が、をかけ、集落の崩壊につながっていこうかと思います。近年、全国各地の市町村では、マイカーの波に飲まれ、バス路線の廃止、減便が行われています。審議会や対策会議で交通体系の整備が図られています。本町の地形を見ると、かなり、広範囲に集落が点在し、高齢者や学生など、自家用車が利用できない方のこう、移動手段が困難になっております。加えて、公共交通は採算性が非常に悪く、維持が厳しい状態であります。大山地区では平成19年10月、路線バスダイヤル、改正に伴い、県の運行交付金、補助金ですかね、が、佐摩、米子便の特に大山口から米子間が廃止されまして、そこで、利用者や住民が立ちあがって、佐摩、米子便の復活を要望し、今日に至っているわけなんです。本町の高齢化が進む中、公共交通対策は、ただ、市場原理だけでなくして、やっぱり、住民の立場に立った社会政策であろうかと思います。交通弱者が充実感を実感でき、また、生き生きとした人生を歩む環境づくりには地域の活性、また、地域の活性、歩み寄る環境づくりに、地域の活性化にもつながってこようかと思います。
そこで、町長にお尋ねします。一部は改正、改善はされておりますが、佐摩、米子便の直行運転の改善、ちょうど米子の一番外れ、淀江町の今津というところなんですけども、今津までは、バスがきちんとあるわけなんですから、そこからですね、全部とは言いませんよ、今度は回送という前の行き先をですね、変えてですね、安原、妻木、稲光という定期バスが止まるところはね、突破してですね、大山口の駅に行くわけなんです。で、駅にいきたら今度は、香取、草谷行きちゅうことでですね高校生、バスから降りたお客さん乗せてですね、走っています。何かその区間がですね、回送ということでですね、なんかもったいないような気がする。これはですね、補助金の関係があるかと思います。私もよく分かりませんけど、その辺りのこともちょっと町長に聞いてみたいと思いますし、また、路線バスの乗車率の対策はどうなっているか。確かにね、こういうその補助金、米子市あるいは日吉津とですね、割合を計算する時ですね、乗車率もですね、が、加味されるということが、聞いておりますので、そうすればやっぱり高校生にですね、通学補助金、これは、大山だけでなくして名和や中山の学生が、子育て支援も絡む意味からしてでもですね、学生にいくらかの補助金を出したら、というやなことも考えるわけなんですけれども、この辺りのことについても町長にちょっとお尋ねいたします。
また、巡回バス、路線バスのあり方について、これについてもですね、私は専門家や住民代表、利用者の代表、ただ単にですね、あて職みたいなもんを充ててですね、これを何とかしようでなくして、本当にですね利用する人の、を入れてですね、しっかりした議論をしながら、社会政策としてですね、交通対策審議会を設置すべきではないかなというふうに思うわけですけど、町長のご所件をお願いいたします。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) はい。それでは、2つ目の大山町の交通体系についてということにつきまして、お答えをさせていただきたいと思います。通告のございましたよりも少し踏み込んだ質問もございました。そのことについては次の機会で質問させていただきたいと思います。準備をさせていただいたものをまず、お答えさせていただきたいと思います。
本町の交通体系の中でも、特に大山地区の路線バス対策についてのお尋ねにお答えいたしたいと思います。
まず、1番目でございます佐摩、米子間の路線バスの直通運転についてでございます。現在、この間のバスは直行と乗り継ぎを含めて、上り下りとも4便でうち1便が直行便で運行しております。そして乗継便は大山口駅での乗り継ぎとなっております。この乗り継ぎ便を直行とするためには米子市や日吉津村と協議をする必要がございます。直行便とした場合には、この路線の運行によって新たに生じる全体の赤字部分、これを路線沿線の自治体で距離に応じて負担しなければならないことになっております。
このことから、特に佐摩、大山口間の乗車率が低いことを考えれば、利便性だけを考えてすべての便を直行便にして、他の自治体に負担をお願いできるのか、今後協議を重ねながら検討して参りたいと考えております。
二つ目にございます乗車率向上に向けての取り組みでございます。現在特にこれといった秘策というものがないというのが現状でございます。公共交通の必要性を広報して、広く伝えて地域の交通を守るため地域住民の皆さんの積極的な利用をお願いしたいと思っております。
3番目にございます町内バスのあり方を検討する交通対策に係る審議会についてでございます。現在の巡回バス、路線バス、その他この路線以外に住む高齢者の方々、そして病院へ通院される方などを含めた交通手段の確保については、今後、現状、そして課題を関係者、関係機関の住民の皆さんと一緒になって検証をして考えていかなければならないと理解をしております。以上で答弁終わります。
○議員(4番 杉谷洋一君) はい、議長。
○議長(荒松廣志君) 杉谷洋一君。
○議員(4番 杉谷洋一君) はい、先ほど、はな、聞かしていただきました。まあ町報等で早くバスに乗ってくださいよとか、或いはただ単に将来こういう審議会を考えますよとか、そしたらいつまでたっても、100年経っても一緒じゃないですか。やっぱこの辺りにですね、やっぱ誠意ちゅうのをですね、きちんとはっきりするところが特に町長、トップとしての考えじゃないでしょうか。もう一度ですね、私ちょっと急にですね、通告にもなかったんですけど、例えばですね、乗車率を上げるには、高校生あるいは病院に通勤、通院されておるお年寄りとか、あるいは現在、パスもなく定期もなく米子までですね、実際勤めをしておられる人もおられます。その辺りのことも考えたらですね、何が手立てはありませんか。ただ町報に「載せときます」ただ単に「審議会を今後考えます」、それじゃあね、わたしはもう一つ、もう一つその辺の話を聞かしていただきたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) はい。先ほどの、最初のご質問の中で、一番目の補助金関係といいますか、そういったちょっとご質問ございましたので、その件について分かるようでしたらば、担当課のほうから少しお答えをさせていただきたいと思います。
先ほど再質問でございました審議会等についてやろうと思います。私も交通の関係につきましては特に、大山町、旧大山町のこう、路線バスということだけではないと思っておりまして、特に高齢者がどんどん増えつつあります状況の中で、中山であっても、名和であっても、大山であっても、本当にいよいよ車に乗れなくなってきたときに、どうするのかなという不安を本当に沢山の方々が持っておられます。そういう現状を把握したり、また、現在、福祉の方で取り組んでおります福祉タクシーであったり、外出支援の取り組みであったりする中でも、これもう少し、対応がなかなかしづらい状況もあったりということも出て参っております。おっしゃりますように、今すぐということで、答弁はできませんけれども、そういった様々な状況を把握する中で、大山町一円の交通の取り組みについて総合的な、交通の取組みについて検討していかなければならないと、いうことについて深く思っております。いずれそういったことに対する取り組みをして参りたいと思っておりますので、ご理解をお願いいたしたいと思います。
○議長(荒松廣志君) 企画情報課長、野間一成君。
○企画情報課長(野間一成君) はい。路線バスの補助金の関係でございますが、先ほどらいありましたお話ですが、路線バスの補助金はバスの路線の始点から終点まで1人の人がずっと乗られる、これが乗車密度が1でございます。で、お話がございました佐摩、米子間のバスにつきましては先ほど答弁で申しあげましたように、佐摩、大山口間の乗車の密度が低いという実態がございました関係で、19年に見直しをさしていただいたところでございます。で、ただ、そうは言いましても、米子に行く便がないと困るという実態もございましたので、今まで一つであった佐摩、米子間のバスを、二つに分けて、大山口までが一つの路線、それから、大山口から米子までが路線という格好で、別の路線にした関係でその乗車密度を確保する施策に変えたわけでございます。直通で行けるのがそら一番便利だと思いますが、まあ全てできることが一番なわけですけども、せめてこれだけでもしてその確保しているということでご理解をいただきたいと思います。
○議長(荒松廣志君) 福祉保健課長。
○福祉保健課長(戸野隆弘君) 通院に関る、医療機関への通院に関る助成ということでありましたけども、現在行っておりますのは、人工透析患者、通院費助成ということで、これは透析が必要な障害者の方の通院費を助成という主旨で、公共交通機関の交通費の通院された回数、1/2と、いうことで制度を町で持っております。また、もう一件、小規模作業所等に通われます、小規模作業所等に通われます障害者の通院費用の助成、合わせて精神疾患で医療機関に通われる方の通院費助成ということで、これも公共交通機関の1/2と、いうことでこれも町で制度を持っております。そのほか、先ほど町長のほうからもありましたように、外出支援、福祉タクシーの方でそういう方々の交通の便宜を図っているというところであります。
○議長(荒松廣志君) 杉谷洋一君。
○議員(4番 杉谷洋一君) はい、議長。確かにですね、わたしもですね、バスもですね、ただ単にですね、バスの回数をもっともっと増やしなさいとか、全然言う気はありません。やっぱりこの大山町のですね、財政を考えた場合、本当にですね、現在走っているバスもですね、空気ばっかりを運んでいるバスもあります。そこら辺をですね、やっぱり住民とね皆さんが一緒になって考えていくところにですね、またこの交通問題、例えば路線バス、あるいは巡回バスも含めてですね、本当にもっと利便性のいいバス体系をですね、作っていく事が、わたしは大山町の今後だと思いますし、また、その、今の米子市とのですね、補助金のですね、話し合いでもですね、やっぱり大山町もですね、もっとね、これおっきい大山町ですのでね、自信を持ってですね、米子市あたりとね、どんどんどんどん交渉に行くべきだと思うんですよ。ただ、米子がそういわれたから米子は市だから、大山町は町だから。そんなちゃちい話、大山町のほうが偉いんだというそういうファイトの元にですね、やっぱり今後大山町もやっていかにゃですね、なんでも控えめにゃね、それはそれはで押しやられてしまいには熊が出る大山町にはなりはしないかと、私は心配するんですけど、もう一度よろしく答弁お願いします。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君
○町長(森田増範君) はい。力強いエールありがとうございます。自信を持って、元気を出して交渉はしてみたいと思いますので、一つよろしくお願いします。それから、行政と住民と一体となって考えていくということでございます。わたしも同感でございまして、先ほど申し上げましたように、何らかの検討をする審議会になるのかと思いますけれども、立ち上げる中で、そのような思いも含めてとり進めていきたいと思っておりますので、よろしくどうぞお願い申し上げます。
○議員(4番 杉谷洋一君) はい議長。
○議長(荒松廣志君) 杉谷洋一君。
○議員(4番 杉谷洋一君) はい。了解いたしました。頑張ってください。
次に学力テストについて、教育委員長にお尋ねいたします。全国の学力テストの去年の結果はですね、既に本町でも学校別ではなく、町全体の、としてですね、町報に公表して、されております。わたしはですね、全国この学力テストの学校別結果の記事がですね、今月の6月5日の日本海新聞に掲載され、記事の内容は、大見出しにですね、「保護者67%が公表賛成の見出し」が目に留まり記事を読んでみました。
記事の内容は教育委員会が86.7%が、公表すべきではない。また保護者の67.3%が公表賛成で、保護者の賛成理由にはですね、学力の向上、学校教員の責務、学校選択の基本情報などでした。これはですね、規制改革会議の調査であります、政府の。わたしはですね、保護者と教育委員会とのこの意識の差が非常に大きいと驚きました。記事に掲載してはありませんでしたけど、政府の規制改革会議の調査において、教育委員会の見解は、学校の序列化や、競争につながる、公表しなくても指導法の改善に役立てる事ができるなど、でして、だけど、既にですね、このことはインターネットでもですね、公表してあります。
今回の調査に対してですね、私は学力だけに目を向けてですね、大山町、国語の成績が3年生成績良かった悪かった。そういう問題ではなく、一喜一憂するんではなくしてですね、今回の調査結果の項目、調査の項目にもありますようにですね、児童生徒の生活習慣や学習習慣、これが、もあったはずなんです。隣のおじさんおばさんにあいさつできたか、朝ちゃんとご飯食べたのか、あるいは一生懸命、自分もが、勉強しとるか、とか、色んな事がですね、とにかく今思い出せば、思い出せませんけど心の中にあります。まあこういう、問題を掘り下げ学校と保護者の信頼関係によりですね、情報を共有化を図りながら人間形成を、の活用に図るべきだとわたしは考えます。
また、将来の大山町を担う子供たちをですね、大きく育てるためには、学校、保護者、地域がそれぞれの領域を侵すことなく、連携を深める事が不可欠とわたしは考えます。そこで本町の学力テストの取組み、また、開示請求の取扱い、及びテストの結果をどのように活用されているのか教育委員長に伺います。
○議長(荒松廣志君) 答弁。
○教育委員会委員長(伊澤百子君) はい。
○議長(荒松廣志君) 教育委員会委員長、伊澤百子君。
○教育委員会委員長(伊澤百子君) ただいまの杉谷議員の全国学力学習状況調査について本町の取組みや、開示のあり方、調査結果はどのように活用しているか、とのご質問にお答えをいたします。
初めに、通告書にありました「全国一律学力テスト」一般にこういうふうに言われますが、正式には「全国学力・学習状況調査」と言いますので、この表現を使わせていただきます。
平成19年4月から実施されていますこの全国学力・学習状況調査ですが、今年度で3回目というふうになります。今年度は4月21日既に実施をされました。
調査対象は、全ての小学校6年生、中学校3年生ですので、本町におきましても、小学校6年生と児童、生徒のすべてが参加しています。
調査結果につきましては、現在、国においてまとめて採点、分析作業が行われており、8月の下旬頃には本町分が町の方に回ってくるかというふうに思っております。調査結果の取り扱いをどうしてるかということで、これは昨年の分の対応をもとにご説明をいたします。
調査結果は、教科が国語と算数、中学においては数学の2教科のみですが、その平均正答率、正答・誤答、誤った答えの傾向、その後の生活実態や学習への意欲などの質問調査が、今議員さんがおっしゃった細かいところまで、いろいろと出ております。また、町全体のものと各学校のものとが明らかにされています。
この数字でいただいた結果をもとに、各教科の学力と、学習状況、意欲、その子の生活実態との関連などを独自に町としても分析をいたしまして、本町全体の傾向や課題をまた各学校ごとの傾向や課題を把握をいたしまして、また県と比較してそれはどうなのか、全国と比較したらどうなのか、また小学校としてはどうなのか、中学校としてはどうなのか、といったようなことを整理をいたしまして、教育行政におけるいろいろな施策に少しずつ反映させてきております。また各学校もこれを中心に自分の学校の結果を同様に学校として分析をいたしまして、教育指導や教職員の研修にしっかり生かしているところです。
調査結果の公表につきましては、基本的な考え方として、町全体のものは町民全体に対して教育委員会が公表をし、学校ごとのものにつきましては保護者の皆さんに対して各学校が独自に公表をするというふうにしております。町の教育委員会の公表は、広報「だいせん」、今おっしゃいました広報「だいせん」にかなり詳しく二月にわたって概要を掲載するとともに、町のホームページにおきましても非常に詳しく公表をしているところです。ご覧になった方もたくさんいらっしゃるかと思います。
昨年、学校別の結果につきまして公開すべきかどうか、県レベルで大きな議論になりました。本町でもいろいろと議論をいたしましたが、町の情報公開条例にもとづきまして、情報公開の請求があった場合でも、学校別の結果は公開しないことにしております。先ほども申し上げましたとおり、各学校は主体的に地域やPTAに公表して、既に公表しておりますので、国との約束事項として、教委育委員会が独自に学校ごとの結果は公表しないことになっておりますので、開示の必要性はないものと判断しております。
またしかしこのことにつきましては、また今後教育委員会で検討していくこともあろうかというふうに思っています。活用につきまして、先ほども述べましたとおりですが、各PTAにおきましてもこの結果を元に学力向上のためにも基本的な生活習慣が非常に大切であるということを再認識していただきまして、各家庭でノーテレビデーを設定するなど、各戸独自の取組をしていただいているところです。大山町教育委員会では、こうした学校での取組状況、進捗状況などを把握しつつ、より質の高い教育の実践に取り組んでいくつもりですのでよろしくお願いいたします。以上です。
○議員(4番 杉谷洋一君) はい、議長。
○議長(荒松廣志君) 杉谷洋一君。
○議員(4番 杉谷洋一君) 先ほど委員長さんの方からお話いただきまして、まあ子供はですね、本当に大山町の宝ですので、今後ですね、本当に大事にですね、扱って、ガラスでも扱うような感じで扱ってもらってですね、大事に大事に伸ばしていただいてですね、やっぱり道路とかね、橋とかちゅうのはすぐ予算つけても、ああよかったな、すぐ分かるんですけども、教育ちゅうのは本当に地味な社会で、10年、20年経ってこそ、ああ、本当にこの子供たちが大山町で育ったんだなというのは、私はですね、やっぱりね、学校とかこういうところにですねお金を使うちゅうことはね、大事だと思うんですよ。すぐには効果は出ませんけど、やがて将来大山町を背負っていく子供たちのですね、沢山育ってこそ、本当にこの大山町はですね、我々は今度はそういう子供たちにですね、みてもらわにゃいけんじゃないですか、大山町を。ということで、更に一層元気を出して取り組んでいただきたいなというふうに思います。まだ議長、時間はありますか。
○議長(荒松廣志君) まだあります。
○議員(4番 杉谷洋一君) 大丈夫ですか、はい。じゃあ最後に、もう最後の質問を町長にいたします。これは…。
○議長(荒松廣志君) 杉谷議員、通告は教育委員会委員長ですので
○議員(4番 杉谷洋一君) 難しいことでないんだけども、まあすんません。
○議長(荒松廣志君) できません。
○議員(4番 杉谷洋一君) ごめんなさい。そげか、しまった。
○議長(荒松廣志君) 教育委員長ならいいですよ。
○議員(4番 杉谷洋一君) そげか、ちょっと意味が違あね、分かりました。すいませんどうも、このへんが素人ですので、みなさんよろしくお願いします。どうもありがとうございました。ちょっとこれぬれちゃったわ、すいません。ちょっとごめん。
○議員(12番 足立敏雄君) はい、議長12番。それでは、一般質問させていただきたいと思います。この一般質問のこの通告書ですけれども、実は似たような質問を同僚議員が先にされておりましたので、できるだけだぶらないようという意味で非常に簡単な形での質問要旨にさしていただいております。質問の意味が少し分からないとか外れた質問もあるかもしれませんけれどもよろしくお願いしたいと思います。
新町長の森田町長は、選挙戦の中で道の駅と加工所は見直したいと言っておられましたが、何処をどのように見直されるのか、具体的に聞きたいと思います。
この道の駅に、まず、ついてでございますが、実際にはもうこの春から稼動しております。この稼動してからも色んな意見を聞いております。で、特にこの第1に出しております場所について、これについてですね、色んな意見があって、今でも、何であげなところに作っただいやという意見、それから、やっぱりあそこだなと、いう意見、いろいろあります。ただ、旧大山町のほう、大山地区のほうではどうも何であそこだいや、という話が非常に多い様に思われます。で、これは、私が経済建設の委員長をしてた2年前からずっと協議をしてき、それから担当の課長それから町長を通じてですね、国交省、それから警察等と、色んな形での交渉の中で、私たち、その当時の経済建設の委員会からすれば、一番ベストな場所に、ベストな状況で、状況はもうちょっとというところもありますけれども、ほとんど、100%に近い形であそこの場所を決める事ができたんじゃないかなというふうに思っております。ところがこれがなかなか町民の方々にうまい具合に伝わっていない、んで、町長のマニュフェストの中にも、ここも少し見直したいと、いうようなことがありましたし、今でもなかなかそのへんが理解できていない。これは議員の説明責任もありますけれども、やはり、この選挙の中で、ここ、道の駅についての色んな話が正確に情報として伝わっていない原因じゃないかなというふうに思っとります。それで、まずこの場所についてということで、少し長くなりますけれども、その当時の経済建設の7名、今の町長も入っておられたわけですが、この7名で協議した場所、それから施設の規模、内容についてということで、少し長くなりますけれども町民の方にもしっかり認識してもらうためにも少し説明を兼ねてしゃべらしてもらいたいなというふうに思います。
前回の経済建設の委員会、19年の4月から、私たち7名が取り組みました。私が委員長で最初は昨日一生懸命町長に質問していた諸遊議員が副委員長ということでそれに、副議長の、失礼、森田町長、それから、ここでは近藤君、それからあと3人はこの選挙で議員を辞められましたけれども、澤田議員、尾古さん、尾古議員、それからここの敦賀議員という形での7名で、本当に時間と労力を掛けて結構これは協議をしてきたように思います。ただこれがまあうまい具合に伝わっていないというのは、僕らの説明責任が果たせてなかったのかなという反省はありますが、本当に真剣にやったつもりでいます。
これをまず机の上で議論したのは、19年の12月の定例会でございます。ここで本来でしたら12月の定例会は、補正の定例会ですので、あまり付託される案件もありませんし、非常に協議事項そのものも少ない定例会でございます。で、この定例会の時に私の方の発案で、20年度の予算の中での新事業、これについての説明を12月の議会でやって欲しいということを所管の課長さんにお願いいたしまして、所管の課長さんも快く受けてくださいまして、ここからこの道の駅とか加工所についての議論を進めております。
その中で、道の駅につきましては、場所についてということで大変議論を戦わせた経緯があります。私も最初聞いたときには、「ああ、もうこりゃ、ここでは無理だ」と。しょっぱなにはそう思いました。ところがまあいろいろと聞いていくと、ここでもできるんじゃないかなという思いに変わってきております。
で、その場所の選定につきましても、もう少し振り返ってみますと、この道の駅というのは、合併した当初からの大きな課題でした。どこに作るのか、本当に作るのかということを議会全体で担当課長等からの説明を受けたこともあります。そういう過程を踏まえて、ここの高速道路が当初は有料だということだったんですが、無料になった時点で私は建設課長の方に申し入れしたことがあります。上に高速が通るわけです。下9号線が走っています。で、ここが無料になったということは、この間に作れば、両方から乗り入れできる道の駅なり、サービスエリアができるんじゃないか。これが有料だったら無理ですけども、これができるんじゃないか。という提案をしております。それはまだこの19年の12月よりもずっと以前のことでございます。
まあどこまでできるのか分かりませんけれども、そういう提案をしたこともあり、それから場所についてのそういう大山町の中での東西に走る道の状況も考えれば、この二つの高速道路と9号線の間に作るのが一番いいんだなというのは、誰でも分かるわけはずです。
尚且つ、国交省の方と、経済建設の委員長になってから、国交省の方と個人的にいろいろと話をしました。で、ここの高速道路についてのいろんな考え方を国交省の方から、データーを交えて聞くことができました。まあ、余談ですけれども、あそこの米子のインターなんかでの東からの、うん、どっちになるかな、あ、失礼、西から来る道路はこう今スムーズに行けるように、ああいう高架のものを作っておりますが、西からは非常にその台数が少ないので、当分は作る気はありませんと。そこでいろんな台数の経緯を聞いております。
ここの道路は現在、9号線ですと、約2万台通ります、1日。そのうちの6割が今の場所、1万2,000台通っています。で、これは現在大山町の中で、この名和のインターから東じゃないと2万台通らないですよね。こっから旧大山の方に帰ると、8,000台しか通らない。そうすると、こっから先に作らないと意味がないですよね。前にちょっと旧大山町の支所の辺りに作ったら、見晴らしもいいし、広場もあるしという話もありましたけれど、車の通る台数が全然違う。そういうことを考えていきますと、この道の駅をここに作ったというのは正解じゃないかと思います。
ただ、ここまでは誰でも考えつくんですが、ああ、失礼、誰でも考えつくわけじゃないですが、ここまではいろいろと組み立ててくることができたんですが、その後で言われたのは、じゃあこの高速が全部通じたら8年後はどうするんだと。8年後どうすればいいかというのはですね、要するに結論出ないわけです。道路はもう通じてしまうわけですから。道路が全部通じてしまったら、じゃあどうなるの。道路が全部通じてしまったら、時のことを考えたら、大山町どこに作ったって一緒です。大きい道路のへりにありさえすれば、あとは一緒です。通る台数はみんなもう決ってしまうわけですから。だから、そういう状況の中で、逆に考え方を変えれば、高速が全部通じるまでの8年間は、あそこは1万2,000台以上の車が通る地域で一番儲かる場所ですよということです。国交省といろんな話をした中で、そういう結論を国交省側のデーターなんかを見ると、もうそれははっきり出ているわけです。で、じゃあ、中山につくるインターのところはどうかという意見もあります。でも中山に作るインターは、西からは降りれるけれども、東からは、う、逆だったかな、ちょっと忘れましたけれど、そういう片側のインターになっていますので、とても1万2,000台もの車降りてきません。そういう状況の中で、わたしたちは場所はあそこかなと。ただ、高速の道路の関係で非常にあそこの場所は乗り入れがしにくい状況でした。警察も国交省も自分らの立場で主張はありますし、こちらの主張だけではなかなか通らない状況でしたけれども、時の町長と、建設課長が何とか国交省と警察と交渉して、こちらの言い分を通したいと。で、特に、国交省の方はその時にはもうこちらの方の要件をほとんどのんで、応援してやると、警察の方にも国交省が働きかけると、いう状況でしたので、場所についてもいいんじゃないかというふうに言った経緯があります。その間、12月から始まりまして3月まで、失礼、3月のほんの寸前まで、何回か会議を開いて、町長にも直に説明に来てもらったりして検討しております。
なんでまあそこまで言ったかというと、どうもこの道の駅とか加工所については、「おまえやち、時間がなかったけん、町長やちの提案をけーもうぱんぱんと了解しただあがな」というような話が漏れ聞こえますので、そうじゃないよということを言いたいがためにこういう話をさせていただいております。
次に、施設の規模、内容についてですが、規模については、大変議員の中からももっと大きい方がいいじゃないかと、売り場が狭いとか、いろいろ話がありました。規模が小さすぎるという話は確かにありましたし、現森田町長もそういうふうに言っておられました。
ただ、そこで引っかかるのは、そういう大きいものを建てて、やっぱり8年後にはどうなるのかと。そこで、まあどのくらいの規模がいいのかというのを執行部側でいろいろ協議して、まあ、ああいう小さい施設になったわけです。ただその時に約束をしたのは、いろんな催し物の時、もっともっといろんなものが売れる時期、そういうときにはテント対応でもいいから、もっともっと農家の人や、花関係の人たちが出せる状況はつくれるようにしてくれということで、これは了解をもらってますし、そこまでの話をちゃんとつめています。
そういう状況でいろんな話し合いをつめてきた上で、ここに決め、施設の規模もこれでやろうということで決めた、この今は道の駅と言ってますが、そこの施設について実際に町長は、どこを見直したいと思われたのか。それから一緒にあれだけやってきてこの道の駅については町長と一緒にいろんな議論もしたわけですので、何故それが見直しをしなきゃいけないというふうな発言になったのか、ちょっと疑問に思いますし、その辺が、はっきり分かりませんので、町長の考えを質したいと思います。
○議長(荒松廣志君) 暫時休憩いたします。
○議長(荒松廣志君) 再開いたします。答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) それでは足立議員さんの道の駅につきまして答弁をさせていただきます。すでに道の駅につきましては、西尾議員さん、そして吉原議員さんからも質問をいただいておるところでございます。
先ほど足立議員さんの方から、経済建設の委員会の審議の経過を含めていろいろとお話をいただきました。わたしも関わっておった議員でございますので、そこにだけ少し触れさせていただきたいと思います。わたしも経済建設の委員会の委員の一人ということで先ほど話がございましたように、所属をしております。この道の駅の件につきまして、議員の一人としてさまざまな議論をしております。そして私は、数年後、山陰道が町内全線開通した時、本当にどうなるんだろうかということなどを考え、この委員会の中で反対をさせていただいた立場の議員でございます。
しかし、議会は民主主義でございます。多数決の世界であるということは十分に理解をしているところでございます。
さて、場所につきましては、すでに現地で建設・運営されており、今多くの皆様にご利用いただいているところでございます。現在の敷地面積の中で、今の場所に位置づけられ運営をされています。位置の変更は考えていませんし、更なる道の駅の魅力向上に向けた取組を進めてまいりたいと思っております。
施設の規模・内容についてでございますけれども、開設以来、多くの皆様にご利用いただいており、昼食時や祝祭日など、多くの方々に立ち寄っていただいて、食事をお待ちいただくなど、ご不便をおかけしている状況もあります。その混雑解消にむけ、より効果的な店内活用等の検討や、情報発信、今後の交流拠点としての機能充実に向けて、運営者であります財団法人大山恵みの里公社を中心に取り組みを進めてまいりたいと考えています。
特に運営体制のスリム化や、特長づけの更なる推進など、先々にわたって、運営が持続できるよう、公社の独自性を最大限に尊重して、効率的な経営を図っていくべきものと考えております。以上で答弁を終わります。
○議長(荒松廣志君) 足立敏雄君。
○議員(12番 足立敏雄君) 議長。少し質問と噛み合わなかった点は、私の方の質問の通告書の方がまずかったということで了解しておりますので、改めて先ほどと多少ダブルところがありますが、再質問をさせていただきます。
まずこの場所についてでございますが、今町長はいみじくも、実際には自分はあそこの場所で反対だったということを言われました。ただもう、ああいうふうな形で開設してるからもうこれは仕方がないということでありますが、ほんとうにまだあの当時と同じような考えで、場所についてはやっぱりこだわりをもっておられるのかどうか。あの当時の議論の中でも、ちょっと場所についてあまりにもこだわってあそこじゃ駄目だというふうな言い方をされてたなあというふうに思い返しております。そういう経緯もありまして、ああいう見直しのマニフェストの中でのああいう見直しという言葉が出たんじゃないかなと思いますが、この影響は非常に私たちは大きいものがあると思います。議会に対する町民の方の信頼みたいなものが、あれでかなり損なわれたんじゃないかなと。あれだけ時間を掛けて調査もし、議論を戦わせて決定したこの道の駅でございます。そりゃあ、100%町民の方に理解してもらうのは無理かもしれませんけれども、少なくてもいい加減な形でこれは決めたもんではありませんし、マニュフェストの中で、簡単に見直すんだというふうにいわれると、どうかなという思いがあります。
ですからこの道の駅の場所につきましては、私たち委員会は本当にとことんやって、建設課や担当の課が本当に、警察や国交省と長い時間かけて交渉した結果でございます。これはやっぱりある意味で、そこまで努力したということを認めてももらわなきゃいけませんし、ベストな場所に作ったなあというふうに理解してもらわなければいけません。
ところが実際に今町長につかれた森田さん、じゃああそこは場所反対だったと。でもできたから仕方がねーやと。それじゃあちょっと困ったなー、おかしいなーと、言う思いがありますので、そこんとこをしっかり答えていただきたいなと思います。
それから施設の規模内容についてというところで、答弁では今本当に狭く感じるぐらい賑やかになっております。調理の方、受け持ってもらってます、銀次郎さんなんか、彼とは僕等長い付き合いがあるわけですけれども、本当に一生懸命取り組んでもらっていいメニューを考えていただいたりしております。もし、そういうところ認められるんでしたら、もっと広くするとかですね、いろんなその次の展開をも、頭においた計画ができるんじゃないかと思います。そういうところに向けてはどういうふうに考えておられるのか。このままの規模でいいと思っておられるのか、その辺を聞きたいと思います。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 施設ということでございます。それからこだわりがあるのかということでもございます。既に建設されたというものでございます。自分自身の思いの中では、こだわりがあるのか、ないのかということについてのお尋ねでございますので、全くないということはいえないのかなという思いが少しございます。
しかし今与えられました、この道の駅施設をどう活かしていくのか、それがわたしの今与えられた責務であると考えておりますし、最大限活かす努力をする、その覚悟でございます。
広さについての判断を求められましたけれども、私も今この4月に、そしてオープンして2カ月、3カ月というところでございます。十分にこれからの検討ということの中で、していくことではないのかなと思っております。今どうなのかなということについて全くお答えができない状態であるということをおつなぎしたいと思います。
〔「ん、場所についてのよしあしは。」との声あり〕
○議長(荒松廣志君) 今の場所についての答弁はあった。
〔「答弁あれだけ」との声あり〕
○議員(12番 足立敏雄君) はい、議長。
○議長(荒松廣志君) 足立敏雄君。
○議員(12番 足立敏雄君) 場所についてのこだわりというところは、こだわりがあるというだけではちょっと説明が不十分じゃないかなというふうに思われます。まあマニュフェストの中に、そういう思いが出ていないんなら、ああそうですかということでさらっと流せるわけですけれど、やっぱり見直しということを考えておられるということで出されておりますし、場所についてのいろんなこだわりがあっていろいろ議論した経緯もありますので、その辺の思いを聞かせてもらった上でさらに今もうこうやってできているんだから、これでやっていくという決意をいただけるなら大変満足であったと思いますけれど、その辺がちょっとあいまいですので、そこんところ今一度答えていただきたいなというふうに思います。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 期待に沿えること、答弁でなかったのかなと思いますけれど、私の思いは今述べたところでございますので、その点についてご理解をお願いしたいと思います。
○議員(12番 足立敏雄君) はい、議長。
○議長(荒松廣志君) 足立敏雄君。
○議員(12番 足立敏雄君) じゃあ、了解とは言えませんけれども、2番に移らせていただきます。
加工所についてということで出しております。加工所を作る意義について、意義なんというとたいそうなあれですけれども、この加工所につきましては、先ほどもちょっと申し上げましたが、19年の12月から道の駅と一緒にずっと協議をしてまいりました。途中では、先ほども言いましたように、町長からの直接の説明も求め、いろいろやってきましたが、最終的にはこれは20年度の予算には上げないと。1年間待つと、1年間まあ、どういうふうに言ったらいいのかな、保留するということで、20年度の予算からは下ろしていただいた経緯がございます。その時に何故1年間、延ばすのかということなんですが、私どもの経済建設の委員会でいろいろ説明を聞いた中で、この加工所を造る意義についてですね、どこを目指した加工所にするのか、何を目的とするのか、その辺が少し曖昧でしたし、それからもう一つは、町長もいっておられるように、採算性の問題ということがその当時はあまりはっきりしておりませんでした。
そういうもろもろの条件がありまして、ちょっとまだ早いと。1年間待てと。1年間の間に、今宿題として出すそういうところをきっちりと説明できるようにしてくれと。そうしないととても議会でたとえ出てきても20年度の予算では通せられないということで、これは1年間先送りした案件でございます。それを1年後、この3月にいろいろと検討いたしました。3月には」「残念ながら、森田町長はもう12月で議員を退任されておりましたので、残る6人で協議した経緯がございます。
で、この加工所を造る意義についても、一番大きいのは、地産地消で子どもたちに学校給食ですね、学校給食での利用、これはとても採算性がなかなか合う部分ではありませんけれども、しかし町が加工所を造るんならこれは大きな意義があるなということ。それから、その当時に出てきたのが、1年前までは大変あやふやな収め先でしたが、今現在となっては、ホテルなんかと加工品、一次加工した品を回してくれというようなホテルも出てきておりますし、直売する場所も出てきておりますし、1年前に比べまして、かなりの納入先が見込まれるという状況になってまいりました。そうなってきますと非常に誰かの質問にもありましたけれども、もったいない精神のいろんな規格外のものも加工することができるということで、そこらをうまい具合に結びつけていけば、農家の増収にもなるんじゃないか、ここが大きな加工所を造る意義じゃないかなというふうにも思っております。
非常に町直営、直営といいますか、町が直接こういう設備を作って指定管理に出すかどうか、先の話は別としとしてですが、町が直接こういう施設を造るというのはあまり例がないわけですけれども、鳥取県は食の鳥取県ということで知事自ら頑張っておられますし、大山町も食で活性化しないと本当に他にこれといったものがないわけですので、ここの加工所を造る意義というのは非常に大きなものがあるんじゃないかなというふうに思います。
この加工所を作る意義について、昨日の答弁等を聞いておりますと、少しはっきりしませんので、具体的にきちんとお答えいただきたいなというふうに思います。
それからもう一つは、これはまあ今回、実際に議会が始まってみますと、加工所についてはやるということで出ておりますが、実はその前にこの通告書を作ったわけでございまして、折角つけた国からの予算を返すときのリスクについてということで出しております。これ加工所だけじゃなしに、町長のマニフェストの中には、加工所それからグラウンドというのが出ていますし、それからマニフェストには出ていませんでしたけれど、今回の議会で歩くプールについては見直したいということで、歩くプールにつきましては、結局、国からの予算をまあ返上するという形になろうかと思います。で、加工所、グラウンドは、マニフェストでやらないという話でしたけれども、今回やるという方向に変えられたと。この補助金なり交付金なりを返すということのリスクについて、議員ですとあまりそのリスクまで考える必要はないんじゃないか、ううん本当はないわけではありませんけれども、そこまで考えなきゃいけないもんなんですけれども、しかし執行部としての立場からいけば、議員よりもはるかにこのリスクというものは考えなきゃ行けないと思います。逆に言えば、簡単に1回手を挙げた事業はなかなか止められないということであります。
その辺について町長は、どういうふうにお考えなのか、質したいと思います。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 加工所の件につきまして、特に意義とリスクということでございます。十分な答弁になるかと思いますけれど、答えをさせていただきます。
加工所の意義ということでございますけれども、本町では主幹産業である農林漁業や観光業など、国立公園から日本海まで豊富な資源を有して、そして活用し様々な事業が展開されております。
しかし、農産物価格の不安定さや資源の高騰など、経営は厳しく農業者の高齢化や農業ばなれによる耕作放棄農地の増加など、農林漁業などを取り巻く環境はきびしい状況にあります。
このような現況にあって、我が町の優位性をいかし、地域活性化につなぐ方法の一つとして、地元農林水産品に付加価値をつけ、有利販売してゆく、加工品の生産、特に消費ニーズ、調査にもとづく商品開発、生産と大山ブランド品つくりが、そして雇用の創出、生産者所得向上など、地域活性化のため必要と考えております。
二つ目に、国に要望し、認められた本事業について、その予算を返す場合どの程度のリスクがあるのかということでございますけれども、今、取り組みを進めるということで、この加工所事業進めておりますので、そのリスクについては把握しておりません。どうぞよろしくお願い申し上げます。
○議員(12番 足立敏雄君) はい、議長。
○議長(荒松廣志君) 足立敏雄君。
○議員(12番 足立敏雄君) 今、町長の答弁を聞きまして、加工所を造る意義について、本当に幅広い視野からちゃんと認識しておられるなというふうに感じました。特に農業・漁業、全てが一緒で、観光業なども入れて把握していただいておりますが、逆に不思議だなと思うのは、そういう意義をちゃんと認めておられながら、なんで農産加工事業は中止しますという結論が出たのか、そこが疑問でございます。そういう意義をきちんと認められておられながら、なぜあそこで、「ハコもの行政からソフト重視行政へ」というような形で、「農産加工事業は中止します」ということを言われたのか、それをお聞きしたいと思います。
それから2番目の「そのリスクについては把握しておりません」ということですが、一つひとつのこの事業で、じゃあいくら入ってていくらのリスクがあってという意味合いの質問ではなくですね、一般論として、先ほどもいいましたように、議員よりもそういうリスクはしっかり把握しなければいけない町長という立場にあって、実際にこういう農林関係からついている予算等を返上すれば、大変次からの事業がやりにくくなるのは分かったことであります。なかなか次からの事業で同じようなものには、予算を国の方、「はいよ」というわけにはいかなくなってまいります。そういうリスクについてどのようにお考えでそういうものを返上してでも、この事業を止めるというような腹づもりがないと、なかなか中止しますということは言えないわけでありまして、そこらのこともこの中止しますと言われたときにはやっぱり考えておられたのかどうか、そこをお聞きしたいと思います。以上2点お願いします。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) えー、まず中止ということについての件でございます。昨日も諸遊議員さんの方からこの件についての話がございました。
中止という私の当時の討議資料は、2月に出しておりました。その内容でもちょっと示しておりますけれど、平成22年予定だろうという思いの中で、作らせていただいております。
その後、3月の定例議会最終日にこれが平成20年度の事業として加工所事業が議決されたということでございまして、それを確認をしてそれ以降の討議資料については見直しということで訂正をし、自分の意思をそこに示させていただいたところでございます。詳しいことについては昨日、諸遊議員さんの方にも同じようなことを述べさせていただいておると思っております。
それから、今、先ほどの中止ということについてのリスクということになりますけども、その当時中止という具合に自分で記した経過が、22年ということでありますので、自分がこの職につかせていただくときに、当然事業が、するのか、しないのかという判断ができるときであると私は理解をしておりましたので、その時に資料として載せさせていただいたということでございます。ご理解をお願い申し上げます。
〔「え、意義については。これだけの意義をちゃんと理解しておって…」の声あり〕
○議長(荒松廣志君) 足立敏雄君。
○議員(12番 足立敏雄君) はい、議長。それでは最後に。これがこの加工所についての波紋がいろんな形で広がっておりますが、今現在はそれでは加工所を作るということと、計画とおりにやるということで確認していいかどうか。で、計画での見直しを検討されたんならその結果どういう形で計画が変わってるのかどうか、その辺を最後にお聞きしたいと思います。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 議長。見直しのポイントということだろうと思います。一番最初の、昨日1番で質問いただきました西尾議員さんの方にも、そのことを既に答弁をさしていただいてるところでございます。特に加工品の品目の絞込み、販売先の確保の強化、商品開発、特に採算性というところに重点を置いて、担当課の方に指示をし、計画の変更を詰めさせていただいているというところでございます。内容につきましては、この6月定例議会の中での経済建設常任委員会の中では、まず、お示しをさせていたただいている案件でございます。以上でございます
○議員(12番 足立敏雄君) 了解。終わります。
○議長(荒松廣志君) 次に、2番 米本隆記君。
○議員(2番 米本隆記君) 議長、2番。2番議席の米本です。よろしくお願いいたします。初めて一般質問させていただきますので、わたしは直球勝負でいきたいと思いますので、町長の方もまっすぐストレートで返していただきたいと思います。
実は町長、営農指導員を長い間されていたということがありまして、わたしもこの3月いっぱいまでまあ農協の方におりまして、いろいろと近い関係かなと思いながら考え方もあってくるんじゃないかなというふうに思っております。そこで営農指導員の仕事というのは、わたしは、農家の皆さんを何ていいますかね、手助けしていい作物を作ってというふうな仕事が主になると思いますけれども、わたしの考え方からいきますと、営農指導というのも農家の方々のために二通りあるんです。それは農を営むのか、行を営むのか、まあこの辺の違いについては、まあ町長の方もご存知だと思いますので、まあまた時間があれば後ほどにでもお聞きしたいというふうに思います。
それでは、わたしは通告書に従いまして、教育関係になりますけれど2点質問させていただきます。
まず始めに、文化祭の実施についてでございます
昨年ですけども、全町初めて1カ所におきまして、佐摩地区、大山佐摩地区なんですが、文化祭を行いましたが、その反省会においても大変賑わったということで実行委員の皆さんの大多数の意見だったというふうに聞いております。実際に担当課の方にいきまして聞いてみましたら、約7,000人位、2日間で人出があったというふうなこともお聞きしております。ですからわたしは凄い賑やかな文化祭になったなあと思っています。これは内容的にはですね、聞いてみましたらいろいろと産業展みたいな、いろいろとバザーとか、いろいろな出店もありまして、わたしちょっと寄ってみたんですけれど。まあ、そういった町全体の催しとして、本当に定着できるんじゃないかなというふうな文化祭だったというふうに感じておりました。
しかし、町長は文化祭をですね、町長選の中の討論会の中で、3地区別々に実施したいというようなことを言っておられたわけでして、何故そのように、昨年の文化祭を見ておられて、何故そのように思われたのか。まずそれが第一点。
それと合併して4年になりますんで、やはりわたしは全町民が一つになってここの文化もいいな、こっちの文化もいいな、やはりそれがまとまって本当に町全体の交流となるそういった催しを、本当に別な意味で考えておられるのか。まずその2点についてお聞きしたいと思います。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 米本議員さんの文化祭の実施についてということにつきましてお答えさせていただきたいと思います。
まず1番でございますけれど、これまで大山町では、合併以降、平成19年度までは各地区でそれぞれ特色のある文化祭が行われておりました。中山地区では「中山わいわいフェスティバル」と同時開催し、産業を全面に打ち出した文化祭でございます。名和地区では環境や食に主眼を置いた文化祭。大山地区では芸能や福祉や歴史などをテーマとした文化祭、というように、各地区で趣向を凝らした文化祭が開催され、町民相互のふれあいと交流をそれぞれの地域で賑やかく深めてまいっておりました。
このように今後も各地区で培われてきた特色を生かし、それぞれの地域で育んできた産業あるいは文化、芸能などを大切にしながら賑わいのある健康で明るいまちづくりをめざしたいと思います。
昨年度は大山農業者トレーニングセンター及び大山農村環境改善センターを主会場に一会場で「第1回大山町総合文化祭」を開催し、関係者の皆さんのご協力により成功裡に終了することができたと思っております。
その後の総合文化祭反省会のなかでは、一会場での開催については「遠くて足を運びづらい」、「大山のトレセンは遠いという印象があるため中山地区の方からの参加が少なかったのではないか」というようなご意見もあったようです。「町全体の作品が一度に鑑賞できてよかった」「多くの町民が集まり、賑わっていて非常に良かった」というご意見もありました。ただ、2日目は雨天によりさびしい面もございました。
このような町民の皆さまからのご意見を踏まえながら、総合文化祭を1回実施しただけで終わらせるのではなく、まず3地区それぞれの会場を回して「総合文化祭」を開催し、総合文化祭を3地区でやることによってどのような具合になるのか検証して、それから今後の文化祭の実施体制について実施したうえでの反省、それを踏まえてどのようにするのか検討していきたいと考えております。
二つ目のまた、町民が幅広く交流できる新たな事業ということですけれども、今米本議員さんの思いと少し違うかもしれませんけれど、このことにつきましては、今年度から立ち上げております総合型の地域スポーツクラブの設立準備委員会、そういったものと共催した、健康増進の観点からの特別講演やみなさんが気軽に参加できるイベントなどを実施できればと考えております。昨年から総合型スポーツクラブの設立ということについての広域的な取り組みを準備を進めておるという現状がございます。以上で答弁に変えさせていただきます。
○議員(2番 米本隆記君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 2番、米本隆記君。
○議員(2番 米本隆記君) 当面はですね。まああと残り2回、今年と来年ということですけど、文化祭1カ所で1会場で続けていくというようなお言葉だったというふうに思いました。
ところがですね、これね、町長。これ覚えておられますかね。19年の12月定例の中で前町長とのやり取りの中でね、町長が言った言葉の中にね、地域づくりの活力は、人の力でありそれを支える町民、質と数、そして和、つまり協力体制と考えていると。文化祭一会場化それぞれの地区で養われ育まれている地域の力を減じる懸念がある。というふうに質問されてるんですわ。あのですね、その中でこの前町長の答弁の中でね、そういうことは全くありませんと。考え方としては、各地域がいろいろと催しできなくなっている、そういうところをやはり育んでいって、それを全町に知らしめてそれを守っていこうというようなお言葉で返しておられるはずなんですわ。で、今回思ったのに、なんで町長が文化祭を3地区っていうことをね、昨年たぶん文化祭行っておられますよね、観ておられますよね。ですからその文化祭観られてそういうふうに発言されたのかっていうのが、わたし腑に落ちなかったというのが、まず1点ありましてね、その辺のところ、わたしね町長、こんなこと言って申し訳ない。先輩議員もたくさん言われますけれど、やはりね、町長という立場になられる方の言葉っていうのは凄く重いものがあると思うんです。
もしそれを変更されるんでありましたら、それは町民が、わたしも議員でありますけれど一町民です、納得できるような形でね、こうだったんだけどこうだということがはっきりと言えるような、襟を正していただきたいというふうに思いますが、その辺についてお考えがどうなのかというのがまず1点。
それから2点目にわたしが聞きました。町民で3地区が良かったら、全体考えますよ。今のところ、まず3地区に分散するということを今、考えませんから、こういうふうにスポーツイベントとか、総合型スポーツクラブ設立準備委員会とか、そういうところで何かを考えていくというふうなご答弁ですけども、でも実際にね3地区でやると考えておられたら、絶対的に町の交流という意味では何かをやっぱり考えていかなきゃいけないというふうに思うんです。その辺のところを本当に考えながら、こういった発言をきちっとされたのか、そこんところ2点、質したいと思います。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) えー、まず一つ目の3地区についての思いということであります。そしてこのたび、1本にしたことについての問いかなと思っています。
まず文化祭の実行委員会ということの開催がございます。まず昨年の反省会の中で、特に方向性が示されております。それは昨年の文化祭、第1回の総合文化祭の終わった後での反省会、実行委員会での反省会でございますけれども、その中で来年どうするのかということで、来年は、1本化で10月のいついつするんだという日にちがしっかりと決定をなされております。それは、特に文化祭の中で大きくウエートを占めております保育所、小学校、中学校、学校のこの文化祭への出演の予定の中で、今年度のいろいろと教育プランを進めていく中で日にちが定まっておらなければならないということの中で、第2回目の文化祭の、総合文化祭の実施ということ決定をされておるという経過がございます。それを受けて担当課の方から、そしていろいろと状況を把握する中で、では今年2回目というのは、もうやるということが既に決っているということであります。1回目、2回目をやるということになって3回目、各地区大山、今年は名和と決定されておりますけれども、そこまでやった時に、じゃあ3回目どうするのか、しないのか。やはり、大山、名和、中山まで1回やってみるべきであろうということの中で、先ほどお話をさせていただいた経過がございます。
その上で、わたしが先ほど申し述べさせてもらいました、やっぱり各地区でのにぎわいということについて、本当にどうなのかなということをたくさんの皆さんと議論をし、評価をして方向性を出していくということがやはりいいのだろうなという具合に自分も判断をし、そのような方向づけをいたしておるというところでございますので、ご理解を願いたいと思います。
それから交流ということでございますけれど、この広く交流できるあらたな事業ということについて、あらたな事業ということについては私自身、今、十分に持ち合わせていないところでございます。逆にいろいろなご提案をいただけるならば、たくさんの方々から提案をいただく中で、一緒になって検討し、取り組むという手法も一つあるんだろうなと思いますし、既に体育協会あたりでは、各クラブであったそれぞれの旧町単位のクラブが1本化しながら活動をしたり大会をしたりとしております。野球であったり、バレーであったり、グラウンドゴルフであったり、そういったスポーツを通じての、本当に汗をかきながら交流を深めている事業も実態もございます。十分な答弁になるかどうか分かりませんけれども、答えに変えさせていただきます。
○議員(2番 米本隆記君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 米本隆記君。
○議員(2番 米本隆記君) まあ、昨年の10月に方向性は示されて1本化ということでやってみて、それから各その後反省会っていいますか、反省をしてどうするかを考えようというようなことですよね、町長、言われるのはね。あのね、わたしちょっとそこで不思議に思うんですよ。こんなこといっちゃあなんなんですけれど、プールのこと持ち出して悪い、(「声が小さい」という者あり)プールのこと持ち出して悪いんですけどね、歩くプール、こういったことについてはね、即決断とかすることで、自分がこうしたいということはきちっと方向性出される。ところがこういうことに対しては、「いや皆さんの意見を聞いてまあそうだから、そういうふうに流れましょうか」という、言われることとね、なんか違うんですわ。感じるところがね。やはりそういったところで、本当にこの文化祭にしても、いろいろと皆さんが集まって、交流しょうやってなってくると思うんですよ。やっぱそういうところが僕は一番この新町、新しい旧3町がまとまって新大山町になって今年5年目、4年目に初めてやって、全体で町でほんにやってみよいやということで始められた事業だと思うんですけど、これね、あの、新町まちづくりですか、その中でも町長も入って議論されとるですね。違いましたかいね。で、そういうところをね、町長もそういう話をされておるのに、なんでっていうのは一つあるんですね。まあその辺のところご答弁しにくいんでしたらまあいいんですけれど、わたしもね、あの、こんなこと言ってなんですけど、ちょっとこういうこと言うんで、ちょっと隣の琴浦のこと聞いてみました。で、琴浦町の方でもね、やはり文化祭、まあここは産業展のように全体でやっておられますけど、文化祭とかそういう形になるとね、やっぱり人出が少ないようです。展示だけになっちゃいますとね。それでわたしは今のような方向性で各地区のちっちゃい集まりが集まってそれを補っていって、おおっきな催しにして、その催しから「おい、ここの村、ほんにえらげなけ、なんか手伝っちゃらいや」とか「ここの催し、なんか手伝っちゃらいや」っていうのが町全体で盛り上がってきてわたしは町の文化とかそういうのが継承できるし、残っていくというというふうに考えるんですけれど、それが僕は文化祭であるし、それかまた町のいろんな産業とか作りものを幅広く町民の皆さんに知っていただく、それが一番の目標だと思っております。町長もたぶんそういうお考えをお持ちだと思いますけど、わたしはそれならそうと、そんなこと、3地区で別々開催するとかそういったことは、言ってほしくなかったなと、一つ思うところであります。ただ、そうは言いましても、町長が今年やると言われておりますんで、それにつきましては、否定するものではありません。ただ3地区を一応回った時に検討するといわれますけども、その辺どんなことをやはり検討材料にされるのかね、ちょっとその辺がもし分かりましたら、教えてもらいたいと思うんですが、よろしくお願いします。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 話がいろいろと飛んでおりましたので、ちょっと焦点がしぼれないところがありますけれども、最後に検討材料ということのようなところでございます。まあ、3地区開催をした後に何を検討するのかということだろうと思いますけれど、今からこれでこれでということではないと細かな検討材料ということを示すことはなかなかできんとは思いますけれど、やはり一つは、全体の中山であったり名和であったり、大山であったり、そういった方々が本当にその一会場の中にたくさん参画していただいて、賑わいがあってあるのかなということと思います。先ほど、議員さんおっしゃいましたように、各集落からいろんな賑わいができて、まとまってきて、それが一本化できればいいんではないかなと、私もそのように思います。それが賑わいのわたしは原点だと思っております。地域集落の活動、それのまとめのものが、これまでの流れの中では各地区地区にあってそれをさらにもう一つ、一本化したという経過があります。まあ、地域地域の文化祭をすることによっての活力があるのかないのかということや、そういったたくさんの地域から賑わいが生まれてきてるのかということがわたしは大きなポイントなのかなと思っております。それによって、名和も中山も大山も本当に広いエリアの中で浸透して勢いが出てくる文化祭であるのかな、逆に一つになることによって、本当に地域の住民の方々が遠くなった文化祭になってしまっていないのかな、そこは検証すべきなんだろうなと思っております。そういったポイントを一つ置きながら、検証させていただくことになるのかなと思っております。十分な答弁にならないかもしれませんけれどよろしくお願い申し上げます。
○議員(2番 米本隆記君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 米本隆記君。
○議員(2番 米本隆記君) はい、ありがとうございます。だいたい理解いたしました。わたしも初めての質問ですので、ちょっとまあいろいろと慣れないところありますんでご勘弁ください。
それでは2問目の質問をさせていただきます。幼児教育から義務教育に係る教育方針についてでございます。
この新町合併して4年になりますけども、この教育行政についてはですね、園児、幼児から園児に対する教育に熱心に取り組んでこられました。本の読み聞かせとかそういうことをいろいろとブックスタートとか、ブックセカンド。ブックスタートは6歳児、ブックセカンドで3歳児とかということで、本を配布して読み聞かせの材料にされておるというふうに聞いております。教育委員会に幼児教育課の編入やね、本の読み聞かせを通じて就学前の園児の聞く力、凄く高まってきたというふうに聞いておりますし、また担当課の方、伺いましたらそれによってですね、やっぱり集中力とか、先生の話を聞く力とか、落ち着きっていいますか、授業に対する落ち着いた態度で授業を受けれるということは格段にあがってきたというふうに聞いております。
また小学校から中学年から中学校までですね、町内の歴史や文化を解説した小冊子、わたしもこの前教育委員会いましてもらいました。ご存知だと思いますけども、本当にこの大山町の歴史とか産業とか、文化、分かりやすくまとめてあるいい冊子だなというふうに思いました。まあこれ続けて配付してほしいなというふうに思うわけでございますけども。やっぱこれらの背景にはですね、やっぱり幼児から児童、生徒までこの幅広く大山町を知って、やっぱり郷土を誇りに思う。そういうような心を養うためというふうに聞いております。
ところがこの4年間の教育に対しましてですね、町長は公約1番最初に配られた、たぶんこれが公約の用紙だと思いますけれど、この中に三つ子の魂百までプロジェクトというふうに出しておられます。で、内容を読んでみますと、「0歳から保育所、学校教育まで、家庭と関係機関との連携や、高齢者の豊かな経験を生かし、体系的な取り組みを進めます」というふうに書いておられます。この三つ子の魂百までプロジェクト、わたしはプロジェクトという限りには、今この4年間やってきた教育の方針というのがあると思います。これに対して、やはりこれおかしいよと。おかしいから、やっぱりこうせないけんよと。これたさないけんよというふうなのがプロジェクトだと思うんですが、その辺どういった具体的に内容的なものなのか、それがまず聞きたいっていうのが、まず1点。
それとちょっとこれ通告書にちょっとなかったんですけども、昨日同僚議員が聞いたときにですね、中学校統合なんか、考え方が違った面があったと思うんです。それもあとからまた質問しますけども、そのようなところも具体的にまとめてもらいたいと思いますけども、2番目ですね、新町長になられてから今後の教育のあり方についてどのような思いでおられるのか。
それから教育委員長についてですね、この4年間の実績についてはわたし大変評価したいというふうに思っています。ただ、町長も変わられ、教育長も変わられて今後の教育行政、この行政についてどのようにお考えなのか。この3点について質したいと思います。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 米本議員さんの幼児教育から義務教育に係る教育方針ということで私の方への問いについて答弁をさせていただきたいと思います。
「三つ児の魂100までプロジェクト」につきましては、すでに竹口議員さんの質問にも答えをさせて頂いております。
特に幼児教育課では、大山町子ども教育プログラムを作成したり、作成をして、親学セミナー、あるいは子育て講座の開催、読み聞かせや食育事業など様々な取組を進めております。
福祉保健課の方では、妊婦検診や0歳児から5歳児検診・相談会など乳幼児や保護者への子育て支援に取り組んできております。
それぞれが連携し、また学校教育とも関連しながら、就学前までの子育ての重要性を保護者はもちろん、地域の皆さんとも共有して、子育てに共に取り組む町づくりを目指したいと思っております。
教育のあり方への思いについてでございますけども、あまりにも大きいとらえ方でございまして、議員さんの思っておられます趣旨と異なるかもしれませんけれども、答えをさせていただきたいと思います。
私の思いといたしましては、本町の大きな魅力であります大山から日本海まで、この有するこの特色ある自然環境・産業や歴史・文化を生かして、人と人、人と自然がつながる町、その中で人々が個性を発揮して、ふるさとを愛し、思いやりのある、心豊かでたくましい人づくりが教育の基本にあるべきと思っております。そして、人の育ち、年齢、その過程によって、幼児教育、学校教育、社会教育そして生涯教育へと、その教育の基本となるところが展開され、つながっていくものと考えております。以上で私の答弁に代えさせていただきます。
○議長(荒松廣志君) 教育委員会委員長 伊澤百子君。
○教育委員会委員長(伊澤百子君) ただいまの米本議員さんのこれからの教育行政をどのように考えているかという非常に大きなテーマでご質問をいただきました。本当に十分なお答えになるかどうか分かりませんが精一杯お答えしたいと思います。
先ほど述べられましたとおりに、教育委員会では就学前から中学校卒業まで一貫した教育を行うその中で、どの子どもにもまずしっかりとした生活習慣、学力を身に付け、そしてそれをもとにして生きる力を持った自立した社会人となるその基礎、土台の部分を作っていきたいというふうに考えています。そして、ふるさと大山町を愛し、ふるさとに誇りが持てる、そしていつか帰ってきてくれる、そういう子どもを育てたいというふうに思っております。
そうした子育てをするためのソフト面、ハード面を含めましたさまざまな施策、支援を行ったり、また5年先10年先、15年先を見据えながらの教育環境の整備を行ったりするのが教育行政の役割ではないかというふうに認識しております。
具体的には、今後、町長さんのお話にもありました福祉部局との連携、保育所・小学校・中学校の連携など、横と縦の連携をより密にしっかりと強化をしていくこと。また保育所や小・中学校の教育環境を整備し、施設・備品の充実などをはかっていくこと。また保育士・教職員などのさらにより一層の指導力の向上に努めていくこと、そしてふるさとを愛していくふるさと教育の推進などに全力で取り組んでいきたいというふうに考えています。そしてこれ等は、町長がお変わりになっても、教育長がお変わりになっても、教育委員長が変わっても、誰が変わってもこれらは大山町の教育として、変わらぬ普遍の柱だというふうに思っております。以上でございます。
○議員(2番 米本隆記君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 米本隆記君。
○議員(2番 米本隆記君) ありがとうございます。あの、今町長の答弁の方からですね、最初にいかしてもらいますけど、昨日、竹口議員さんの方に、三つ子の魂のことは言われたといわれましたけど、わたしが聞きたいのはですね、もう1回整理させてやってください。
合併この4年間のやってきた、ね、やってきたこの幼児から義務教育に係る義務教育方針です、タイトルはね。さっきその答弁書見させてもらって、ちょっと内容的に、その辺のところ全然触れてないなというふうに思ったんです。ですからこの4年間のやってきたことと、三つ子の魂100までプロジェクトとの違い、端的にね、ねぇ町長、分かりますね。4年間こうだったら、プロジェクトっていうのは、これがおかしいから何かしようっていうことですからね。その違いを教えてください、分かりますね。
それとあの、この教育のあり方についてですけれど、答弁書の中では、わたしは一番頭に幼児教育から義務教育にかかる教育方針というふうにうたってますね。その辺のところの説明がちょっと少なかったように思うんですが、その辺のところどうだったんでしょう。
それと昨日も話がありました中学校統合についてですね、町長のお考えと教育委員会委員長の考えがちょっと食い違うところがありましたんでね、そこのところをね、もう一度再度聞きたいと思いますんでお願いします。
○議長(荒松廣志君) あの、米本議員にちょっとご注意申し上げますけれど、最後の点につきましては、通告の範囲からはずれておりますので。
〔「教育行政の範囲内」との声あり〕
○議員(2番 米本隆記君) 教育行政ですよ。義務教育の。わたしは通告書で義務教育と書いて出してますよ。
○議長(荒松廣志君) はい、分かりました。はいはい、分かりました。答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) まずやったことの検証とこのプロジェクトの違いということなのかなと思っておりますけども、わたしが述べさせていただきたいと思っておりますのは、それぞれ幼児教育課、関係します福祉保健課、それぞれが一生懸命子育て関わってきております。ただその連携ということ、そして地域の方々にその状況というものが十二分に伝わっているのかなという思いがございます。保護者関係します保護者の中でのそれぞれの各課の関わりまでの方が多かったのではないかなと思っております。
一例でございますけれども、合併をする前にメディアに対するテーマで研修をしたことがございます。昨日中でも幼児教育課長の方からノーテレビデーという言葉もあったと思いますし、わたしも竹口議員さんの方に、話を、質問に対して答えをさせていただいたことがございます。実はその当時非常に感じるものがございました。テレビ2歳まで、「2歳まではテレビを消してみませんか」というこういったビデオがございます。私どもその時PTAだったり、関わった中で非常に興味がありましたので、これを旧町の中での一つの催しの中で、あるいは親も一緒になって勉強しようやという時がございました。今でも各地域でノーテレビデーであったり、ノーウィークデ一であったり、テレビを見ることによって、テレビづけになることによって、乳幼児期からのほんとうにこのテレビづけに、テレビが子守をするという状況がある場合に、子どもが本当に人とうまく関われない子供が多くなっているという現状が報告をされておりました。はっきりとした原因がないけれども、生まれたときからテレビのそばにおいて、あるいは子どもたちが、ゲーム、テレビゲームばかり関わっていく、それによって人間の一番大切な前頭前野、前頭葉、ここの働き本当に生かされないんだと、発達しないんだということを強く話を受けて、印象にもった記憶がございます。こういったものを本当は保護者だけではなくて、われわれも地域みんなで本当にこういった事は大切だからみんなで確認し合って、勉強しあって、一緒になって子どもたちを育てていこうや、今日はテレビを観るのをやめようやというような運動に広がっていく、そういったことも私は大切なんだろうなと思っております。今一生懸命、幼児教育課でも福祉課でも子育てに対して関わっております。でもそれは関わりのある保護者との関わりが非常に多い地域全体にその重要性が広がっていないという現実がございます。そのような思いの中で、今一生懸命やっております各課の取り組みが地域の皆さんにしっかりと知っていただいて、共有していただいてこの大山町から本当にこの財産になる子どもたちを健康で健やかでたくましい取り組みにしていこうやという、そういう思いの中で、この言葉プロジェクトという言葉にさせていただいた経過がございます。取り組みの中では、各課連携をしながら、具体的にこれから広報的な、広報活動も含めて展開していかねばならないと思っておりますので、一つご理解をお願いしたいと思いますし、またその場面についてのご協力をいただければありがたいなと思っております。終わります。
○議長(荒松廣志君) 統合の食い違い。
○町長(森田増範君) 統合の食い違いということであるかもしれませんけれども、教育委員会の部局、それから私の所管する部局、権限ございます。わたしの思いの中で学校統合基本的にはしないんだということを先般、昨日の質問の中でもお答えをさせていただきました。それを述べさせていただいたところでございますし、教育委員会の方では、教育委員会の中での部局、権限の中で検討しながら取り組みを伝えることと思っておるところでございます。
○議長(荒松廣志君) 漏れがありますか。
〔「いや、教育委員会は。これはないですか。昨日答弁と同じですか。いいですか。」との声あり〕
○議長(荒松廣志君) 答弁求められますか。
〔「だって求めてます。」との声あり〕
○議長(荒松廣志君) 教育委員長。伊澤百子君。
○教育委員長(伊澤百子君) 失礼いたしました。昨日の答弁でもお答えをいたしました教育委員会は独立した部局ですので、そしてまた教育委員会としては、5年先10年先、15年先を見据えた教育行政を常に考えていかなければいけない。教育についてはリーダーシップをもって教育委員会はやっていかなければいけないというふうな認識をもっております。あらゆることが、統合も含めまして、選択肢の中に排除と、最初からそれを排除するというような考え方ではなく、していきたいと思いますし、そのためにまだまだいろんな論を積み重ねていきたいというふうに思っています。はい、以上です。
○議員(2番 米本隆記君) 議長。
○議長(荒松廣志君) あなたの質問は、既に3回になってますが。2回、失礼しました。はい、どうぞ、米本隆記君。
○議員(2番 米本隆記君) すみません。議長、昼になってちょっと伸びますけれどご勘弁ください。えーとですね、今教育委員長のご答弁につきましてはね、先ほども言われました、方向性は普遍であると、誰がやっても教育委員会は教育委員会で独立していくんだと。いいお考えを聞かせていただきました。ありがたいと思います。わたしもそういうお考えにはね、賛同してついていきたいと思います。
ただ町長、わたしね、さっき質問したんですけど、三つ子の魂のプロジェクトと、ね、4年間やってきた行政の違いっていうのは、考え方の違いっていうのを聞いたんですけれど、言われたのが、ノーテレビデーでその各課に取り組みといわれますけども、違いっていうのが明確でないってことは、今の方針っていいますか、4年間やってきたことをこれは認めて、これは継続していくんだというお考えなのかね、それはどうなのかっていうことをまあお聞きしたいっていうのが最後の質問にさせてもらいます。
○議長(荒松廣志君) 町長。森田増範君。
○町長(森田増範君) 考え方の違いがあるかどうかということなのかなと思って今伺いました。
基本的に私も議会にずっとおった中のメンバーでありまして、この問題にもいろいろと関わってきました。幼児教育の取り組み、福祉保健課の取り組み、私の思いも共通をしております。ただ、先ほど申し上げましたように、その取り組みをもっと広く地域の方々に広げていって全体で子どもたちをしっかり見守り仕上げていく、取り組んでいく、そのことがこれから是非ともこのプロジェクトという言葉の中で取り組んでいきたいということでございますので、ご理解をお願いいたしたいと思います。
○議員(2番 米本隆記君) 終わります。
○議長(荒松廣志君) 再開いたします。午前中に引き続き一般質問を行います。17番 鹿島 功君。
○議員(17番 鹿島 功君) わたし初めて一般質問をさしていただきまして、非常に肝はこまいし無口な者ですから、あがっておりまして昨日はちょっと寝不足でございまして、うまく質問ができるかどうか分かりませんけれども、よろしくお願いしたいと思います。そしてまた、わたしもよもやこの場でですね、このような形で、町長と質問者という形でですね、4年前に予想だししていなかったということで、非常にびっくりしているようなことでございますし、まあそういうような形でこれから少しわたしの町長の施政に対して質したいと思います。
ちょっと前置きが長くなりますことをお許しください。
わたしはこの4年間で苦楽を共にした仲の政策を語り、夢を語り、酒を酌み交わしてきました。あなたの性格、考え方はだいたい分かっておるつもりであります。あなたと一緒に議会改革や町長に対して議会の声、町民の声を反映させてきたつもりでもあります。わたしはしっかりと支えてきていただいたということも確かでございましたし、感謝しております。そういう仲でですね、まあ過去を振り返る、敗軍の将は兵を語らずということもありますが、あまり過去のことを言うのは好きではございませんけれども、しかしこのことを言って、あるいは確認してからではないと今後4年間重要な大山町の舵取りをされるあなとにとってどうしてもこの度の選挙についての総括とあなたの得意な検証をしないと前に進めないばかりか、町民にも多大な迷惑をかけることになりかねないので、敢えて振り返ってみます。
わたしは、前山口町長とは議長と町長という立場でいつも一線を引いて行動してきたつもりですし、冷静な目で町政運営を見てきたつもりであります。ましてや中山町議会として議長をしてから、この合併協の中でつきあってきました。正直いってわたしより一つ年上で、こ生意気な人の忠告を聞かない男で短気なところがあるが、行政マンの行政の手腕としては実に優れた男であったと思って山口前町長を評価しております。合併協では、3町の一番やりやすい支障のないものを先に決め、利害のあるものだけを新町に宿題として積み残した。そういう中で4年間きたということでございますし、その中でそのためといいますか、上下水道、料金の統一問題や、6億円もの滞納金の処理、小学校統合、保育園統合、そして職員定数の削減等々、いろんなものを新町に委ねてきたわけでございます。わたしはいつも森田町長、当時の副議長、あなた方と相談しながら、新大山町の未来は今この4年間にかかっている。この4年間は全身全霊で、執行部に意見しできる限りの力で行政改革、行財政改革、議会改革をやっていこうといいながら、走り続けてきました。時には町長がしり込みをしている職員定数の削減等の問題だったり、道路問題だったり、いうような時にですね、わたしは皆さん方に相談しながら、今やれ、それやれっと激を飛ばして、尻を針でつつくようにしてきた経過がございます。それも本当にあなたはご存知だと思っております。この4年間は平事の4年間ではなく、合併時という激動の4年間であったと思います。その50年に1度あるかないかの非常時のときはですね、町民から蹴られようが何を言われようが、大鉈を揮い、切るものは切り、一緒になるものは一緒にし、そして改革していくことが、それがわたしたちに課せられた役目であり義務でもあります。その結果、覚悟はしていたものですが、町民やマスコミからは独断・強引・結論ありきの行政といって非難が渦巻いたわけでございます。合併した市町村はどんなことも同じような傾向があり、多くの市町村で首長の交代があったわけでございます。大山町もご多望にもれず、その町村のも一つになったわけでございます。
前山口町長に火をつけ尻を叩いてきた、住民の非難をもろに受けさせた張本人の一人として、永久戦犯員だと責任を痛感しながらも、わたし自身感じておりますが、しかしながら必ずやいずれの日か町民があの時が合併していて良かったなあと、そういう声を聞けば、罪も消されると今思っています。
しかし、その永久戦犯員の一人にですね。森田町長、あなたも入っていたことは事実です。その上で次の質問をいたします。
町長は、選挙の公約の中で、行政側が先にこうあるべきだと、形をつくるのではなく、皆で一緒に目指す考え方を作り上げていきたいと言っておられました。町政を担う上での考え方を先に聞き、その後、皆さんの意見をいつ、どのように聞き、どのように集約し、政策にするのか。
住民の意見がまとまらなかった場合どうするのか。町長の執行者としてのリーダーシップをどう考えるのか。まずこれを伺いたいと思います。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 昼の一番ということで、またずっとお世話になっておりました前鹿島議長さんに対しての答えということでございまして、一緒に4年間本当に共に大山町の発展のために歩んできた、特に前鹿島議長さんを支えているその立場の中で今日こうして、この立場にいるということについても思い責任というものもつくづく感じております。精一杯この4年間努めたいと思いますので、どうぞそうよろしくお願いを申し上げたいと思います。
町政を担う基本的考え方はという質問にお答えさせていただきたいと思います。
私はこの4年間の政治の手法ということで、主として行政主導型での施策展開であったと思っています。それによりまして、行政として取り組む諸事業がどんどん進行し、実現をしてゆくよい面もありますが、反面、形づくりが先行し、人と人とのつながりが希薄化し、生活している方々、住民あるいは現場での、働いておられる方々の視点での取組が減ったと思っております。私が地域活性化に重要と考えている組織活動については低迷するばかりであったと私は思っております。そのような意味で、私が町政を担う基本的な考えは、言葉として現場主義という言葉になるのなのかと思いますし。住民力、地域力を育む組織活動にあります。行政が現在進めております諸事業、諸施策をこれをさらに実効あるものにするには、関係する住民グループ参画や、新しい組織づくりを始めることも重要であると思っております。
住民の方々一人一人の対話、意見交換の中で、施策に生かされていく、そのものもあるとは思いますけれども、住民参画という行政と住民が共にとりくむ、そのグループ活動や集落活動、地域活動、その中から生まれてくる施策、その提案はより重要と思っております。お互いに検討し合い、住民のすること、行政のすることを確認し合って、取り組むことが、より実効のある施策となり、町づくりが活性化すると考えております。
意見がまとまらないという場合のことでございますけれども、その場合のテーマについて、これまでの経過、現在の状況、課題、展望、様々な情報を可能な限り把握し、関係者と協議・検討する中、最終的には町の執行者として、重い判断を決すべきと考えます。以上で答弁を終わらせていただきます。
○議員(17番 鹿島 功君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 鹿島 功君。
はじめに言ったように、わたしや前山口町長はこの度、森田町長を応援した方々から言えば、永久戦犯であります。一年前までやってきたことは。森田副議長としてのあなたもその永久戦犯員の一人であるのは、紛れもない事実であります。それが選挙の戦術で6,937人の人を味方にし、敵は山口や鹿島、その取り巻きであった。作戦は成功でありまして、誠にあっぱれといってもよいと思います。
しかし、このことはですね、諸遊議員も言っておられましたが、6,973人の方をだましたといわれても、しかたがないでないでしょうか。そのことをどう考えられるかということを一つ、それとですね、選挙中、盛んに前町長の流れを変える、流れを変えると言ってきたその俺が、今聞いていると、まあ流れはどう変わってこようとしているのか、今言ったものちょっと矛盾することが2つあるかもしれませんけれども、その流れを変えるということと、わたしが仮定で申し上げたそのこと、どうお考えなのか、再度お伺いしたいと思います。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 2点のご質問だったかなと思います。だましたという言葉がございましたけれど、決してそのようにわたしは思っておりません。見直すということやいろいろ施策の取り組みの中で、そのたびも4月に就任いたしましてから、温水プールの件につきまして、本当にその一つひとつについて検証しながら、その方向性を出させてもらったと思っております。いろいろな行政の中にいろいろなテーマがございます。本当にさまざまな課題や、取り組みがなされております。担当課長の方ともいろいろとヒヤリングをし、状況を把握し取り組みを検証しようやく今2カ月が経ちかけているところでございます。まだまだこれから自分の特色を出すにはまだまだ時間が、いたっていないなということを感じております。
たくさんの方々にはこれから、私が取り組んでいく4年間を見ていただく中で、評価をいただくことだと思っております。
いろいろなご批判やあるいは捉え方はあろうと思います。それぞれの立場でそれぞれの思いでおられると思います。それは素直に私が素直に受け止めるべきであろうと思っておりますので、私はこれからの4年間一生懸命取り組みということについて評価をいただくことになると、自分自身も覚悟しております。
流れを変えるということでございますけれども、私も4年間議会におりました。メンバーの中でも親しいメンバーの中でも行く方向性について、特に合併協の新町まちづくりプラン、新しい合併してからのプラン、大山恵みの里構想、合併のときに作り上げた大切な計画です。その方向性に向かって取り組んでいる、それもわたしも一緒に取り組んできた経過がございます。議長も一緒でございます。町長も一緒でございます。方向性については私も、同じも道筋だと思っております。
ただその手法の中で、述べておりますように、どんどん行政の方からの手法が強くなっていってきていた、それも私が感じた事実でございます。もっと目標に向かって、住民の皆様や現場で本当に働いておられる方々、生活しておられる方々、そういったところに軸足を置きながら到達点に向かっていく取り組み、私はこれから次の4年間は非常に大切であると強く感じて決意をいたしたところでございます。
流れが変わるか変らないかというよりも、わたしの思いはそこにございます。そこに軸足をおいて、この4年間、まちづくりプラン方向性に向かいながら、取り組んでいきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申しあげます。
○議員(17番 鹿島 功君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 鹿島 功君。
○議員(17番 鹿島 功君) 今の追及質問につきましてですね、一つ最後の質問になりますので、聞きたいと思いますが、まあ自分でこの流れを変えるということは、町長の聞く耳を持たなかったものを聞くんだというふうにとらえたいと思うわけですけれど、それともう一つマニュフェストになかったですね、おたくのマニュフェストになかったこの歩くプール、これはですね、逆に言えば切ってもうそにはならないと。皆さんが不足があるのに、これ一つ今回反対する。後は全部自分が4年前からずっと計画され審議し、オーケーしてきた、そういうふうにこれまでの答弁で聞こえてならなかったわけですから、でも唯一これで切ったんじゃないか、自分は変えたんじゃないかと、新しい町長の風なんだというふうにまあなるようですけれど、おたくの答弁では、それでガス抜きをされてですね、町民を納得させるということに聞こえてこれもなりません。
まあそういう中でですね、私が言いたいのは、いかにそりゃあ町長代わられたから、これからやっていかれんですけれど、やはり味方にされた方、あるいはこれからも今度は全町民が味方になるわけですけれど、今後ともですね、やはり選挙の常道ではあるものの、あまりにも違いがですねあるとですね、やはり町民は逆についていかれなくなる、そういうこともあります。
そのことについてですね、われわれいろいろと質問した議員もあると思いますが、逆にテレビ今日見ながらですね、町民の半分の方はまた「そうだそうだ」といわれる方も、「なまけんな」という方もあるわけでございまして、これから町政を執行されて、なっていかれるに当たって最後にもう一つ、確認の意味でですね、ここだけはわたしは譲れないというか、聞きたいといいますか、まあこれはないとは思いますけれども、そういうことを聞いてですね、終わりにしたいと思いますが、この件について、いろんな中ですね、町長の選挙中にですね、合併前に元戻りするようなですね、旧大山町を中心に行政が行わなければ、新大山町は栄えないといような応援弁士があってそれそういうようなことで、わーと盛り上がったというようなことがあった。非常にこれは何かおかしなことだなと言いながらもですね、われわれ合併協からずーと積み上げたこの言葉だけは許されないやというようなことがありましてですね、まあこれはないとは思いますが、そこだけは確認してですね、これから一緒になってですね、新しい大山町、今度は2期目のさらに結びついた大山町を作っていかなければなりませんので、再度この件についてだけはどうかということをイエスかノーかだけでも結構ですので聞かせてください。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 質問いただきました。その前に、プールのことについての件もちょっと出していただきました。誤解があるといけませんので、少しだけ時間を賜りたいと思います。
おっしゃいますように、歩くプールの件について本当に討議資料等とも含めてあげておりません。このことで、実施をしないということで、町民の皆さんからの、ある面でのガス抜きということに見られるとするならば、私は非常に残念に思っております。4月24日の日に町長の重責をいただいてから、この大山町発展のために、そして将来に向かって自立できる行財政運営、取り組む中で担当課の課長から一つひとつの課題現況をヒヤリングさせてもらいました。その中にこのテーマがございました。本当にこれを進めていいのかな、不安が芽生えました。以来6月の1日の日に最初に皆様方にわたしが担当課の方からいただいた資料全てを皆さんの方にも提示をさせていただきました。その中で本当に、一生懸命になって議論をしていただいて結論としては、中止ということにさせていただきましたけども、その理由としても今のプールについての多角的な利用が難しいということ、介護予防事業のバランスのとれた取り組みができないではないかということ、専門的な水中ウォーキングの指導者を継続的に確保できるのだろかという問題、ランニングコストの問題、実際に参加しておられる教室の方々の意向、そういったものも本当にたくさんいろいろと聞かせていただきながら、重い重い選択として、この結論を出させていただいたところでございます。町民の皆さんにもご理解を賜りたいと思いますし、議員の皆さんにもご理解を賜りたいと思います。これからのいろいろなテーマについても、その思いで検証させていただきながら、できるものできないもの、議員に皆さんにできるだけ情報を提供させていただきながら、開かれた情報、行政、議会、そういう形の中で、一つひとつ方向性を歩ませていただけたらなと思っております。是非ともこの点につきましてご理解をお願い申し上げたいと思います。その中の一つで加工所については、やっていくという重い判断もさせていただきました。
先ほどの大山についての大丈夫かと、大山の方だけが盛り上がってるでないかというようなニュアンスの言葉でございましたけれども、質問でございましたけれども、昨日の諸遊議員さんの中でも話をさせていただきました。それぞれの住民の皆様の思いはいろいろあるとは思います。
しかし私は、7カ月間、中山・名和・大山、本当に隅々まで、たくさんの方々とこの討議資料を持ちながらあいさつ周りをさせてもらってたくさんの方々と出会いをし、いろいろなご意見をいただきました。非常に重いものを背負っております。公正・公平な町づくり、地域に偏らない取り組み、それはわたしにとって課せられた当たり前のことだと思っております。皆さんのご指導をいただきながらこれからの町政発展に向けて取り組んでいきたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくご支援、ご指導賜りますようによろしくお願い申し上げます。特に本当に一緒に歩ませていただいた前鹿島議長さんでございます。どうぞご理解を賜りますようによろしくお願い申し上げます。
○議員(17番 鹿島 功君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 鹿島 功君。
○議員(17番 鹿島 功君) 最後の一言でですね、公正・公平で大所高所でやっていくんだと、そういう町政をするということをですね、お聞きしましてわたしも少し安心いたしまして、そのことでやっていただきたいと思う願いでございます。
次に進みたいと思います。自治組織の取り組みについてということでございます。
平成19年6月町内集落の中で、少子高齢化等で、いわゆる限界集落ができつつある話が出ました。そこで町議会の中の町づくり調査特別委員会でですね、6カ月かけて調査研究し、その結果を議会全体の意見として、町に早急に対処されるように要請してまいりました。その結果、町は議会の要請に応えて、早急に対処すべく動きだした。昨年の区長会、本年の区長会等で相談した結果ですね、各部落に町づくりの推進委員を選出して、その方々で地区の実態、意見等をまず聞きながら検討していくこと、そういうことになり、現在その委員さんがですね、各部落の50%の役員さんが選出されていると聞いております。
まさにこれからこの自治組織というものどうしていこうかということを模索し、取り組もうとする時ですね、町長は「時期尚早、取り組む必要なし、予算もつけない」とこのように漏れ聞きました。
町長の自治組織の考え方は、まずどういう考えをしているのか。もう一点、現在決っている委員に対してどう対応するのか、もう一点、すでに体力が弱り、限界集落に近い地区で困りはてている地区はどうされるのか、この3点についてまずお聞きしたい。
○議長(荒松廣志君) 答弁。町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 鹿島議員さんの2つ目の質問でございます。自治組織の取り組みについてということについてお答えをさせていただきたいと思います。自治組織の取り組みについてということでございます。過疎化、高齢化が進行する中、地域活動の最小単位・コミュニティー活動の基本である集落の活動・その継続が次第に困難になり、限界集落と呼ばれる存在が生じてまいりました。
地域の自立とは「住民が自分たちの地域のことを考え、できることは自分たちで実践」する、そのことが基本であり、限界集落はそれができなくなったということであると思っております。私はそこに地域自治組織の取り組みがあると考えております。
私は地域の自立は、まず最小単位である集落活動からがこれは基本と考えております。従いまして、まず生活を共にしている人たちが伝統継承や子育て、福祉、介護、産業、観光、共同作業活動など、集落内で取り組むこと。自分たちの集落は自分たちでつくり、守り、子供たちにつなげてゆく、そのことから始めることが大切と考えます。
その取り組みがなかなかできなくなって、複数の集落が連携し、あるいは集落を広域化してこそ、取り組みを進めなければならないという危機感や自覚・認識、それをその住民の方々が持ち、理解しそこから地域自治組織への取り組みが進まなければ、その地域に根ざした活動、地域の自立へは私は展開しない。形ばかりの活動になる可能性さえあると思っております。
まずは、集落活動の育成・強化、自分たちの村は自分たちが守り、つくり次の世代につなげる。その取り組みから始めなければと思っております。
現在すでに委員さんの選任もあるということでございます。もう少し時間をいただき、今後どうするのか検討をさせていただきたいと思います。
また、既に限界集落に近いという地区におきましては、今後、集落行政座談会を開催し、これを通して様々な意見や、住民皆さんの声を聞かせていただき、今後の取り組みへ、反映させていきたいと考えます。以上で答弁に変えさせていただきます。
○議員(17番 鹿島 功君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 鹿島 功君。
○議員(17番 鹿島 功君) 町長、今の答弁を聞いてですね、わたしはちょっとがっかりいたしました。何故ならばですね、この19年6月まちづくり委員会というのは、正にあなたが副委員長でですね、そしてとりまとめ、町長への要望、それを全部あなたが仕上げた本人です。その中の結果、ご存知だと思いますが、早急にこの自治組織を改革、あるいはこれ手をさし伸べねばならないということでですね、何かのアクションを起こせということを町長に迫ったわけでございまして、それをわたしは町長にお願いをしたという経緯がございます。正にもう動け、動けということでいったわけでございまして、片や町長のなられたからストップということ。で、今の理由の中にですね、部落のことは部落でせよと。そしてそこに元気のつける活力をすりゃあ、まあ地域のことは、まんだその次だというような回答に聞こえたんですけれど、すでにもう弱りきってですね、部落作業もなかなかままならなんだり、役員の、町に対しての役員の選出さえなかなかできないとか、地域を維持することさえなかなか難しくなってきた。そういう地域にですね、今後弱りきってからだったら、なんぼカンフル剤を打ってもですね、もうなくなるまで。元気なうちにですね、まだまだこれならやっていける、そういううちにみんなで支え合いましょうよと、まずそれを考えていきましょうよと、どうするか考えていきましょよというのが、今回の自治組織の役員さんを選んでですね、そしてみんなで問題点を出してください。なかった部落はいいですよと。だけどしっかり問題がある部落は、それだけでも集まって話をしましょうよと。まずそっからですよという、まだまだ何をどうする、なんていう行政、上から目線でですね、するというもんではありません。そういうことをしっかり部落の区長さんには、お伝えして選出してくださいと。これから各部落の問題点や、こうしたほうがいいとか、そういう、こうして欲しいとか、これはいらないとか、そういう問題をまず出して、これから考えてこよう、それ動きだしましょうよというのが、今回の狙いだったと思います。(「そうだぞー」との声あり)それをですね、今の話聞くと、いわゆる注射打って元気に活性化すりゃあ、そっちの方で部落は元気になってくるんだというような回答で、話がまるっきし、反対な話なんですよ。そしてまたそのことはですね、あなたが19年に作り上げたプランの話と逆な話なんじゃないですか。
それがですね、あなたが作ったものが、今度は町長になったら「待てよ」というような話なんですが、待っちゃあくれない各部落の衰退状況があると。だから早く、1日でも早く、元気なうちにみんなで考えましょうよ。行政がするもんじゃない、本当は。だけれども今のうちにその世話役さんを作ってでも、町の職員がその事務局でも世話役はさせてもらいますよという話なんですよ。
それとですね、もう一つ、考え方にギャップがあるというのは、旧町のですね流れ方、旧町の中でですね、特に大山地区は公民館がありました。各旧村単位で公民館があります。しかし中山、名和はですね、合併により中央公民館が一つなんですよ。そうするとですね、大山地区はまあ先ほどの文化祭のこともありましたんですけれど、非常に活発で地域が盛り上がり、それなりの支えもあったりしてですね、非常な地域力が逆に活性化しておるし、ましてや町長の部落など大きな部落で、本当に賑やかな部落だ。当然注射を打たなくても元気すぎて、おる部落なんです。けれども、本当に弱った部落でお年寄りで家はもう無くなる、誰を世話人にしていいのか、区長さんのなり手もない。そういうような部落が次々出てきているのは、本当に中山、名和の方が多いんですよ。で、同じような感覚でですね、区長会を開いた時に、本当に質問が出るのは、やはり「こんなん必要ない」旧大山の方、方々は、やっぱり本当に必要ないかもしれません。だけれども、弱っているところについては、旧大山のように、そういう一緒になってそういうところの盛り上げを町全体でしましょうよ、していくこともできますよという、アイデアを出しながら自ら立ち上がっていただきたい。そういうお世話をさしていただきたい。だから、逆に言えば、地域自治というようなことに関してだけはですね、本当に、だけはとは言いませんけれど、旧大山に習わないけん。そういう思いなんですよ。だけど自分らはもう元気がついてるのに、さあなもん必要ないみたいな、言い方をですね、されると、本当に困っている方々、部落はどうしていいのか分からん。そのためにですね、われわれわざわざですね、南部町の方に出かけてですね、いろいろと勉強してきた。で、まあいいところもあり、悪いところもあったかと思いますが、そしてずっと担当課にお願いをして何かアクションを起こしてくれと。で昨年の3月までにですね、総務委員会の方でも、昨年じゃあありませんね、本当に今年の3月までにですね、総務委員会では再三担当課を呼んで、「いごけ、いごけ」と。「困ってるぞ」ということを言い続けてようやくまあ、1月ですね、そういうような形になってきたと。その矢先にですね、まさかこの自治組織を活性化することに町長がブレーキをかけるなんて、あの夢にも思いませんし何ごとだと。そういうところ再度、お聞きして、その前の19年におたくが作られたことについてですね、まとめられた議会のまちづくり委員会に、こことこのときと、現在のわれわれ、まあ3月までにしかけておった部落の世話人さん等を付けてやっていくということについて、どんな違いがあるんですか。そこだけをちょっともう1回聞きたいです。
〔「しっかり答えてください。」という声あり〕
○議長(荒松廣志君) 答弁。町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 2点ほどの質問であったと思います。おっしゃいますように、新町まちづくり調査特別委員会という中で、議会におりましたときに、副委員長という職を与えていただいております。副委員長は、委員長の補佐ということであります。またたくさんの皆さん方のそういったものをまとめながら、委員長の方にいろいろと提言を受けながらまとめさせていただくという仕事も、この委員会の中では私の方に仰せつかったという記憶もございます。
地域自治組織の取り組みということで南部町の方にも10名の委員であったと思います。一緒に出かけました。いろいろな話し合い、あるいは帰ってからいろいろ議論し、いろんな意見交換をしながら、まとめて行くという作業であったと記憶をしております。10人の意見、さまざまな意見がございました。その中でまとめを少しずつさせていただきながら、皆さんの方からの、委員の皆さんの意見もちょうだいをいたしながらこれでいいだろうか、これでいいだろうかという形のまとめの案を作っていった記憶がございます。当然、わたしも副委員長ではありますけれども委員の一人でもあります。自分の思いもやはりその中に加えさせていただいたりということもあります。
先ほどおっしゃいましたように、まとめを案を皆さんに見てもらって、そして委員長の方にお渡しをして委員長の方でまた修正をされながら提出されたんだろうなと思っておりますけれども、その作業に関わらせていただきました。ただその作業の中で、皆さんの意見と同じようにわたしの委員としての思い、意見も少しだけこの中に入っております。それは、「住民自らが主体となって地域(集落を含む)」という文面が入っておりますが、この将来を考えて計画を立てて取り組みという言葉や、地域コミュニティーの基本単位は集落、自治会でありという言葉もその中に入れさせてもらってこのまとめが仕上がったりしております。私の思いの中で、この地域自治組織、昨年の新しい区長さんの方になげかけられて、委員の取りまとめがあって、ということのようでございました。集落の方々はこのことについて十分知っておられませんし、区長さん辺りも「何のことだったかいな」ということの中で、まあ求められているから出さないけんだろうな、そういうことで取り組まれた集落もあったやに聞いておりますし、十分熟慮しておられる集落もあったのかなと思ったりしておりますが、そこは十分把握しておりません。ただ集落の方々にこういった取り組みが、やっていくんだよということが周知されていないということは、たぶん町内の皆さんもどこの集落の方も感じておられるんじゃないかなと思っております。やはりこういった取り組みをするにあたって、集落の皆さんの確認や自覚や必要性や、そういうことをまず一歩踏み入れながら取り組んでいくことが私は重要でないかなと思っています。その思いの中でこの取り組みについて先ほど申し述べさせていただいたと、いうところでございまして、ご理解を賜りたいと思います。
○議員(17番 鹿島 功君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 鹿島 功君。
○議員(17番 鹿島 功君) 町長、あなたの今の答弁ですね、何か部落の区長さんの話聞いたらわかっとらんけ「それじゃあいけんじゃないか」みたいな話をですね。あなたは町長なんですから。区長さんの話うんぬんじゃなしに、いわゆる本筋としてどういう流れでですね、町のあるいは課長、担当課、どういう流れでどういう思いでこの担当の役員さんを出してくれということになったか。確かにその諮り方っていうですか、なかなか周知徹底が難しい、このことは本来は執行部がですね、提案して出てくる問題でなしに、本題から言えば、自らおたくが今言われたような、住民の方から、「うちの部落、何とかしてごせ、助けてくれ」ということがあって、そういう中で流れを汲んでやっていくというのが本筋なんですけれども(「啓発は啓発だ」という者あり)そういう意味でですね、あの、そういう流れの趣旨だということはみんな説明してですね、分かられる区長もあったり、分からない区長もあった、だけどね、最低限町長ならば、課の掌握をして物事を進めるというのが常なのに、部落の皆さんが知っておられんし区長さんが聞いたらそげだった、そりゃあそういう区長さんもあります。そういうことでもう少し中身を聞きたいというのなら分かるんですけれども。
まあ、それともう1点、特にこりゃああんまり言いたくないんですけども、おたくの親族の方が担当におられて、その方に聞かれたかもしれませんけども、非常に動きが悪い。そういうことがあってですね、われわれも非常に苦労した。そういう経過もあるわけです。ですから、しりを叩いて「早くやれ、早くやれ」とやってきた経過もあるんですよ。やる気がないところと、そこの話を聞いてですね、あたかも自治組織は、こう行政がなんていうか引っ張るような話じゃない、引っ張るんじゃない。お互いにまあ、最低限のことになっちゃったらもう駄目だよと、だからその前に町としては一緒になっていわゆる町長が言われたように、部落の方々の、部落単位ですから、それが崩壊しちゃあいけませんよ。だから一緒になってがんばりましょうよ。そういうことなんですよ。だから、たぶん一緒のこと思っておられると思います。ですからその聞く、しっかりともう一回把握されてですね、直ちにこの役員さん、その方々に、さらに全町全部の部落から出れるように応援して、それから出た方々にどういう問題点が各地域であるんですか、そういうのを積み上げてですね、どうしたらいいか、あるいは何が必要なのか、それをしていくことがですね、今、あなた本当に、民を問うという最低限のことをですね、最低限だって、最大限のまたことだと思います。それを正にしようかって。その中にはいろいろな苦情が出たり、あるいは役場のいろんな要望が出たりすることもあるかと思います。ですからそれをすること、その中での拾い上げが正に民を拾っていくことになる。これにストップをかけるなんてね、あなたが今日いろいろ答弁されたことに、砂かけるような話ですわ、後足で。本当言ったらこれを始めにみんなでやっていこうというのが本意じゃないでしょうか。(「そうだ」という者あり)早くやれというのが本意じゃないですか。最後にこのことをもう1回聞いてですね。聞いてというより、これは絶対私としては、議員一緒になった、きた皆さんと一緒にですね、このことだけは譲れないなとそういう思いでありますし、まあこれがもう一度最後通告みたいな話でですね、考えて一から検証しますで、答えるんだったらわたしもそのように理解してですね、今後の活動に活かしたいと思いますんで、そのことを肝に銘じて答弁ください。
○議長(荒松廣志君) 答弁。町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 再質問の中に答えさせていただきます。この取り組みにつきましては、先もおっしゃった中にもございますように、集落ということもございました。やはり集落の理解であったり認識がまずあってこの地域自治組織への取り組みが動き始めることではないのかなと思っております。それは、地域のコミュニティーの最小単位が集落であるというこの集落活動、このことが自分たちの住んでいるこの村、この地域のことを考えていよいよ本当に村の活動ができなくなったな、どうするか、そういう前段の中でおっしゃいますようにこの地域自治組織、必要だわいやという村の方からの思いや理解や、芽生えてきている形の中で取り組みを進めていくことがわたくしは必要なんではないかなと思っております。
それは、地域自治組織は集落がそれぞれございます。その上に集落自治組織という形のものが生まれます。二重構造という形のものにもなってしまう可能性もあります。集落ごとのそれぞれがやっぱり認識をし、認知をする中で地域自治組織の活動が展開されていく。それが私は道筋だろうと思っております。その思いの中でいきますと、やはり集落の活動ということにもう一度、軸足をおいて取り組みを進めていく。おっしゃいますように、限界集落に近いというところがあるならば、早い時期にあるいは優先順位を高めて集落の座談会を開いたり、行政懇談会を開いて状況を把握して、そのニーズを聞く、現場の方に行政が出向く、そのことが私は必要と思っております。委員さんの、選任された委員さんの検討ということでございますけれど、まあ先ほども申し上げましたように、時間をいただいてどうするのか検討させていただきたいと思っていますけども、この取り組みについて集落への理解、認知、そういったものが私はまず優先することであろうと思っておりますので、先ほど申し述べさせてもらった答弁のような答弁というところでございます。ご理解を願いたいと思います。
○議員(17番 鹿島 功君) 終わります。
○議長(荒松廣志君) 再開いたします。一般質問を継続いたします。5番、野口昌作君。
○議員(5番 野口昌作君) 5番、野口でございます。私、議会事務局の方は長年やりましたが、一般質問につきましては、初めてでございます。まあうまくやれるかなという具合に思ったりしているところでございます。どうか皆さん方よろしくお願いしたいと思います。
私、今日の一般質問では4項目に亘って出しております。未婚者の結婚対策、温水プールについてということを出しておりますが、温水プールにつきましては、さっきからの話もありますように、町長の方から中止というような話も出ておりまして、ちょっと様子が変わってきているという状況がございます。それから集落内道路と農地管理ということで質問させていただきます。
最初に未婚者の結婚対策にということでございますが、私、前はですね、社会福祉協議会に勤めておりまして、社会福祉協議会の方で部落座談会を実施してですね、集落の方に出向いてまいりました。それでですね、集落に入りまして困っておられることはどういうことですかというようなことでですね、いろいろと集落の皆さんと話をして、それを解消するようにという考え方で努力してまいりましたが、まあその中で、どこの部落からも出てまいりましたのがですね、子どもがいなくなって非常にさみしくなったと。それから未婚者が多いというようなことでございまして、この状況は、本町だけでなくですね、全国的であるとはわたしも思っています。町長もですね、マニュフェストの中で集落行政座談会を実施して、課題を共有化し、町行政に活かしますという具合に書いておられます。集落座談会でこの話が出てくるということには間違いございません。少子化につきまして、以前子どもの3人目の子どもにですね、祝い金制度があると、祝い金を出すというような対策もとられたことがありますが、現在はですね、そういうことはどうもなくなっているようでございます。
そうしてですね、少子化の根本はですね、結婚をしないといいますか、晩婚化といいますか、そういうことからですね、少子化というものが起きていると。そうして、学校の統合問題なり、限界集落の問題なり、地域自治組織などがですね、議論
されているという具合に思っています。私は少子高齢化の、少子化というものはですね、結婚問題が一番のネックだという具合に分析をしているところでございます。このようにですね、村が成り立たない、いわゆる家族が成り立たない、家庭が成り立たない、そして部落が成り立たない、そして町が成り立っていかない、地域がなりたっていかないというようなですね、そういういうな状況になりつつある中でですね、町行政の新しく町長となられました、町長のですね、この行政執行者の理念、そこから町政課題としてですね考えるときに、町長は行政としてどのような位置づけをこの結婚問題について成されているか、伺いたいという具合に思ったりしております。
次にですね、この自然の大きな営み、流れのなかでですね、町民が「生きてよかった」「大山町に生きてよかった」「人生で大きな仕事をしたんだ」と、こういう幸せをかみしめると思う結婚生活、結婚についてですね、私は今しあわせということで申しあげましたが、これを少し解説をしてみますとですね、皆さんも記憶にあると思いますが、御巣鷹山にですね、日航機が墜落したことがございます。このがありましてですね、この時、飛行機がトラブルを起こしまして、だんだんに高度を下げていくという状態の中でですね、乗客の中に、墜落するということが察知した乗客の方がですね、遺書というですか、手記をその時にですね、遺書っていいますね、書いておられるわけでございますが、それがですね、その内容というものは、自分が死ぬということが分かったときにですね、なんて書かれたか、子どもにですね、「お母さんを頼むよ」と、それから奥さんにはですね、「子どもを頼むよ」という具合に書いて、そしてですね、「自分は結婚生活がしあわせだった」と書いてあったそうでございます。この死に直面してですね、もう自分はもう完全に死ぬんだというときにですね、この仕事のですね、あの仕事をやり残したからやってくれというようなことではなくしてですね、やっぱり戦争でも、亡くなられるときはですね、肉親の名前を呼んだりして亡くなられたということを聞いたりしますけれど、やっぱり家庭、家族というものが第一なんですね。そういう家族ということの思いを、これを最大の家族を作って、そして人生のですね最大の仕事をするということが、やっぱり人生最大の仕事だという具合に考えておるわけでございまして、そういうことでですね、結婚が家庭を持つということがですね、最大の仕事だという具合に申したわけでございますが、このようなことからですね、未婚者対策、町長は結婚対策を新しい町長として、計画、予算化、そしてですね、実のある内容としてですね、どういう具合に考えておられるかということを2点をですね、聞かせていただきたいと思います。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 野口議員さんの未婚者の結婚対策ということで答弁をさせていただきたいと思います。
議員さんのおっしゃるとおり、町内を見渡しますと本当に子どもの数が減少し、小学生や中学生が全くいない集落も見受けられる状況になっております。その一方で未婚者が多いのもまた事実です。私が子どもの頃とくらべると本当に寂しい限りでございます。少子化の傾向は大山町だけではなく全国的な流れでございますが、町の抱える大きな課題だと思っております。
少子化の原因は様々な要素が挙げられますが大まかに考えると次の点があげられると思います。若者が結婚しない、晩婚化、子どもを生み育てる社会環境の不備等です。今までも町ではこの問題を解決していこうと様々な施策を講じてきており、特に結婚対策として平成17年度から大山町結婚対策協議会を設置し、独身男女の出会いの場を提供するなど取組みを進めてきたところでもございます。今年度も今議会の一般会計補正予算に計上しておりますとおり「大山町結婚対策協議会補助金」として結婚対策に取り組んでいく考えでおります。
特に今年度は、今まで結婚対策協議会で行ってきた事業を検証して、新たな事業を模索・検討していこうと思っております。例えば具体的な例を申し上げますと、ただ単にお見合いのパーティーを開くというのではなくて、京阪神等から農村体験ツアーを組んで泊まり込みの出会いの場を提供していくなど、そういった新たな事業展開もあるのではないかと考えております。今年度はこのような事業の検討を行い来年度以降、実施に移していこうと考えております。
また対象となられます方々の皆様に是非とも参加をお願い申し上げたいと思っております。少子化対策に特効薬はありません。海外の状況を見ると20、30年がかりで対策を講じて効果が現れてきております。本町もこの対策をねばり強く継続的に行っていく所存であります。以上で答弁終わります。よろしくお願い申し上げます。
○議員(5番 野口昌作君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 野口昌作君。
○議員(5番 野口昌作君) ただいま答弁いただきましたが、この町としては大きな課題という捉え方だということでございますが、本当にこれは非常に大きな課題だという具合に私も考えております。どうかですね、このような気持ちで取り組んでいただきながら、そして来年からはですね、本当に実行に移すということでございます。私もですね、期待しております。本当に特効薬はございませんが、どうかですね、これらが是非実るようにですね、ご期待もうしておりますので、頑張ってください。
次に移ります。
次はですね、温水プールの効果と利活用についてということでございます。温水プールの、歩く温水プールにつきましてはですね、22日の議会の全員協議会で町長の方から中止の表明が成されました。わたしは歩く温水プールが建設されることを喜んでですね、一般質問の通告をしたわけでございますが、状況が変わってしまいました。しかし、通告しておりますように、最初にですね、プールが介護予防施設としてどのような効果があるか。そして町長の選挙公約とどのように結びついているか。
次に、プールを最大限活用する方法として、どのような利活用方法を考えているか。また町民へのPR並びに利活用の推進について、どのような対策を考えているかを答弁いただきいと。しかしですね、町民へのPRとか利活用の推進などにつきましては、中止の表明がなされております以上、私の思いと質問したときの思いとですね、違ったものになるかとは思いますが、これはやむを得ないと承知しております。そういうことでですね、この件につきましての答弁をお願いいたします。いたします。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 2つめの温水プールの効用と利活用についてということの質問に答えさせていただきます。
先ほど質問の中でもございましたように、提出を既にされた後に私の方で温水歩くプールの中止ということの判断の示しをさせていただきました。内容が変わってはしまったことにつきまして申し訳なく思いますけれども、そのことをご理解いただきながら、答弁に代えていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
まず一つめでございます温水プールの介護予防施設としての効果ということについてでございます。計画しておりましたプールは、水中ウォーキングでの使用されるものとして設計されたものでございます。水中ウォーキングでは、自分で調整しながら、自分に合った強度で全身の筋肉を鍛えることができます。腹筋や背筋が強化されて腰痛が改善されます。生活習慣病の予防や改善にも効果があります。浮力により、膝が悪い方の運動にも適しております。
現在、米子市のJSSスイミングスクールに委託しておこなっております大山町の水中ウォーキング教室の平成19年度参加者のアンケート結果を見ますと、「気持が軽快になった46%」「体が軽くなった36%」「通院回数が減った31%」「疲れにくくなった30%」と、多くの参加者が、その効果を実感しておられることがわかります。
次に、私の公約とどのように結びついているかというご質問についてでございます。
私は、『安心と元気』を基本とするまちづくりを訴えてまいりました。高齢者の皆様が、いつまでもお元気で暮らしていただける施策の一環として、水中ウォーキング教室はもとより、高齢者の皆様が気軽に参加していただくことができるいろいろな各種の事業の展開と充実に努めてまいりたいと考えております。
次に、プールを最大限活用する方法としての案件と、町民へのPR並びに利活用の件につきましては、先ほど議員さん申し述べられましたように22日の全員協議会で申し述べさせていただきましたように計画しておりました中山温泉の歩くプールの建設、このほど中止を決断させていただいたところでございます。今後は、従来からJSS、米子のスイミングスクールの方へ委託しておこなっております水中ウォーキング教室への参加促進について、大山町のチャンネルも含め、広報を工夫してPRにつとめて参加者の拡大を図り、この事業の効果を高めてまいりたいと考えております。どうぞよろしくお願い申し上げます。答弁に変えさせていただきます。
○議員(5番 野口昌作君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 野口昌作君。
○議員(5番 野口昌作君) ただいま答弁いただきましてですね、歩く温水プールの効果につきましては、さっき答弁の中でも十分に言われましたように、効果というものは町長は認めておられます。このプールの効果は認めていると。また選挙公約につきましてはですね、安心と元気ということの選挙公約を掲げられましたが、その前に高齢者が安心して過ごせる町ということがですね、森田町長の選挙公約の5つの柱の第一番になっております。高齢者というものをですね、第一番に掲げておられます。高齢者の方を対象とするもの、歩行プールという具合に私も捉えておりまして、非常に、なんていいますか、足の膝の悪い方とか、それから年をとってくればあちこち痛んでくるというような方がですね、これを利用させるという具合に考えております。
それでですね、町長がそういう具合にこの効能も認め、そして自分の選挙公約としての、中でのこの高齢者を救う、弱い人を救っていくという捉え方の中での一点であるにもかかわらずですね、この5点を上げて中止とされました。一つがですね、多角的利用が困難であるとか、それからバランスのとれた介護予防事業の展開の観点からいけないとか、3番目に専門的な指導者を継続的に確保することの困難性とか、ランニングコストの問題とか、教室参加者の意向とかということをあげてですね、中止ということを打ち出されたわけでございますが、しかしですね、町長本当にこの介護予防効果というものを認めて、そして選挙公約でですね、高齢者が安心して過ごせる町、そしてもうひとつ選挙公約の中でですね、多様な資源を活かす元気なまちを掲げておられますよ。これ等のマニフェストに合致する政策ではないかと思うです。この歩くプールというものはですね、町長のマニフェストに全く合致する政策であるという具合に私は思っています。
医療費がですね、どんどん上がって町財政を圧迫するようになってですね、住民の元気回復が歩くプールだという具合に気づかれてですね、建設された町があって、そこの町ではですね、医療費がぐんぐん下がってきたというような自治体もあるということを聞いたりしておるわけでございます。町長はですね、まだ若いんですから、分からないという具合に思いますが、高齢者になればですね、膝が痛くなったり足が痛くなったりするんです。そういう方はですね、本当に藁をも掴む思いでプールを待っておられるんです、本当に。そういう気持ちでですね、プールを待っておられるという方がおられるんです。そういう方のですね、いたしくなった人々を見捨ててしまわれるんですか、町長は。そういう方をですね、見捨ててしまう、切り捨ててしまう、裏切ってしまわれるんですか。あなたの選挙公約ではですね、そういう人を助けるんだということになってるんです。(「そうだ」という者あり)それをですね、裏切り、切り捨ててしまうというようなことはですね、本当に町民のですね、軸足にたった町民のための政治ということになるんですか。私はね、強く助けてあげるべきだという具合に考えております。町長ですね、そこに座っておられますけれども、この前テレビに出ておられましたが、秀峰大山のですね頂上に登って、そしてですね、緑美しい大山町に、そして紺碧の日本海を見てですね、その大山町民が一生懸命仕事していると。そしてですね、膝が痛くなった、足が痛くなった、腰が痛くなったという具合なこの健康にですね、いろいろと障害が起きてくると。そういう人のですね、健康を願い、弱っている人のですね、健康を回復させてあげるというのがですね、為政者としての町長の役割、役目だという具合に思ったりしております。私ですね、さっきの鹿島議員の質問の中、答弁にもありましたが、このプールの撤回、中止ということはですね、選挙戦の、選挙戦でいろんな論戦をなされた中のいけにえだという具合に私は思います。本当にですね、選挙公約で老人の方、町長若いから本当に分からないと思いますが、膝が痛くなっというような方がですね、そういうことができるようにですね、是非やっていただかなければいけない。そういう具合に思っております。
この建設費につきましても1億1,500万円という予算がついております。1億1,500万円のうちの町費はわずか504万円でございます。5%ぐらいでございます。維持管理費につきましてもですね、維持管理費が800万ほどですか、掛かるいうことになっておりますけれども、その維持管理費の中でも人件費はですね、町内の福祉の雇用創出になるんです。町内の人をですね雇って雇用創出しながら、健康増進、健康回復ができると。また水道料金はですね、町費に入ってくるんです。町費に戻ってきます。そしてですね、電気代がたくさん要るようになっております。電気代もですね、やはり今の時代ですから、太陽光発電というものも設置されまして、この景気対策、地域活性化というものをやっていただきたい。1億1千万円のこの金を国に返すんでなくして地元に1億1千万円のですね、金を動かしてあげてください。という具合に思うものでございます。
それから温泉のすぐ上側の方のですね、山陰道にはインターも着く予定でございます。大山地区からも名和地区からもですね、高速道路に乗ってすぐ来れるんです。そして、すぐにそういう温泉利用したり、リハビリをしたりというようなことができるんです。今一度言いますですけれども、健康を取り戻したい、辛くてもリハビリするのだと、辛くてもリハビリをして頑張るんだという人をですね、本当に見捨てるんかということなんです。助けてあげてくださいよ。
町長にですね、再質問します。中止を見直さないか、強く迫ります。答弁してください。しかしですね、どうしても町長が、私は中止を見直すという答弁が得たいわけですけれど、どうしても中止だといわれるのなら、ひじや足が痛かったり、自分の力で元気になろうという具合に町民が思っておられますが、そのような方にどういう施設を作って健康を保持、回復させてあげる考えがあるのか、それを伺いたい。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) いろいろと話をいただきましたけれども、いろいろな提案もあったのかなと思いますけれども、まず、プールの中止ということが公約についてのいけにえではないかというご指摘もございました。重ねて申し上げますように、本当にそういうことではなくて、先ほどからずっと話をさせてもらっておりますように、十分にいろいろな検討をさしていただく中でまた議論、議員の皆様とも合わせて検討をいただく中で、自分でさまざまな諸問題を皆さんの方からも提示いただき、検討させていただき、その結果として先ほどおっしゃいましたようないろいろな理由の中で、中止という重い決断を判断をさせていただいたところでございます。誤解があるといけませんけれど、公約うんぬんという問題ではありませんので、この点につきまして、ご理解をお願いいたしたいと思います。これからのいろいろな諸問題につきましても、それぞれの取り組みについていろいろな角度から検討し、熟慮を重ね、重い責任の判断ということで取り組ませていただきたいと思っておりますので、公約うんぬんということについてはですね、これから先についても、そのようなことがないということを改めて申し上げさせていただきたいと思いますのでどうぞご理解をお願いしたいと思います。
たくさんの方々が待っておられるということでございます。実際に、現在プールの方に参加しておられます方々の方のアンケート、聞きとり調査等もいたしました。
身近で32人のうちの28人ほどの実際に、現在利用しておられる歩くプールを利用しておられる方々のアンケートの中でございますけれど、やはり半分ぐらいの、近い方が中山の方でという思いを持っておられます。また、半分を少し、半分位、まあ同じ位だと思いますけれど、それぐらいのメンバーが米子の方でいいよというアンケートの答えもございました。そして中山の方で歩くプールができたときに、たとえば入浴料金の300円であった時には、「参加されますか」という問いの中に58%ぐらいの方々が、58%だったと思いますが、現在の米子の方がいいという選択肢を持っておられたのも事実でございました。歩くプールは、温泉と違いまして、目的意識をもってずっとこう続けていく。そのことで介護予防の効果・成果が出てくるところでございます。継続するということ、意思を持ってプールに、歩くプールに臨むということ、それが大きな要因だろうと思っております。本当にさまざまなご意見や熱い思いを持っておられる方もおられるのも承知しておりますけれども、6月1日全議員さんの全員おられます懇談会での会合をスタートして、この22日に判断をさせていただきます間に、本当にさまざまな議論や協議やあるいは直接現場の方に出歩いたりして、その上での重い結論でございますので、どうぞご理解を賜りますようによろしくお願い申し上げます。
それから、次の建てものはという話もございました。今のところそういった思いを持っておりません。介護予防ということにつきましては、二つ目のバランスの取れた介護予防の観点からということの中でも申し上げておりますように、介護予防事業は3B体操であったり、転倒予防教室であったり、介護予防特定高齢者事業であったり、いきいき元気アップ教室、あるいはふれあいいきいきサロン、そういったさまざまな事業の中の一つに水中ウォーキング教室もございます。そういったさまざまな事業展開の中で、それぞれの方々にあった予防の取り組みということで、行政の方もしっかり住民の皆様の方のニーズに応えれるよう努力していきたいと思っております。特に水中ウォーキングにつきましてこういう中止ということでありますので、もっともっと広く、その必要性も逆に感じていただくチャンスであったのかなと思ったりもしております。この水中ウォーキングに対して関心を持っていただく方を期待しておりますし、交通の便であったり、そういったところの求めがありますればまた検討させてもらって担当課の方でいろいろな取り組みについて検討を重ねないけないんだろうなという具合に思っております。是非ともどうぞよろしくご理解を賜りますようにお願い申し上げます。
○議員(5番 野口昌作君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 野口昌作君。
○議員(5番 野口昌作君) 町長ですね、今答弁がありましたが、利用の仕方等につきましてはですね、やはりこれはプールを造った場合のですね、知恵、知恵をどういう具合に働かせるか、それをどういう具合に活用していくんだという行政のですね、結集、その力を行政が結集してですね、利用するように持っていけばですね、利用者はあると、増えていくという具合に考えております。どうか本当にですね、軸足をですね、町政にということで何事にも、あ、町政でなしに町民ということですね。何事にもそういう姿勢で望んでいただかなければならないという具合に考えます。それでですね、さっきの中でどうしても中止ということでですね、歩く温泉プールをですね、選挙前ではありますけれども、大山町町長が議会に提案し、議会がですね、これを議決しているという案件なんです。地方公共団体大山町がですね、団体意思で歩く温泉プールをやるという意思決定をしている物件なんです。予算化がしてある物件なんです。最初の日にですね町長は、繰越明許ということでですね、これを繰越しますということを出されているんです。これは実際にやらなければいけないでないかと思うわけなんです。あなたはですね、選挙で町民に歩くプールについての見直しとか何とかということはですね、何も触れておられません。はっきり中止を名言しておられますのは、農産加工所、これについては、はっきりこのマニフェストにですね、中止ということを書いておられます。本当にですね、その農産加工所については、議会にですね何も相談せずに、何も諮らずにですね、実行するんだ、実行するんだと、マニフェストでは中止するんだといって。(「そうだ」の声あり)こんだ実行、実行と。(「そうだ」「静粛に」の声あり)内容的にですね、どういう具合にというようなことはないでないか。そういうようなことですね、ちょっと町長ですね、あまりにも町民を愚弄したやり方でないかなと私は思います。
大山町の団体意思の決定ということでございます。これを無視するということはですね、だいたいに何事についても団体意思が決定されていることをですね、町長も議会も職員も、ひいては町民もですね、やってはならない。やっぱり団体意志が決定されていることはですね、条例にしても何にしてもですね、守っていかなければならないという具合に私は強く思っております。
その観点からですね、中止の見直しをしない、そして団体決定事項を無視してしまうということについてですね、このことについて町長の再度、再度っていいますか、町長の答弁を質します。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 各議員さんからのたびたびの質問でございますけれども、プール、公約の中になかったではないかということでございます。その通りでございます。何度も申し上げますように、4月に就任をさせていただいて、各課から、本当にそれぞれの課題について、あるいはヒアリングを受け、内容について精査をさせてもらった中で、このプールが本当にこれで大丈夫なのかなという不安を持って、あったということがまず第一歩でございまして、それは6月の1日の議員全員の懇談会で申し述べさせてもらったところでございます。一つひとつの施設について、本当に進むべきか、進むべきでないのか、精査をしながら取り組みをしていかなければならないと思っています。その結果として、このたびのプールについて、本当に自分自身もそのようにするとかしないのかということさえ触れていなかったこのプール、歩くプールにつきましても、いろいろと検討して、皆さんの方からのわたしの方からもいたらない意見も、たくさん皆さんの方から出していただいて、それを担当課の方が一生懸命調査研究して、結果を報告させていただきました。
そして歩くプール、米子の方に出向いたり、身近な岸本町の歩くプールの方に出向いて、町長さんであったり、課長さんであったり担当課の方とあるいは指定管理者の方といろんな話を伺ったり、実際に歩いておられる、利用しておられる方々の聞き取り調査もさせてもらったり、本当後にたくさんのざまざまな情報や内容を皆さんのいろいろなご意見をいただく中で、調査し、結果を報告させてもらいながら、判断させてもらったところでございます。公約うんぬんということで、たくさんの方々から私の方にご指摘をいただきますけれども、一つひとつの決断につきましては、そのような思い、判断として自分なりの方向性を出させてもらったところでございます。
加工所の問題につきましても、先ほど来からございますように、中止ということについても触れておられる議員さんたくさんあります。2月の段階で討議資料をつくったときに、これは平成22年実施予定ということを書いておりますけれど、私はそのように思っておりました。これはわたしのひとりよがりだったのかもしれません。21年、そうするといろんな取り組みが始まるんだろうなということでございます。自分がこの職についたときには、是非ともこれまでの自分の議会におりましたときの情報の範囲内の中で、そういう思いを持っておりましたので、載せさせて掲載を記しております。ただし、3月の最終の定例会の中でこの温水プールが、20年度の事業として成されるということを知り、それ以降の私の討議資料の中には、見直していくということに自分としてもそのように明記をさせていただいているところでもございます。たぶんお持ちの手元にもそのように記してあると思います。
そのような思いの中で、担当課の方といろいろと検討し、方向性の中でこの意義についても、昨日から加工所についての過去の流れや、いろいろな必要性等についてもご指摘がありますし、わたしのその思いももっていたわけでございまして、何とかこれならやっていけるんじゃないかという、担当課とのいろいろな意見交換の中で方向性を出させてもらって今、鋭意中身の詰めをさしてもらってるところでございます。この議会中の中にもその詳細について、皆さん方の方に出させていただいて、目を通していただいてご意見をいただいて、おっしゃいますように間に合うのかというご指摘もあっております。間に合うような取り組みを、是非とも皆さんのご協力ご理解をいただいて実行させていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げたいと思います。十分な答えになっていないのかもしれませんけれど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
○議員(5番 野口昌作君) 議長、ちょっと一つ。
○議長(荒松廣志君) 答弁漏れがありますか。
○議員(5番 野口昌作君) 答弁漏れがあります。結局、団体意志の決定を無視してしまうというこの責任についての答弁をいただきたいと思います。
○議長(荒松廣志君) 町長、先ほどの。答弁。
○町長(森田増範君) 失礼いたしました。団体意志ということで、議会の意志ということでしょうか。そうですね。議会議決された案件ということについてでございますけれど、非常に重いものを感じております。私も議会におった人間でございます。しかし、内容を精査する中で本当に、これからこの町政を預かるものとして、判断するときに、決断しなければならないときには、やはりしなければならない。でもそれは、先ほど来から申し上げておりますようにさまざまな情報やさまざまな意見をいただきながら判断をくださなければならないと思っておりまして、6月1日からのこの6月22日までの間、本当に担当課もそして議員の皆さまも本当に真剣の議論をしていただいたその中で私が判断をさせていただいたものでございますので、その点につきましても、どうぞ公約うんぬんではなくてご理解を賜りたいと思います。
○議員(5番 野口昌作君) 質問終わります。
次にですね、集落内道路の拡幅と町内道路の管理についてということで質問いたします。
集落内道路が非常に狭くてですね、消防車や救急車の入らない場所があります。今回の補正予算で、道路改良を積極的に取り組んでおられますが、集落内道路拡幅改良に向けてですね、家屋移転なども視野に入れた生活環境整備をですね、町が対象集落と積極的に話し合ってですね、生活環境整備、いわゆる道路整備のですね、100年の計画に取り組む考え方はないかということでございます。やっぱりほ場整備もやってありますけれども、ほ場整備につきましてもですね、本当に上の方からの指導から始めてほ場整備事業が振興したということがございます。道路整備につきましてもですね、上の方からの指導がなくしてですね、道路整備はなかなか進みません。このたびの選挙でですね、私も選挙カーで走ってみますと、非常に狭い。本当にですね、若者が居ようと思ってもですね、自動車が入らないような、自分の家に車が持って帰れないような道路ではですね、若者も定住するはずがありません。そういうようなことからですね、やっぱり道路整備というものをですね、行政が積極的に引っ張っていかなければならないという具合に考えておりまして、この辺のですね、考え方を質します。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 3つ目の質問に答えさせていただきます。集落内道路の拡幅と町内道路の管理についてのご質問ということでございます。
集落内道路、それはその集落の産業形態、地形的条件により様々な形状をなしておりますが、総じて幅員は狭く急な曲がりが多いことなどにより、ご指摘のように消防車・救急車がなかなか入らないという箇所があることを私も承知をしております。
集落内の町道整備は、単に車輌の走行の円滑化を図ることだけを目的としたものではございません。集落の生活環境整備として捉え、その集落の環境、実態にあった整備手法を用い進めるべきと考えております。
ご質問では家屋移転を視野に入れたという道路拡幅に取り組む考えはないかということでございますけれども、整備計画によってはブロック塀、板塀などの工作物の移転が生じてくると思います。集落内の家屋移転まで踏み込んだ拡幅は家屋所有者の理解を得ること、また移転補償費に莫大な費用を要するということなどにより、大変難しいものであると考えております。
先に申しましたように、集落内の道路整備は生活環境の整備と捉え、集落の意見をお聞きし、ご協力をいただきながら安全で使い易い道路造りに取り組んでいきたいと考えております。
次に、今回の補正予算で農道路肩整備で路肩にコンクリートを張ることとしておりますが、今後この整備計画をどのように進める考えかというお考えについてでございます。この度の補正予算に計上しております農道路肩整備につきましては、「地域活性化・公共投資臨時交付金」事業、これを活用して農道路肩崩壊による災害防止、雑草・雑木等の除草及び伐採労力の軽減及び通行の安全確保を目的に路肩をコンクリート処理の施工を行うものです。
今回の計画では、汗入農免農道、大山広域農道、逢坂農免農道等の路線で、延長約14kmの整備を行う予定にしております。
現在、町管理の農免農道等が、約115km、およそありますが、このうち、県と管理委託契約を締結し、町が管理する農道の延長は、大山広域農道をはじめ約21kmあり、現在工事中の路線もございます。
今後の整備計画につきましては、事業費が膨大なものとなるため、国等の補助事業を活用しながらの実施でなければ財政的に困難であると思っており、町の財政状況を鑑みながらの検討が必要であると考えております。以上で答弁を終わらせていただきます。
○議員(5番 野口昌作君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 野口昌作君。
○議員(5番 野口昌作君) 私の方がですね、農道の路肩整備のことにつきまして、ちょっと提案することを忘れておりましてですね、町長の方に答弁いただいたわけでございますが、道路の路肩のコンクリートということでですね、これを14キロ進めるということで、非常にまあ大きな数字、1億4,900万でしたか、というような予算がついております。非常にこれいいことだなという具合に思ったりしておりましてですね、このことにつきまして、この路肩にコンクリートを張って、交差点のですね、障害物があって見えないというような交差点についてですね、コンクリートを張って、そして見通しがいい交差点にしていくというような手法があるなという具合に考えたりします。そういうことで今回の場合はですね、農道ということなわけでございますけれども、今後私の言いましたような交差点にですね、コンクリを張って見通しを良くして交通事故を防ぐというようなことの考え方があるかということと、それから集落内道路についてもですね、これから話し合っていくということのようでございますから、そういうことをですね、これから何年ぐらいでやっていくかということを再度ですね、質したいと思います。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 将来計画ということでございますけれど、所管の担当課の方が周知しておれば少しそのプランニングが分かるかと思います。まずそこを尋ねてみたいと思います。
○農林水産課長(池本義親君) 議長、農林水産課長。
○議長(荒松廣志君) 農林水産課長、池本義親君。
○農林水産課長(池本義親君) 農道の交差点というふうにちょっととらえまして、農林水産課の方で農道関係をお答えいたします。
まず今回の路肩のコンクリートの計画といいますのは、法土法面の路肩と、急な法面のそこからとった平坦な部分ですね、これを約1mずつぐらいの幅でコンクリートを張っていくといった計画であります。また併せまして汗入農免の法面、落石箇所につきまして、125メートルほど法面保護を施行するといった計画であります。ご質問の交差点での障害物を防ぐための路肩のコンクリートということでありますが、通常道路の交差点には側溝等ございますが、ほとんどが側溝いっぱいいっぱいが官民境界であります。で古い広域農道等でありますと、1メートルぐらいの余裕地はございます。しかしながらそれから奥につきましては民地でありまして、民地の方へコンクリートを張るといった事は賠償が伴いますし、ちょっと難しいだろうというふうに思っております。従いまして交差点につきましては、特に農道の場合は、地元の方に草刈等お願いをしていただきまして、協力をお願いしておるところでございまして、交差点部分でのコンクリートの施工といったことについては、現在計画は持っておりません。
○建設課長(押村彰文君) 議長、建設課長。
○議長(荒松廣志君) 建設課長 押村君。
○建設課長(押村彰文君) 集落内道路の整備計画についてお答えさせていただきます。今現在建設課の方で進めておりますのは、例えば集落と集落を結ぶ幹線道路、これの拡幅でありますとか、歩道を伴ったような交通安全施設、こういうものを幹線道路と位置づけて整備をしています事業と、もう一つは、野口議員さんの質問にありましたような集落内の、いわゆる生活環境、住環境、そのために整備する道路と二つ大きく分ければ種類があると思っております。
この集落内の道路につきましては、町が道路整備計画を立てて年次的に計画を進めていくという考えは今現在はもっておりません。今行ってます集落内の道路整備につきましては、地元からの要望といいますか意見、それをお聞きしながら、あくまでも住環境整備という捉え方をしてですね、その集落にあったような整備の仕方を意見を聞きながら、整備をしていくというやり方をやっておりますので、考え方といたしましては、今後も集落内道路につきましては、部落の皆さんの意見を聞きながら、要望を受けながらやっていきたいというふうに考えています。以上でございます。
○議長(荒松廣志君) 町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 今回非常にたくさんの予算を計上させていただいてこの計画を出させていただいておりますが、特に地域活性化の経済危機対策ということの中でこの大きな事業予算を計上させていただいております。早い時期に地元の方々への事業の着工ということを思っておりますけれども、この交付金事業以外になりますと、本当に町財政ということがございます。町の財政状況を鑑みながらのそれ以降は検討が必要だろうと思っていますので、そのことも少し付け加えさせていただきたいと思います。
○議長(荒松廣志君) 野口昌作君の時間はあと3分15秒です。続行されますか。
○議員(5番 野口昌作君) 4番目の農地管理の取り組みについて、3分、まあちょっと言うだけ言わせてください。
農地管理の取り組みについてですね、高齢化等によりまして、農地の管理が難しくなっております。管理依頼するケースが増えておりまして、集落内の管理受託者は、限られておるという状況でございます。これら受託管理に対する手助けを創設してですね、耕作放棄地を出さないことを考えないかということでございます。
また、耕作放棄地再生利用推進事業をですね、多額の補正予算、1千万を計画しておられますけれども、どのように取り組んでですね、作付け作物はどのような傾向にあるかということを聞いたりですね、1千万もここで使うようなけりゃ、最初に管理者管理をしていただく方にですね、何とか手助けをする方法を考えていただかないかということでございます。答弁をお願いします。
○議長(荒松廣志君) 答弁、森田増範君、2分。
○町長(森田増範君) はい、失礼いたしました。まず取り組みについてでございますけども、受託管理に対する手助け、そういったことについての質問でございます。特に農業後継者不足、高齢化等によって農地の管理ができなくなっている、そういう現状がございます。現在、中山間地域等直接支払制度、農地・水・環境保全向上対策事業等によって、耕作放棄地を防ぐための取組が行われています。
集落の農地を守る集落営農の取組みや、規模拡大を図ろうとする地域の担い手に対しての県のこの事業等を活用した助成事業を実施することによって、耕作放棄地の発生を少しでも食い止める事ができればと考えております。
耕作放棄地の事業につきまして、先ほど1千万ということでございました。この議会の方にも提案させてもらっている案件でございます。予定の面積が20へクタールほどの耕作放棄地を計画して、このできるだけ交付金事業を活用して10分の10という事業の中で素晴らしいこの大山町の農地が、耕作放棄地になっています。これを解消して新しい方への入植をしていただいて、生産振興を図っていこうという計画でございます。たくさんの皆さん方のご理解をいただきながら、耕作放棄地の解消、そして入植者の推進を図っていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。時間が…。
○議長(荒松廣志君) 時間がまいりました。これで野口昌作君の一般質問を終わります。
○議員(5番 野口昌作君) はい終わります。ありがとうございました。
○議長(荒松廣志君) 再開いたします。最後に7番 近藤大介君。
○議員(7番 近藤大介君) 近藤大介です。昨日、今日と二日間、大変熱をおびた一般質問の最後を務めさせていただきます。昨日今日と、新町長、森田町長には少し辛らつな質問もいくつか出ておるわけですが、それは一重にわたし自身を含みます何人かの議員は、先の選挙以来、森田新町長に対して、拭い去れない不信感を持っていることの現われなんだろうなというふうに思います。
えーここに、見えにくいとは思いますけども、「大山町は箱物行政か」というチラシがあります。4月の、今年4月の始めに、大山町議会議員有志の会、前議長の鹿島議員が代表ということで、新聞折込で町内に配付されたものでございます。私自身もこの有志の会のメンバーでありました。昨日今日と問題になっております農産加工施設に、建設に私は賛成をいたしました。道の駅の建設についても、当初は必ずしも賛成ではありませんでしたが、さまざまな議論を経て、最終的には賛成をいたしました。歩くプールの建設にも賛成をしました。今でも自分が出した結論が間違っているとは思っておりませんし、ましていわゆる箱物行政を推進してきたというつもりは全くありません。
それに対して森田町長は選挙公約で、高々と「農産加工事業は見直す」「道の駅は見直す」「箱物行政を転換する」と掲げられました。それは即ち、それら20年度に議決されたもの、それらをほいほい承認した議員は役立たずの能無しだと言ってるのに等しいものです。にもかかわらず、ご当選後、速やかに「加工所はやります」「道の駅の運営も現行どおり」で、町長はご自分が加えたとされる見直しについて説明されていますが、そのほとんどは、事業が決定されるまでに議論の中でも指摘がされているものであったり、事業の根本には影響を及ぼさないものばかりだと、昨日今日の議論で私はそういう印象を受けました。今日、道の駅のことに関して、足立議員への、あ、失礼しました、今日足立議員がされた加工所に関する答弁の中で、町長は農産加工施設は22年度に実施されるものだと認識していたというふうにおっしゃいました。12月までは副議長を務めておられた方です。行政のことに素人ではありません。ちょっと担当課に聞かれれば分かる話です。それを簡単に聞けば分かることをしないで、言わば噂話的なことを材料に、ご自分のマニュフェストの、公約の重要な部分に掲げられたというのは、本当にわたしお粗末な話だと思います。とは言いますものの、農産加工施設等については、既に何人もの議員が質問しておりますし、町民の耳目を集められた町長と、わたしとしてはこれからの大山町をどうしていくのか、そういう前向きの議論をさせていただきたいと、その上でわたし自身が判断させていただき、いいことだと思うことは、町長の施策で住民の福祉のためにつながると思うことは支援させてもらい、良くないと思うことに対しては、違うんじゃないですかと、是是非で判断したいと思っています。
その前提として、大山町合併して4年間、誕生してまだ間もないこの大山町の4年間を改めて総括しておく必要があろうかと思います。大山、名和、中山、どんぐりの背比べのような規模の小さいそれぞれに、町財政が厳しい3町の合併でした。しかし、わたしたちには大山や日本海という豊かな自然とそこで育まれた産業や文化が、豊な資源がありました。その資源を大山の恵みとして活用し、新しい町のまちづくりをしていこうとわれわれは決めました。さまざまな形で大勢の町民の方が関わり、前町長以下、町職員に努力いただいた結果、合併当初、もっとも心配された財政問題は、光ファイバー事業や名和小学校の新校舎建設等、大型事業の実施により、借金の残高は幾分増えたものの、基金いわゆる貯金の額も増え、財政上の危険水域からはとりあえず脱出することができたと認識しています。
また幼児教育課の新設など、就学前教育の充実や、自主財源の確保と公正な税負担のために、滞納対策室が設置され税金滞納者の差し押さえ物件のインターネット公売の実施など、全国的にもこの大山町で先進的な試みが行われ、成果を上げてきているところであります。何よりも大山町のシンボル施策である大山の恵みの里づくり計画が、恵みの里公社の立ち上げや、道の駅の建設、ふるさと学習の推進も合わせ、一歩ずつ着実に進められてきたことが4年間のもっとも大きな成果であったとわたしは思っています。
そういう意味において、合併直後の大変厳しい難しい4年間の舵取りをされた前町長の手腕を、行政手腕をわたしは高く評価しておりました。もちろん、人間のすることでもありますし、全部が全部良かったわけではありません。一例を挙げれば、合併後の住民の方々の不安に対する配慮が十分でなかった。隣り合う町同士とは言え、ある意味しかたなしの町村合併で、一つの町として一体感や相互理解も不十分な中、住民の声や不満に一つひとつ丁寧に対応していく配慮が不十分だったということもあろうかと思います。
そういった点を総合的に判断しても、わたし個人としては大山町行政の最初の4年間に90点ぐらいはあげていいのかなと思っております。ですから、森田町長には、合併後の4年間の行政実績のいい部分はしっかりと引き継いでいただいて、森田町長のアイデアと手腕を持って、さらによい町にしていっていただきたいと切に思うわけです。
そこで町政、これからの町政運営のビジョンについて、森田町長にお尋ねをいたします。
森田町長ご自身は、合併後この4年間を振り返り、町行政の、大山町行政の課題をどう認識しておられますか。また町民から多くの期待を受けて当選を果たしておられます。その期待をどのように受け止めておられますか。
次に、森田町長の選挙公約についてです。
「見直します」と宣言された5つの項目以外に、高齢者が安心して過ごせる町、人に優しく、安全安定の町、子育てしやすい町、多様な資源を活かす元気な町、元気な町民、職員の町、と5つの柱を掲げておられます。どのような手法、政策によって、それらを具体化していくお考えでしょうか。併せまして大まかでも結構です。それらの取り組みの実施スケジュールもお答えいただきたいと思います。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) それでは最後になられました近藤議員さんの町政運営のビジョンについてということで、ご質問にお答えさしていただきたいと思います。
合併時、中山・名和・大山、この3町で合併で示されました新町まちづくりプランを基にしてその取り組みが進み、私も議会議員としてその立場で関わってきました。
情報通信基盤整備事業により高速のインターネットあるいはケーブルテレビが入り、また学校の施設の建設、耐震化工事、大山恵みの里プランによります大山恵みの里公社の設立、事業展開等が進む一方、行政区が広域化したことによります、まためまぐるしい人事異動など役場と住民が縁遠くなり、住民の思いが、あるいは熱意が行政になかなか届きにくい、生かされにくい、その状況が生じてきていたと思っております。
私は、地域活性化のためには住民の方々や現場で働く、また活動する人たちの視点に、そこに軸足を置いて、町民の皆さんと行政が共に取り組むまちづくりこそ今そしてこれから必要であると考えております。
町長選6,973票の期待ということでございますが、先ほど来、たくさんの議員さんの方にもお答えさせてもらっております。この4月24日から町長の職務につかせて頂き、行政の各分野ごとの課題や、今取り組んでいること、そして進めていること、担当課長をはじめ、職員と検証しながら、その取り組みを進めているところでございます。
あらためて町長という職の責任の重さを痛感しているところでございますし、また町民の皆さんのご期待にこたえるべく「安心と元気の大山町へ」そして将来へ自立可能な自治体運営へ向けて、決心をあらたにし、現在取り組んでいるところです。
今日もさまざまな議員の皆さんから、いろいろなご指摘をいただきました。本当にいろいろなテーマがございます。そういった諸問題についてこれからも議員の皆さんと力をいただきながら、活発な議論をしながら、町政発展のために取り組んでいきたいと思っております。
選挙公約・所信表明につきましては、先ほど触れていただきましたように「安心と元気」これを基本とし5つの柱を掲げております。高齢の方々が安心して過ごせるまち、二つ目が子育てしやすいまち、人に優しく安全安定のまち、多様な資源を活かす元気なまち、そして元気な町民・職員のまち、この5つを掲げております。先ほど近藤議員さんにも述べていただいたところでございます。それぞれのテーマの中で所管する担当課と意見交換や議論を重ねながら一つひとつ施策に取り組みたいと考えております。
早くから取り組めるもの、時間がかかるもの、また緊急の課題もあります。メリハリをつけて心がけて取り組みたいと思っております。スケジュールの中の一例では、先ほども少し触れさせていただきましたが、遊休農地の再生事業として20へクタールの計画を立て、すでに耕作放棄農地対策協議会の中でも検討に入って頂いています。この対象予定農地の取りまとめを7月の末ごろとし秋には事業実施に入れればと考えております。また、農産加工所は、これから議員の皆さんにいろいろと議論をしていただくところでございますけれども、7月に事業の業務設計等に入れれば、7月に事業の業務設計等発注に入ることができれば、11月頃には建設工事に取りかかれるのではないかと考えておるところでございます。以上で答弁にかえさせていただきます。
○議員(7番 近藤大介君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 近藤大介君。
○議員(7番 近藤大介君) 昨日今日と、これまでになくたくさんの方々がこの議場に傍聴にお見えになりました。厳しかった町長選挙で選出された森田町長に、われわれ議員が何を聞くのか。町長はいったいどんな答弁をされるんだろうか。大変高い関心の表れだろうと思っています。昨日からの一般質問を私もずっと聞いておりまして、森田町長はとても堂々と、答弁しておられるというふうに思ったのですが、誠に残念なことに具体的な部分には、全く乏しいように感じながら聞いておりました。
私に対する答弁についても、所信表明、初日におっしゃったとおりでございます。わたしが聞いたのは、それらを具体的にどんな政策で、実施していくのかそこであります。今国も地方も財政が厳しい中、地方分権が進められておりますが、特に自主財源が乏しい大山町のような地方の自治体にとっては、今大変困難な行政運営が強いられています。少子高齢化が進む中で、福祉も大事、教育も大事、産業振興も大事、行政としてやりたいこと、やらなければならないことは、本当にたくさんあるわけですが、しかしそれを行うための財源は非常に限られており、時として高齢者へのサービスを一部削ったり、教育の予算も充てたいけれど充てれないという場合もあるわけです。住民のニーズも本当に多様化してきています。その上、地方の景気は悪くなるばかりで、行政サービスへの期待と関心も高まり、それにつれて行政運営を担う首長の責任も大変重たくなっているとわたしは思います。
町長は選挙に際し、これこれこういうことをやりますと訴えられ、多くの支持を得られて町長になられました。森田町長のお人柄ということもあろうかと思いますが、多くの方があなたの政策に期待をしたわけです。そしてわれわれ議員は第一義に町長の行政運営を監視し、チェックし補うために選出されていると思います。個別さまざまな行政課題についてこの議場で具体的に議論をし、われわれのふるさと大山町が、よりよい町になるような政策に練り上げていく必要があろうかと思います。こうして高い注目があるわけですから、町長には是非とも町民の方々に分かりやすく、もう少し具体的な答弁をしていただきたいと思います。
よく新しく首長になっても、取り敢えず前任者が作った予算もあるし、自分の考えで予算が組めるのは、2年目3年目とそういう意見を言われる方もあります。しかし、ある意味、行き過ぎた競争社会だとわたしは思っていますが、国は地方分権をあおりながら、地方への財政支援を渋り、自治体同士を競わせるというそういうことを通じて、住民福祉の向上を図ろうとしています。社会情勢も目まぐるしく変わる中、地方行政もじっくり腰を据えて取り組むべきこともありますが、相応のスピード感が求められていると思います。ましてや、選挙公約の中で、ソフト事業に重きを置く、森田町長だけあって、本当に選挙公約にたくさんの足したようなソフト事業を盛り込んでおられます。私自身、「三つ子の魂百までプロジェクト」ですとか、「大山の恵丸ごと体験観光交流プロジェクト」「賑わいの御来屋漁港まちづくりプロジェクト」など、おお、なんだろうと興味を引く内容があるわけです。その他、町長ご提案の行政評価委員会の設置、実践者会議の設置、行政座談会、職員懇談会の開催など、できるところからどんどんやっていただきたいと。先ほど別の議員の答弁の中で、独自の施策を出すのはまだまだ時間が掛かるというようなことをおっしゃってましたけれど、そうではなくて、ソフト事業は、その成果は必ずしもすぐ目に見えるものではありませんが、予算がたくさんいるわけではありません。町長の熱意ですぐにでも始めれるものだとわたしは思います。
今申し上げました「大山の恵丸ごと体験観光交流プロジェクト」や「賑わいの御来屋漁港まちづくりプロジェクト」それから他にも森田町長ご自身として、特に重視しておられる事業、それらについてどんなことをどんなふうに進めて行かれるのか。取り組みのスケジュールはどうなのか。もう少し詳しく説明していただけませんでしょうか。
また、昨日「三つ子の魂百までプロジェクト」、これについては、竹口議員への答弁で、その内容としてですね、例えばノーテレビデーの実施だとおっしゃってました。言うまでもなく、幼児教育の重要性はほとんどの方が認識されておるところでして、小さいお子さんを持つどの家庭でもできることなら、子どもが小さい間はそばで面倒みたい、本心は皆さんそうだと思います。
しかし、昨今は片方だけの親御さんのご家庭も増えました。0歳や1歳から保育所に子どもを預けておられる、そういうご家庭も増えておりますが、それらのほとんどは経済的な理由や家庭の事情で止む無く、しておられるんだろうと思います。テレビに小さい幼児を子守させるのは良くないということは分かっていても、そうしないと家事や仕事ができないからそうしておられると、そういう側面もあるんだと思います。ノーテレビデー、大事なことだとは思います。しかし、それ以上にですね、今言ったようなある意味子育て弱者に対して、行政としてどのような支援の仕方があるのか、そこまでどうせなら踏み込んで考えていただきたいとわたしは思うわけですが。
えー、今日も米本議員のこの三つ子の魂のプロジェクトの話を伺っておりますと、わたしが聞いた印象としては、これまで4年間やってきた事業の看板の架け替えにしか過ぎんじゃないかと、そういう印象を受けたところです。えー、そうではないということであれば、その三つ子の魂百までプロジェクトのことについてももう少し具体的に、これからどういうスケジュールで進めていかれるのかといったことも含めて具体的なところをご答弁願います。
あ、それから町政の課題について尋ねましたところ、行政区が広域化し、住民の思い等が行政になかなか届きにくい、活かされにくい状況が生じたと。これは町長ご認識のところ間違いなかろうかと思います。しかしその原因としてですね、目まぐるしい人事異動など、役場と住民が縁遠くなりというふうにありました。いろいろ紆余曲折あったわけですが、3町は合併したわけです。いつまでも中山の職員は中山だけ担当しとればいいのか、名和は名和、大山は大山、これまで心安かった、面識もある、そういう職員と町民の付き合い方でいいのか。合併して数年、確かに住民の皆さんにご不便をかける部分はあろうかと思いますが、新しい大山町として出発し、行政を運営していくからには、早く大山も名和も中山もない。大山町だということの意識の醸成を図っていく必要がわたしはあるんじゃないかなと思うんですが、町長のそういった人事異動についてのお考え、これも併せてご答弁お願いいたします。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) お話の中でたくさんあったように感じますけれど、なかなか整理ができていないところもございます。答えができていないところがあればまたご指摘を願いたいと思います。(「事業、具体的なところで結構ですので」との声あり)と、おっしゃられてもちょっと…、少しわたしなりのちょっと感じたところのもので整理させてもらいますが、取り組みのいろいろな事例がございました。お話のようにまだまだ十分な具体的なことについてこのたび触れてないということもおおせのとおり大山町と思っています。4月に24日に就任をさせていただきましてから、約2カ月間、あっという間にこの6月定例議会を向かえました。その中で温水プールの問題であったり、この公共地域活性化の事業の51項目の案件であったり、さまざまな取り組みをこの数ヶ月間の中で、担当課等々と協議をしながら、今日の議会の提案をさせていただいております。そういう面で、私の思いがこの6月定例議会にどんどん反映されていないというご指摘はおおせのとおりかなと私も感じております。その点につきましてはご期待に添えていないのかなと思っております。
ただ先ほど申し上げましたように、取り組む中で本当に、早くから取り組まなければならないこと、どうしても時間がかかるものいろいろございます。これからわたしの先ほど申し上げましたいろいろなプロジェクトであったり取り組みについて当然私の責任としてしっかりと一つひとつ提案をさせてもらいながら、皆さんにまたご意見をいただくことになると思いますけれど、ご指摘もいただきながら進めていくことになると思います。いろいろな提案を掲げて望んでおりますので、そういったことにつきまして今ここでどんどんやっていく、こうしていく、そういうところにどうしてもまだ担当課の方とも十分な意思疎通、詰めをしていない状況もございます。これは誠に申し訳なく思っていますけれど、この2カ月間の中で、本当に時間刻みのスケジュールの中で今日を向かえました。これから皆様の厳しいご指摘や先ほどいただいたことを担当課と協議をしながら取り組みを進めてまいりたいと思っていますので、少し時間を賜りたいと思います。
三つ子の魂という件につきましてお二人の方から質問をいただきました。近藤議員さんの方からも話がございました。ノーテレビデーというのは、ほんの一例でございますけれど、こういった本当に0歳から特に学校に入るまでの期間、子どもの子育てが本当に今重要であるということをそれぞれ認識はしておられると思いますけれど、もっともっと、科学的に技術的にそれを取り組みをそれを熟知しながら進めているのが、所管する担当課でございます。そういったことを地域の皆さんに本当にもっともっとアピールしながら、知っていただきながら、地域全体として大山町みんなで子どもたちを育てていく、その取り組みをしていかなければならないと思っています。
私は、決してこの幼児教育の取り組みの4年間、そして既にかかっています福祉課の取り組み、私も議会におりましたので、皆さんと一緒になってその方向性に議論をしながら導いてきたメンバーの一人でございます。ただこの今の取り組みをもっともっと町民の方に知っていただき、その中身の重要性やそういったことを共通理解していきながら、していくことが今さらにこの大山町子育てをやっていく大きな大山町の取り組みの一つとして、掲げていく重要なことだろうと思っています。そのような思いの中で、プロジェクトという三つ子の魂百までということを提案をさせていただきました。0歳から特に学校教育に入るまでの子育てを本当に皆さんと一緒になってやっていきたい、その思いでございますので、十分な答えにならないかもしれませんけれども答弁に変えさせていただきます。その他にまだあると思いますけれどもご指摘があればお願い申し上げます。
○議員(7番 近藤大介君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 近藤大介君。
○議員(7番 近藤大介君) これは町長あなたの、あなたが出された選挙公約です。全てにおいてにご説明、短時間でご説明いただけるとは思っておりませんが、具体的なところを、町長の思いをお聞かせいただけなかったということは、非常に残念に思います。
この項に関して最後に、町政運営の責任者であります森田町長のリーダーとしてのお考え、町づくりのビジョン、一環して改めてお尋ねをしたいと思います。
先ほど鹿島議員の地域自治組織の取り組みについて、一般質問の森田町長の答弁を聞いておりまして、正直申し上げまして、私大変失望いたしました。この問題については、9月か12月にでも改めて私自身も一般質問したいと思いますが、町長になられて最初の一般質問ですし、わたしなりに最後は町民のためのお互い是是非で頑張りましょう、そういう終わり方をしたいなと思っていましたが、あなたが標榜しておられる、掲げておられる住民視点、現場視点、わたしはその点についてはたいへん共感するところであり、是非とも職員の皆様方にもしっかりと徹底していただきたいと思っていましたが、しかるに先ほど町長は、限界集落の問題をそこの地域の自治ができなくなってから検討したらいいとそういう言い方をされました。それじゃあ遅いわけです。中学校の統合にしても、いよいよ子どもが少なくなってにっちもさっちもいかなくなってから、「統合どげするだ」と、それじゃあ遅いわけです。統合した場合の問題、しなかった場合の問題、それぞれ住民同士でしっかりと議論して、統合する場合、こういうメリットがあるけれどデメリットもある、じゃあ止めようかと、それならいいわけです。そうした町民の、町民が議論する判断材料を与えないまま、議論をしないまま結論を出してはいけないとわたしは思います。
で、住民視点とは、住民と同じように考え、住民に迎合することではないと思います。町の職員の皆さんには一歩前、リーダーであります町長には2歩3歩先を見て町のためにいい話があると思えば、住民の方々に「こういう話があります。どうですか、取り組みませんか。」危機がある、あと何年したらこういう危機があるかもしれません。どう対応しますか。それをいち早く察知し、上下関係ではなく、住民と同じ立場で、目線で話し合う、それがわたしは住民視点じゃないかと思います。地方分権競争、スピード化の時代に、このままでは大山町は間違いなく置いていかれる。町民の生活を担う町長として、町長としてのリーダーシップ、先見性についてどのようにお考えか、最後にお尋ねをいたします。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 先見性ということについてだと思います。いろいろと話がございましたけれど、私も近藤議員さんおっしゃいますその視点、同感するところございます。取り組みが進めていくいろいろな施策の中でこれがしていかなければならないいろいろな問題点も出てくるだろうと思っております。地域自治組織につきましてもご指摘のところでございますけれども、わたしも述べましたように、その取り組みを進めていくにあたって、一番必要な集落の方々に、地域の取り組みをまず活性化していく、あるいは自分たちでやっていく、そういったことの投げかけをまずしながら、その集落の状況を認識してもらいながら、やはり次の展開への地域自治組織、そういった道筋もこの中でも、少し触れさせていただいておるところでございます。
まず一つひとつ大切なところを踏み込み理解をしながら、先に予想される案件について提案をし、皆さんの共通理解や議論を重ねていく、そういったところから、地域の活発な意見や、あるいは元気が生まれていくものと思っております。
先見性を持つ中で、これだから、これでどうですかという提案の仕方もありますし、そういった事を掲げながら、しっかりと地域の方々に集落の方々に、あるいはグループの方々に、理解をしていただきながら、議論を高めていくということも元気が生まれる第一歩であるとわたしは思っています。たぶんわたしの思いと近藤議員さんの思いと、共通するところ多いんじゃないかなと思っておりますけれども、私の十分な答えでないところに、少しすれ違いがあるんだろうかなと思って、反省をしております。
提案をしておりますプロジェクトの案件につきましても、私の先見性としてあそこにさまざまのものを載せさせていただいております。今、あれだけのことをしていかなければならないという思いがあって自分のいろいろな5つの柱の中の取り組みとして身近な具体的なものを掲げております。それを少しずつ、本当に一歩一歩着実に進めていくその取り組みをこれからさせていただきたいと思っておりますので、どうぞよろしくご理解、ご指導を賜りたいと思います。十分な答えにならんかもしれませんけれど、よろしくお願いします。
○議員(7番 近藤大介君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 近藤大介君。
○議員(7番 近藤大介君) 次の質問にいかせていただきます。
鳥取地鶏ピヨの飼育振興についてということでお尋ねをいたします。秀峰大山を仰ぐわが町大山町、その大山の名を全国に広めることに大変貢献のあった「大山地鶏」が、出荷元山陰食鶏さんの経営破たんでこの春から市場に供給されなくなってきています。大山地鶏、基を正せば鳥取地鶏ピヨであります。ピヨとは鳥取県中小家畜試験場で長年にわたり研究され作られた鳥取の地鶏です。肉は歯ごたえがよく、低脂肪でこくがあり、ブロイラーとは一味違う鶏肉本来の野性味溢れる懐かしい味ということで、水炊き、焼き鳥、から揚げはもちろん、すき焼きなどでも大変おいしく召し上がっていただけるということで、東京の有名料理店でこだわりの食材ということで利用もされ、テレビや雑誌などでも多数紹介され、近年一気に知名度が上がったところであります。残念なことに山陰食鶏の後継会社さんは、大山地鶏を飼育される計画がないということであります。このおいしいと評判の大山地鶏ピヨは、今後鹿野町で、年間僅か1千羽程度しか市場に供給されなくなるということです。このピヨは、鳥取県が多額の費用を掛けて開発したものです。聞くところによると、県としてもできることならこのピヨの再興をしたいという意向を持っておられるようです。地鶏の飼育、豚や牛に比べると初期投資少なく、飼育技術もそれほど難しくないと聞いております。
そこで提案です。大山町のあらたな特産品づくりとして、町内の農家の方々に飼育をしていただき、名物として活かしていく、町としても初期投資にある程度の補助をしながら、大山町での地鶏振興を図れないものか提案をし、町長のご見解をお尋ねいたします。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 近藤議員さんの最後の質問になります。「鳥取地鶏ピヨの飼育の振興についてということでございました。お答えをいたしたいと思います。
質問にもありましたように、「大山地鶏」は、飼育、販売されておりました会社の経営破たんにより、現在、飼育、販売が休止されている状況となっております。
「鳥取地鶏ピヨ」を開発した鳥取県中小家畜試験場に問い合わせましたところ、地鶏は、①在来種由来の血液百分率が50%以上であること。②飼育期間80日以上であること。③1平方メートルあたり10羽以下で飼育されていること。が要件であり、このため、ブロイラーに比べて飼育期間は2倍以上、1平方メートルあたりの飼育羽数は半分以下となり、飼育コストがかかるため、高値で販売できる販売先を確保しなければ、経営が成り立たない状況との事であります。
町といたしましては、「鳥取地鶏ピヨ」を導入される農業者等の意向があれば、関係機関と連携して、町の特産品としての可否を判断し、検討を行って参りたいと考えております。以上で答弁終わります。
○議員(7番 近藤大介君) 議長。
○議長(荒松廣志君) 近藤大介君。
○議員(7番 近藤大介君) 先ほど申しましたように大山地鶏、さまざまな形でメディアに取り上げられ、本当に大山の名を売ってくださったと思います。私も浅学ですのでよう計算しませんが、これを広告費用に換算したとしたら、とんでもない金額になるんじゃないかなとわたしは思います。
当然、こういったことには、商標権ということが付いて回るものでして、大山地鶏と仮に大山町で取り組みにしても、大山地鶏という名称を使うわけにはいきません。が、しかし大山地鶏はもう飼育の計画がないということです。もう商標権持っておってもお金にならんわけですから、交渉しだいによっては、町が買い取る、商標権を買い取ると。あるいは使わせてもらう、そういう取り組みもできるんじゃないかと思います。これだけ全国に名前が売れたものです。特産品です。活かさない手はないと思うわけで、と、私は思うんですけれど、まあその辺は町長のご判断だと思いますが、導入される農家の意向があれば協議して検討したいということでございます。もしも少しでもいいかもしらんなと思ったらどうですか。町としても検討されて、町からどうですかとそういうもってきかたをしてもわたしはいいじゃないかなと、いうふうに思うわけです。
初期投資に大してお金が掛からないと言いました。だいたいハウスで飼育ができるんだそうでして、大体常時1千羽の飼育に必要なハウスの費用、だいたい250万も掛からないという試算を私も今の中小畜産試験所の方からの資料で確認しております。だいたい千羽ぐらい、年間2.5回転ぐらいで、600万ぐらいは、収入が上がる。経費もだいたい400万ぐらいと、これは減価償却込みですよ、だいたい1年間で200万ぐらいの利益があがると。これで生活をすることは当然できませんけども、鳥の飼育もだいたい朝晩の餌やりぐらいがだいたい主でしてそれほど手が掛かるわけではない。退職されて、退職後農業をしようかなとお考えの方だとか、あるいはその他の農業をしておられる方の副収入として、取りあえずわたしは取り組む価値はあるんじゃあないのかなとわたしは思うんですけども、町長はこれだけ売れた、名前の売れた大山地鶏、もったいないと思われませんか。ご答弁お願いします。
○議長(荒松廣志君) 答弁、町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 取り組む価値があるのではないかということでございまして、私も全く思うところでございまして、取り組む価値があると思っております。
ただ、当時新聞に載っていた時がございまして、私も非常に関心が高くて、このことについて少し状況といいますか、どんなだろうかなということで尋ねたことがございました。ここにありますように、非常に生産にコストが掛かるということの中で業者の方は今休止をしているということでございます。休止ということでございまして、この商標権を売るとか売らないとかということについては私もその様子分かりませんけれど、出会いの中でそれができるのかどうかということについては、また尋ねてみたいとは思いますけれども、少なくてもこの大山町にまあ大山地鶏というネーミングのものが特に東京かいわいの方でにぎわっておったという経過があったように理解をしております。できるならば、この大山町からどなたかが飼育をされておれば本当にこの地域からいい大山の町ブランド品の一つとして、なるのになあと思っております。ただこの中でございますように、生産が時間が掛かって、面積がいるという生産の問題と高値で売れる販売先をやっぱり見つけていく、そこの前提の中で生産をしていかなければ、なかなか厳しいんだろうなということをつくづく感じております。
この辺の二つの問題点がクリアできていくならば、本当に農家の皆さん、あるいは企業の皆さんの方で取り組んでいただく値打ちのあるものだと思いますし、それがあるならば是非とも大山町でという思いは強く持っております。今はそういう状況の中で、取り組み価値があると私もあるということで思っていますけれど、それをどんどん進めていくことについては、先ほど申し上げたようなところの中で、少し時間がいるだろうし検討重ねていかなければならないなという具合に思っているところであります。
○議長(荒松廣志君) 近藤大介君。
○議員(7番 近藤大介君) 取り組む価値があるというふうにいっていただきましたので、また近いうちにその検討の経過をお尋ねしたいと思っておりますが、売り先の懸念とかしておられました。えー、何のために恵みの里公社を立ち上げたのか、こういうときに特産品を、有利販売を図っていくための組織じゃないのかなと。そういう情報発信をしていくため道の駅ではないのかなとわたしは考えます。インターネットで大山地鶏で検索してみると、通販しておられる、正確に言うと、通販しておられた業者さんが何社かあります。好評につきうんぬんかんぬんでございましたが、ただ今生産者の都合により、販売を休止しております。申し訳ありませんということでございました。欲しいと言っておられる方はあるんです。ニーズはあるんです。是非ね、前向きにやっていただきたいと思うんですが、そういった公社とね連携タイアップについてどうなのか、最後にそれをお答えお願います。
○議長(荒松廣志君) 町長、森田増範君。
○町長(森田増範君) 恵みの里公社ということの連携ということでございますけれど、現在はそういった状況の中でございまして全く検討や協議の中に入れておりません。恵みの里公社販売展開の中で進めていく値打ちのあるプランだと思っておりますけれど、大切なのはやはり生産をするということであると思いますし、これをすることによって、実際にどれだけの生産原価がかかるのかな、あるいは逆にいわゆる再生産をしていくためにどれだけの価格の販売額が上がらなければならないのかな、あるいは生産されたものの商品化率がどれだけ歩留まりがあるのかな、そういったこともいろいろと協議をすることなんだろうなと思っております。
取り組む価値があるということではありますけれども、どんどんそれを生産の方々の方にアピールしていくかどうかについてもまだまだそういった中身について情報を収集していかなければ発信ができないんだろうなと思っておりますので、この件についてわたしも非常に興味がありますので、勉強しながら取り組みの一歩一歩を担当課の方と進めてみたい、検討してみたいと思っております。
○議員(7番 近藤大介君) 以上で終わります。